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一揆参戦 12日目! - Diary |
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「さァて、どういうことなのか、とっくり聞かせてもらおうじゃないか」 ニグレドがそう言うと、足の下に捕らえた猫と正面で正座をする主はビクリと身を震わせた。 なるべく穏やかに話をしようというのに、随分な怯えようである。失礼な。 因みに言っておくが、主の正座は彼が強要したわけではない。ちょっとそこ座りなよにこやかに誘ったら自主的にそうなったのだ。 歳若い主は先代の主の子孫に当たるが、彼の男とは随分と性質を異にするらしい。ニグレドに心配をかけたという自覚は確かな ようで、ともすれば泣きそうになっている眼差しには色濃い反省が伺える。 「……どこから、話したらいい?」 おずおずと問いかけてくる主には悲壮なまでの覚悟が伺えた。 当代の主はあの面倒くさい女神の血が随分と薄れている割に、宿しているものは随分強い。 ニグレドが先代の主に仕えていた時代から随分経ち、彼の基準では戦がほとんどないような世界で育った主には、戦いの中で 学んでいく力の制御力がほぼ皆無だった。 そのせいで色々と大変な目に遭ってきたらしく、当代の主は随分と人見知りで隠者気質だ。 まぁ、戦のない時代では生きにくい力を持って生まれてしまったのだから、無理もないが。 あの女神の血族は、生まれながらにして戦うことを義務付けられている。 戦い、殺し、守っている。 神々の残した箱庭の番人、闇を纏う守護者、或いは死神……かつてはそんな風に呼ばれていたけれど、主の時代では随分 廃れてしまったらしい。 ヒトは群れて暮らす。 群れで暮らす生き物は、異質な者を嫌うものだ。 主が異質な者としてつまはじきに遭ってきたらしいことは想像に容易く、その過去を傷として今も抱えているのは匂いで分かった。 「そうだねェ……じゃあ、なんで俺の言葉を無視したの?」 本来そういう匂いを嗅ぎ分けるのは、獲物となる契約者を探すためなのだが、ニグレドはそれを主の傷に触れないために使う。 あの男の血を継ぐ者は、既にニグレドの獲物の範疇に入っていない。今は不在の半身もまた、同様だろう。 誓ったわけではない。 何の約束もない。 あの男と彼らは互いに納得の上で、契約を解除して別れたのだ。男の体が大地に還り、魂が空へ還ったあの時に。 けれど、この青年の中に受け継がれたあの男の欠片は、自分達を覚えていた。 自分達もまた、あの男亡き後は主を定めぬままでいた。 忘れられなかった。 自分達を従え、名を与え、血と火薬と汚泥にまみれた戦場を共に駆け抜けたかつての主のことを。 だから― だからこそ、あの一件で青年がこちらの声に耳を貸さなかったあの瞬間。 瞳に狂気を、口元に笑みを浮かべて刃を振るう姿があの男に重なった、寄りにもよって、なあの瞬間。 ニグレドが己の声が届かないことにどれだけ痛みを覚えたか、彼はきっと知りはしないだろう。 無論、それを悟られるようではこちらとしても魔獣失格である。 何てことのない顔をして先を促せば、青年は戸惑いながらも口を開いた。 「聞こえなかったんだ」 ともすれば、言い訳のように聞こえる言葉である。 しかし、青年の瞳に嘘を語る様子はない。 それを聞いたニグレドの感想は、『ああ、やはり』だった。 半眼になりつつ更に先を促す。 「あの衝動に飲まれた時は、感覚が薄くなる。でも、今回は全然聞こえなくなったんだ……クレノと、巳南さんの声以外」 首を傾げる主を前に、ニグレドはそれはそれは深い溜息を吐いた。 前足の下で黒猫が罰の悪そうな顔をしているのが気配で分かる。 「やっぱり、原因はお前かクレノ坊」 言って、前足に体重をかける。 哀れな猫の悲鳴が上がり、思わず腰を浮かせかけた主をニグレドは有無を言わせぬ眼力で押し留めた。 鼻の頭に盛大な皺が寄って牙がめくれ上がるが、今はどうしたって抑えられない。 「己が欲望に忠実なのは流石あの女神の眷属だけはあるなァ、子猫ちゃん?」 「だが、それで主殿を窮地に貶めるとは、お前いったい何やってんだよ、あぁ?」 頭では分かっている。 クレノはあの男がその身の内に宿した闇に、伴侶が名を与えて生まれた獣だ。 主との繋がりは自分達よりも余程深く、向ける情は親を慕う子のようなもの。 あの男と非常に良く似た匂いの魂に惹かれて、深淵から這い出してきたのだろう…流石に本来とは程遠い、小さく幼い欠片では あるけれど。 