---------------------------

無限大の向こうに

---------------------------












______　　あるいていく　　______

▲	るなる 「そうよこねこちゃん！ 　私たちはこれから、高く遠くまで跳んうわっっ」

	るなる 「（めっちゃ食いついてるぅ）そ、そんな大げさな話じゃないけど… 　…うわあどうしよう、こねこちゃんが 　かつてないくらいすごくキラキラしてるよお。 　え、えーと…まあ、その話は 　…追々…そう、イバラシティでゆっくり話そうかしらオホホ」

	るなる 「そうそう、こねこちゃんお手製のスイーツ！ 　こねこちゃんのお店見るたびに素敵だなーって思ってたし 　バレンタインデーの時のこねこちゃんの 　作品は本当にすごかったから絶対に見てうわあっ」 突然のアンジニティジョークにしっぽがぶわわと膨らむ。 「あっ…ジョ、ジョーク？ 　やだも〜こねこちゃんったら〜！」

	待つことしばらくの間。 画面に可愛らしいお菓子が目に飛び込んでくると、 少女は歓声をあげた 「ひゃ〜〜〜っ何これ！すごいっ！！カワイイ！！」

	るなる 「うわ〜〜！か、かわいいっ！！！ 　えっすっごくかわいい…！ええ、これって…もしかして私？？ 　うわ〜うわああ…こんな…かわいすぎでは！？ 　ええっこんな小さいのにちゃんと耳もしっぽもある…！ 　すごい、すごい！こねこちゃん！！ 　あなたって本当に 本当に、素晴らしいわ！ 　え〜〜んこんな可愛いの食べれない！ 　ハザマにスマホがないのをこんなに悔やんだことはないっていうか！」

	るなる 「そうよ、こねこちゃん。 　こねこちゃんは、ちゃんとまだ…大事に持ってる。 　大切なもののこと、それに あなたの強い輝きを」

	るなる 「私、これからベースキャンプに戻る予定なんですっ！ 　 　だからこの子はその時に受け取りますね！！！ 　ほんとありがとうこねこちゃんっっ！ 　それじゃあ、また後で会いましょうねっ」

	以降、ENo.16とハザマでのやりとりが必要な場合は以下プレイスをご利用ください。 　　　　　　　　http://lisge.com/ib/talk.php?p=6351

▲	真柄 「と、まぁそんな感じの話をハザマでしててな……」 　～ワールドスワップ後、桜並木のさんぽみち～

	真柄 「ライオンハート……獅子丸って奴と約束したんじゃよね。 　こっちの世界に来たら一緒に桜を見に行くってやつ。 　え、じゃあなんでねこを花見に連れてきたかって？ 　まぁええじゃろう細かいことは」

	真柄 「前にも話したが、俺達はアンジニティって世界から来た。 　同じ世界で生まれ育ったイバラシティの連中と違って、 　アンジニティは色んな世界から否定された連中の集まりでの。 　文化も思想も時代も違う連中の寄せ集めじゃけぇ、 　協力しあって敵の陣営と戦うなんて出来んと思ってた。 　実際俺も何度か同じ陣営の仲間を斬ったし……」

	真柄 「それでも俺達はイバラシティに勝った。 　それは結束の力なんて曖昧なもののおかげではない。 　俺達を結び付けるのは損と得の繋がりでしかなかった。 　利用したり、利用されたり、嘘をつかれたり、口を閉ざしたり…… 　今でも心を許せる仲間があの陣営に居たかと言われれば微妙なもんじゃ。成鐘ぐらいか？ 　まぁ、別にそれが悪いこととは言わねぇがの」

	真柄 「ただ、そんな中でも俺が相棒と呼べるような奴が一匹だけ居ってな。 　それが獅子丸って呼んでる黒い猫じゃった。 　あいつとは真剣な話もくだらない話も色々してなぁ。 　そんな話の中、最後にあいつ面白いことを言いおったんじゃ」

	真柄 「にんげんに興味が湧いて来た。 　人生ってやつは良いモンなんだろう、ってな。 　ワールドスワップの影響であいつがどうなったかは知らんが、 　もしかすると人間の姿になっとるかも知れんのぅ。 　そして実際なってみたら意外とがっかりしてるかも」

	真柄 「まぁ、それでもいいんじゃ。 　今度こそちゃんと世界に生まれてくれたんなら、 　俺はそれだけで嬉しい。 　あいつは結構したたかな奴じゃけぇの。 　どんな形に生まれても、自分の生きた証を見つけていける」

	真柄 「俺は、そう思うよ」

	真柄 「…………なんてな。 　　　　　　　　　　　ね こ 　───少し歩くか、獅子丸」

▲	「あの2人に、ウェディングケーキを……？」 初恋を美しいものとして、 初恋の人を祝福する美しく甘い夢。 叶わぬ恋といえば切なくとも 笑顔を与えることが彼女の恋の真実ならば――

