これからどうしたものか。

まずは当面この一揆を勝ち抜かねば話にならないだろう。

取りあえず転送で地下牢まで飛んできたけれど。
シツジと言うエンブリオと契約できそうなのは僥倖かなぁ。

……。
………。

私は決めた筈だし、それに後悔もしていない。

でも……

なんて、前向きなのか後ろ向きなのか分からない事を思ったりして。

でも、きっとこれはまだマシな事だと思うのだ。
前も後ろも向く事が出来ず、下を向いて朽ち果てるよりは、ずっと。

もう時間が無い事は分かっている。

じゃなければ……明日にもこの世界は終わってしまっても不思議ではないのだ。
あの否定の世界が終わりを迎えた様に。

でも、

ゆえさんも言っていた。
自分で抱え込まないようにって。

だから、色んな人に相談しよう。

そうすれば―――

哲学的な話になっている。
そう俺も思う。が、案外この手のロジックと言うのはどこまでも哲学的に出来上がっている。
科学的やらそう云うのとは若干異なる。
感情的、趣味趣向…そう言ったモノに親しい。
例えば種族な特徴などでも色々と察する所は多いだろう。
この世界にいる輩は、各々勝手な妄想を法則として取り込まれたそう言った奴らが集まっている。
同種のようでも細部で違う特徴があるのは、大概そういうことだ。
カミサマのより好み……いや、俺の考えた最強設定というところか？
なんだっていいか。

黄金瞳が僅かに輝いて、

諦めたくない、か…。グレンはそう呟いた。

グレンは大きく一息吐いた

グレンはレクシーダの右腕を掴み

そう言うと、レクシーダの腕を放した

つまり、沢山お話しましょ♪と満開の笑顔で続けた。

横の少女を見つつ。流石に酷いことは出来ないので説教コースであった。