ゆえに、盲目。 ただ一心に主の役に立ちたいという思うあまりの行動は、あの男と違ってか弱いヒトの身には過ぎる力だ。 闇の属性加護を宿す者は、その心が未熟であれば負の感情を容易く引き入れ、枷を外してしまう。今回の主のように。 それを止めるのは、仕える者の仕事だ。 間違っても増長させて尻馬に乗るような真似はすべきではない。 下手をすれば狂化して心が壊れてしまうことなど、闇の眷属であるクレノにはどんな理よりも先に思い至らねばならない。 当代の主に従うということは、彼を守るということなのだから。 「主殿がどれだけ似通ったモンを宿してたとしても、あの男と同じ感覚ではすぐに魂が磨耗する。」 「そんなことも分かんねェのか、このど阿呆が!」 ニグレドは既に名を捧げた。 あの男がくれた、その名をだ。 ゆえに、ニグレドには名を捧げた主を守る義務がある。 主の存在を脅かすというのなら、排除するまでだ。 それが例え、同じ主に仕える者であろうとも。 前足に組み敷かれた猫は耳を伏せ、毛を逆立てて、見るも哀れにぶるぶる震えている。 それはニグレドの怒気に当てられただけではないだろう。 良かれと思って取った行動が、主の命を危険にさらしていたのだと、ようやく分かったらしい。 まったく、世話の焼けることだ。 「ニンジャの旦那に感謝しな。あの御仁と縁を結んでくれた先代主殿にもね」 ニグレドの声が届かなかったのは、クレノが展開した術式によるものだ。 その術式は有体に言えば感覚器官の増幅化…いわゆるブースト系の術式なのだが、この馬鹿猫は術式を当代の主に合わせて再構成することなく、そのまま発動させてしまった。 その結果、聴覚方面に綻びが生じ、主とその魂に近しい闇の眷属であるクレノ以外の音を遮断してしまったのだろう。 そんな状態の主にあの忍びの声が届いたのは、本当に偶然の産物だ。 当代主以上にクレノと近い存在であったあの男が友と認めていたからこそ、遮断対称に入らなかった。 あの忍との縁を結ぶ切欠となった彼女にも、いずれ礼を言わねばならないだろう。 この先生きていれば顔を合わせる機会もあるはずだ。とりあえず、今度あったら一杯奢らねば。 しかし当面、この危なっかしい主と配慮の足りない馬鹿猫の面倒を見なければならないだろう。 ああまったく、面倒なことになったものだ…… ようやく足の下から開放された猫が主にすっ飛んで行くのを見やり、ニグレドはまた溜息を吐く。 ここに己の半身がいないことが、妙に寂しく感じた。 |
Message |
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萌(144) からのメッセージ >>
言われ慣れてないのでデレデレしている。
巳南(1640) からのメッセージ >>
(表情も口調も常と変わらず放った言葉には、しかしどこか自嘲めいた色が僅かに滲む)
(それが本人意識してか、無意識のものかは分からなかったが。 伏せられた目と項にあてられた手の動きを目の端に留めつつも、 それもまたこの青年にとって、踏み越えられたくは無い一線であろうと判断し―― いつも通り言及する事無く、忍は話を続けた) * (己の出した名を聞いて何やら目に見えて困惑しだしたカサネに、 この反応は…覚えはある様だが、果たしてどう捉えたものかと思いながら)
(その時 \思い出したァァァァァァァ!!!!/ と、 突然勢いよく飛び出してきた半身の黒いもふもh…狼に、言葉が遮られる)
(こちらもこちらで混乱するカサネを他所に、即座にそしてスムーズに会話を続ける忍者。 “そういうものか→把握した”の切り替えの速さは、これまで(主に己の主に) 色々と振り回され、鍛えられてきた賜物である。 ――最も、そんな事はカサネの与り知らぬ事ではあるが)
(そう言うと、ニグレドへ向かい丁寧に頭を下げる。 見る者に凶悪な印象を与えるであろう獣の笑みは、 けれど忍にとってどこかしら見慣れた主家の紋章を想起させ、懐かしさすら感じさせた)
No.68 レンタル宣言 コミュニティに 17 件のメッセージ! No.90 何DEMO★許可! with 絵文すきっ コミュニティに 15 件のメッセージ! No.442 元素世界を独りで歩く(ソロコミュ) コミュニティに 14 件のメッセージ! No.1578 神様を喰うのが仕事@GEコミュ コミュニティに 7 件のメッセージ! |
Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
カサネ は以下を装備!
