『動物誌』は数百年前に発行された、ある生物学者による
動物たちの記録である。実際にいる動物だけでなく、伝説や空想の動物も扱っている。
中でも第8章・ユニコーンの巻は突然のハプニングが多く、混沌とした内容になっており、
最近になってからコメディとして舞台化されている。

『動物誌　第8章・ユニコーン』

ユニコーン。その角は様々な癒しの力を秘め、たいそう珍重されている動物である。
我々探検隊はその謎を掴むべく、未開の奥地にある密林へと向かった。
まずは、その姿を確認しよう。私は自らの描いたスケッチを持参した。
弟子の一人が、これは「ドサンコ」ですねとわけのわからない事を言い出したので、
そいつには厳しいお仕置きをした。
他の弟子もつられてドサンコドサンコと騒ぎ出したので、
腹が立って出発の日をわざと遅らせた。
さて、ユニコーンは額に今話題となっている健康グッズである角を生やしている他、
その外見は非常にドサンコではない馬に似ており、ひづめが二つあるそうだ。
普段は獰猛でなかなか捕まえることはできない。もちろん、現在の技術では養殖もできない。
そして、清らかな乙女を好むという。こいつは私なのだろうか。
それはさておき、密林の前には村があった。我々はユニコーンの目撃情報を聞いた。
実際にユニコーンを馴らしたという乙女からである。
乙女は密林に行き、ユニコーンがいたと言うが襲われることもなく、
黙っていたら膝の上に乗ってきたそうな。
清らかな乙女の言い伝え通りだった。
しかし、そいつはこの間観た剣闘ショーの悪役剣闘士にそっくりだったが。
その麦で編んだ帽子とお下げ頭が妙に腹立たしい。早く忘れよう。

途中、弟子の一人が毒蛇に咬まれてしまったが、ユニコーンがいれば何とかなるだろう。
我々はいよいよ伝説の生物、ユニコーンの姿を目撃することになる…！

一行が見たものは…！！

（続く）

兄さん、この本のどこが面白いのかいまいちよくわからなかったよ…。
まあ、そのうち分かるさ。

違います。

猫違いです。

猫違いですが、確かに可愛いブックマークですね。

鴨が一羽、毛糸玉眺めてきょとんと。

猫、留守でした。

振り返ったエステルの後ろには。