［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　チナミ区にある梅楽園で夜のイルミネーション祭りをやってるので、ユカラとデートに行く約束をだいぶ前にした。
　その後、彼との婚約が決まったので二人きりになりたいという焦りの無くなった私は、せっかくならアズちゃんやマグノリアちゃんと一緒にイルミネーションを見に行こうと提案したのだが。
　二人きりで見に行きたいと、ユカラに断られてしまって少し想定外だった。
ユカラが私と二人きりの時間を大事にしたいという事なら、もちろん私もやぶさかでは無いので夜に梅楽園で待ち合わせとなった。
　大使館から一緒に出掛ける方が効率は良いのだけど、現地でどんな服装なのか驚いてもらいたかったので今回は合流という形を提案したのである。
　私は待ち合わせに髪を結って、雪の結晶と雪うさぎが踊っているような涼しげな浴衣を着てみた。
対するユカラも紺色のシンプルだけどカッコいい浴衣でやってきたのだった。

「ユカラが浴衣で来るとは思って無かったー。事前に言ってないのに、お揃いになるのって嬉しいね」
「ああ、これ。いつもの服で出掛けようと思ったら、マグノリアに止められて浴衣を無理やり着せられた。深雪が浴衣だから結果的に良かったけど」

　ユカラの言葉にハッとなる私。
そういえば、出掛ける前にマグノリアちゃんと玄関で会ったんだった。
私が浴衣で出掛けたのを察して、ユカラが大使館を出る前に浴衣に着替えるようにすすめてくれたって事かー
　マグノリアちゃんのサポートにただただ感謝するのだった。

「うん。去年の浴衣と似てるけど、新作でちょこちょこデザインが違うんだよ。色もたまにはピンクもいいかなって……ユカラの浴衣もクールでかっこいいね」
「浴衣、似合ってるよ。相変わらずのうさぎ好きな所も深雪らしいし」
「デ、デートだから少しは頑張ったからね。褒めてくれてありがと……それじゃ行こっか」

　ユカラは頷くと自然に私に手を差し伸べる。何だか急に気の利く奴になって、後で反動で冷たくなったりしないか心配になる程である。
　私もユカラの手を握り返して、梅楽園の庭園を歩き始めるのだった。

　所々にある人の大きさぐらいある光の卵と、梅の木々が光り輝く。

光の卵と木々の光は、それぞれ自律しているように別々のタイミングで、ゆっくりと明滅していた。

「綺麗だけど、何でデカい卵が置いてあるの」
「芸術にあんまり理由を求められても困るんだけど。なんかこう生命の神秘って感じでいいじゃんか」
「そういうものなのか。分かった」

　ユカラが試しに光の卵を押してみると、起き上がりこぼしの様にフラフラと立ち上がりながら、光の色を変えて卵の中から音色を響かせた。
その光は、あたりの光の卵と木々にも次々に呼応して、同じ色次々と染まって音色を響かせながら、変化していく。
　木々の奥から光が押し寄せてくるのが見えると、それは向こうの方に人がいることを意味する。
暗くて人影までは見えないけど、同じ空間にいる他の人々の存在を光の卵達によって意識するのだった。

「なんかハザマみたいな感じだな……」
「えっ、ハザマって何？　でも私もなんかこういう感じの見覚えあるよーな」

　卵に囲まれた不思議な空間を歩く私達は、何だかデジャヴを見たような気分になっていた。
　光が近づいてくると、他の人達と遭遇しそうなので、私達は先を急ぐ。
　卵の道を抜けると、光で描き出される様々な生き物が行列を作って歩いてゆく場所があった。

「何だかわらわら召喚してくるやつに似てるね」
「俺もそう思った。攻撃してきたりしないよな？」

　二人して謎の警戒をしながら光の行者達のゾーンを抜けると、今度は水場に光の渦の様なものが見えるところにやってきた。
　梅楽園の一帯は昔から湧水が多く、庭園造成時に地形の高度差を利用して集水した湧水泉が吐玉泉と呼ばれる。
　この水は、園内にある好文亭の茶室の茶の湯にも使われていた。
　何でこんなに詳しいのかって？
　そりゃあ、ユカラにうんちくを垂れるために下調べしまくったからですよ。

　水の中で揺らめく光は禅における書画のひとつ円相を、空間に一筆で描いている……らしい。
空間に描かれた一筆は空間上で静止しているが、こちらが動いて見ることによって円に見える瞬間が生まれるのだった。
　禅において円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。何となくルーン文字を描いてるような雰囲気である。
　それは悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。
　見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人によって様々に解釈できるだろう。

「すげえ」
「やべー」

　ユカラと私の語彙力ではこの程度の感想である。
　その先にも色々なイルミネーションがあったが、気がついたら小道の方にユカラが私を誘導していたらしく、奥には光と透明感のある音が聞こえる人気のない暗い場所にやってきていた。

「え……何。もしかしてここで！？」

　私の顔が紅くなったのを、ユカラが楽しそうな表情で見ている。

「イヤなら止めるけど、どうする？」
「……ちょっとだけなら。ちょっとだけだからね」

　私の言葉が合図となって、ユカラの手が浴衣の中に滑り込む。
　ああ、もうなるようになれー！
　私は心のなかでちいかわみたいに叫んで、ユカラに身を委ねるのだった。
　

ENo.839 ユカラ とのやりとり


ENo.841 アズ とのやりとり


ENo.893 ラノザ とのやりとり

特に何もしませんでした。

シンデレラ をエイドとして招き入れました！

武術LV を 5 DOWN。（LV30⇒25、+5CP、-5FP）

呪術LV を 10 UP！（LV30⇒40、-10CP）
付加LV を 5 UP！（LV81⇒86、-5CP）

ユカラ(839) の持つ ItemNo.9 アズが見立てた秋コート から薬箱『エンゲージリング』を作製―― できるかーい！素材じゃないゾ☆

デスグラシア を習得！
ルーアッハ を習得！
グルームカード を習得！
ニュクス を習得！
ヴァニッシュ を習得！
ルージャグ を習得！
コディシア を習得！
闇黒狐 を習得！
闇飾作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ユカラ(839) は ザックーム を入手！
深雪(840) は 楪 を入手！
アズ(841) は 松茸 を入手！
アズ(841) は 朱の光焔 を入手！
ユカラ(839) は 朱の光焔 を入手！
深雪(840) は 桃色の果実 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
深雪(840) のもとに アカズキン が恥ずかしそうに近づいてきます。
深雪(840) のもとに グレーテル がスキップしながら近づいてきます。
深雪(840) のもとに ピーチさん がゆっくりと近づいてきます。

ユカラ(839) に移動を委ねました。

タニモリ区 N-3（森林）に移動！（体調10⇒9）
タニモリ区 N-4（森林）に移動！（体調9⇒8）
タニモリ区 M-4（森林）に移動！（体調8⇒7）
タニモリ区 L-4（森林）に移動！（体調7⇒6）
タニモリ区 K-4（道路）に移動！（体調6⇒5）

［803 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［437 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［472 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［202 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［398 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［271 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［154 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［226 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［110 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［58 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［41 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［90 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

どこかの森のなか。

　





　

大きな木に寄り掛かり座る３人。

　













　

　







　

明るい声で話すふたり。




ふたりの手などを一瞥し、上を向き静かに息を吐く白南海。

　

　

　










　








そう言って立ち上がり、その場を去る白南海。

　












　

　

　

チャットが閉じられる――