【防具】 秋物ストール( 服 / 73 / 機敏1 / - / - ) 【装飾】 ミリタリーブーツ( 装飾 / 20 / - / - / - ) カサネのAGIUP! カサネのAGIが増加! カサネの攻撃1! カサネのSTRが上昇! カサネのINTが上昇! カサネの機敏1! カサネのAGIが上昇! Encounter側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
▼カサネの行動!
カサネに反撃1を付加! ▼パロロコンAの行動!
パロロコンAに雷雲1を付加! ▼パロロコンBの行動!
パロロコンBに雷雲1を付加! |
パロロコンAの雷雲1! カサネに 1119 のダメージ! パロロコンBの雷雲1! カサネは攻撃を回避! ▼カサネの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! パロロコンBに 429 のダメージ! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 992 のダメージ! カサネに 82 のダメージ!
カサネに 344 のダメージ! ▼パロロコンBの行動!
カサネに 963 のダメージ! カサネに 77 のダメージ! |
パロロコンAの雷雲1! カサネは攻撃を回避! パロロコンBの雷雲1! カサネは攻撃を回避!
▼カサネの行動!
パロロコンBは攻撃を回避! ▼カサネの連続行動!
Critical Hit!! パロロコンAに 380 のダメージ! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 223 のダメージ!
カサネに 243 のダメージ!
Critical Hit!! パロロコンAに 429 のダメージ! ▼パロロコンBの行動!
カサネに 224 のダメージ!
カサネに 334 のダメージ! |
パロロコンAの雷雲1! カサネは攻撃を回避! パロロコンBの雷雲1! カサネは攻撃を回避!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! パロロコンAに 866 のダメージ! 2 行動の間、カサネはAGI20%強化! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 1001 のダメージ! カサネに 83 のダメージ!
カサネに 365 のダメージ!
▼パロロコンAの連続行動!
カサネに 213 のダメージ! ▼パロロコンBの行動!
カサネに 1001 のダメージ!
パロロコンBに 385 のダメージ! ▼パロロコンBの連続行動!
カサネに 217 のダメージ!
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紅色の生命の華が散り、新たな契りへと誘う・・・ カサネ(1952)は 72 CP を獲得! |
You can't advance... |
進攻に失敗した・・・・・ |
Main Action 2 |
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特にありません。
エンジェル と魔法契約しました!(CP-10) [魔Lv.1]エンジェル を成長させました!(Lv.1→2、CP-1) [魔Lv.2]エンジェル を成長させました!(Lv.2→3、CP-2) [魔Lv.3]エンジェル を成長させました!(Lv.3→4、CP-3) [魔Lv.4]エンジェル を成長させました!(Lv.4→5、CP-4) [物Lv.21]アニマ を成長させました!(Lv.21→22、CP-21)
特にありません。
特にありません。
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 32 増加! |
Let's Ikki !! |
カサネ(1952) は [水辺]星屑の小川 【進攻度3】(好戦度+0) を選択しました!
城のほうから流れるきれいな小川。 流れる水はひときわ輝いて見える。
川を辿り、攻城を進める――― |
Next Battle |
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DUEL!! |
Area Message !! |
Character Data |
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