ツッコミどころの宝石箱を暫し押し黙り、諦観を感じさせる遠い目で語る言い方に
これ以上聞くと、互いに追い詰め合う気がした。気にはなるけど…聞かなくて良い話もある。
嗚呼、只事ではない事があったのだろうなと感じ、空気を読み取った十五歳の少年であった。

目を瞑り、釣り結果に対して叱責されることを覚悟していた。

なんだか、地域の方言みたいな不思議な単語だ。ジョークが含まれているのかな。
Minamipedia兼クックパッダーな完全専門知識に、龍貴は首を傾げながら聞いている。

ちょっとご機嫌アトモスフィアな様子を察してはいないようだ。
大量にあるのだから、色々作ってみていいのよ？

どう見ても一般人視点からの忍の行動力は異常です。
初めて会った時からプリンは異常すぎました。本当にありがとうございます。
謎ツンデレしてもにゃ〜んプリン作れる忍は世界有数あってもおかんくらいの希少価値。

あっちょんぶりけ！

量が足りないなら増やせばいいじゃない。
パンが無いならケーキを食べればいいじゃない。

だが、面倒臭い。と付け加える。
出された杯を手に、一献付き合いながら――

手品のように、その指に王将――否、玉の駒を挟んで見せ付ける。

どこから飛んできたか、姦しい妖精が飛んできた。
碗に残った水分をきゅーっと吸い取ってまたいずこかへ飛んでいく。