	「そうか。 　いい夢だな、こねこ。 　きっと、叶えるんだよ」 その門出を見送るに相応しいのもまた笑顔だろう。 もう防犯ブザーは鳴らさせない。

	「どうせなら見に行きたいけどね。 　こねこの晴れ舞台なんだから。 　ああ、アンジニティから出るのは諦めないよ。 　いつか、僕らの分のケーキも作ってもらいたいもんだ」

	「それじゃあまたね、こねこ。 　僕もこの戦争で、自分の醜さと向き合いながら前へ進む勇気を得た。 　お互い……幸せな未来を目指そう」 そして、通信は締め括られた。

▲	御曹院 「おや、僕はただの寂しがりの幽霊だよ。 　君の『心』がシステムの邪魔をするなら、それは君が弱く居ることを 　誰かが許さなかった結果なのかもしれないね。 　それは周囲の常識や、或いは君なのかも。 　ふふふっ　生きることが機構なんて変なの！ 　何でもそうだよ。生きることじゃなくても全部、全部ね。 　ただそれは誰かに誂えられたものに限らず、 　僕たちが組み上げていくものでもある。 　システムを組み上げる理由も、遂行する理由も、全部本当は… 　情にあるんじゃなかな。 　……これは、まあ僕の希望だけどね！」

	御曹院 「どういう心境の変化？ 　いや、や。これ以上はーちゃんを虐めないでくれるのは助かるけど。 　君が最初から消えようなんて思うことも僕は望みやしないぞ。 　君の問題だから、僕が望むとかはどうでもいいだろうけど 　一応こういうのは伝えておく主義なの。 　うーん…なんだかまるで、お別れの挨拶みたいだ。」

	御曹院 「そういうのよりは、また会う約束をしよう。 　ははは。そうだね、君の言う通り。 　みんなの…というほど人気があったわけでもないと思うけど、 　まあそういうのでいなくちゃいけなかった。 　も～やめたけどねっ！ 　だから、僕は君の王子様に立候補する資格があるんだ。 　特定の相手は居ないし…というか… 　好意に恋とか恋じゃないとか、未だに区別がつかないよ。 　つまり全部恋じゃないんだろうなと思っているけど。 　うん。じゃあお互いまた、寂しくて仕方ないときは。 　きっと無限大の未来の中で僕を君の王子様にしておくれ。 　またね、可愛いこねこちゃん。」

▲	隼田院 「そうそ。人の思いはどうあってもよく、 　そこに対する仕草と対応が整うならそれでよい。 　ただし、私を傷つけていない場合の話だ。 　放っておいてなーんか私が悪者にされそうなものについては、別。 　そもそも。 　理性でそう振舞おうと心掛けるときは、愛や感情に見えず 　相手に愛と感情が先にあるように『見えなきゃ』『傷つく』って仕組なら。 　それは理性的な相手の心を、見ちゃいないか、軽んじてるって事だと思うけれど…… 　だってそれじゃあ、心が見づらい相手になら、それを理由に 　『自分を傷つけた人』にしていい、みたいな話にならんか？ 　 　私は感情と理性、どちらを優先するかって事に優劣はないと思う。 　ゆえに心酔はせんが、私の心を演出しても構わないのはその通り。 　私が損しない場合はね～！」

	隼田院 「てか、二人の話っていうけど、それに混ざる気ならさ！　 　なぜか皆は彼氏彼女だと遠慮するが、私は元より80股を推奨しているのだ。 　他にもなんっか言われてんだよなー！『妬いた』とかさー！ 　ならまざれよ～～～っていう……ねぇ？そう思わん？ 　私は断んないじゃん。むしろ推奨するじゃん。 　てか魂貰ってそんなノリになったのかと思ってた。ちがうの？ 　80股思想の伝播に顎をさすりかけていたのだが……？なに？奥手？」

	隼田院 「まあこんな事、ハザマ終わる間際に言ってもしょうがないか？ 　次の世界でリトライしてみてくれよな！はっはっは。 　人間やめても恋くらいできらぁ！ 　あっはっはっは、確かに楽しいながら、君はクソ失礼だった。 　が、今は謝って貰う必要もない。 　納得してない時に謝られるほど馬鹿らしい事もないしな。 　私が欲するのは謝罪より展望。 　失礼って自覚が、まずは一つ、進捗に思えるさ。」

	隼田院 「ああ！お達者で。 　そこはそれ、私は我々の幸せなど願っておくね♡」

以下の相手に送信しました

12人の声が響いています。