［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

ウラドから遠く離れた、大きな街の繁華街。
休日の間にそこでの所用を済ませ、これからウラドへと帰るところだった。
巨大な交差点の周りには様々な商業ビルが建ち並び、それぞれへと伸びる横断歩道は縦横斜めに張り巡らされている。
自身はと言えば、駅方面へと伸びる横断歩道の前で、信号が青に変わるのを待っていた。

（明日は朝早いからなぁ、早く寝ないとなぁ……）

信号の色を注視しながら、頭の中で翌日の予定を組み立てる。
どれだけ街の喧騒がひしめいていても、意外と集中できるものだ。
喧騒に負けない自身の頭をほんのり有り難く思っていると、その喧騒の中から不意に聞き馴染みのある声がした。

「……えっ」

一瞬思考が追い付かず、僅かに間を開けて声を上げる。
人々の話し声、車の走り抜ける音、周囲から漏れ聞こえる店内放送や、どこから聞こえてくるのかすらわからない流行りの音楽。
その中から聞こえてきた、一人の人の声。
間違いないし、間違える筈もない。

だって、椿坂さんの声だから。

それなのに、いくら周囲を見回してもその人の姿はない。
まさかの幻聴か。
ついに自分はそこまでいってしまったのか。
内心でざわついていると、再び彼の声が聞こえた。

（…………あ、なんだ……びっくりした）

改めて声のする方を正しく見上げてみれば、そこにあったのはビルの壁面に設置された大型ビジョン。
遥か高くに聳えるその場所に、社長が映し出されていた。
どうやら、何かの番組にゲスト出演した際の映像のようだ。
事前に収録されたものか、はたまた今まさに生放送で出演中なのか。

（……本当にちゃんと休めてるのかなぁ……）

大型ビジョンを見上げながら、ぼんやりと思う。
社長はいつも知らないところで、知らない内に、知らないお仕事をしている。
こちらはただのバイトだから、そんなの知らなくても当たり前、なのだけれど。


ふと、隣から明るく華やかな声が聞こえてきた。
高校生ぐらいの女の子たちが、映像の中の社長を見て何やら盛り上がっている。
聞こえてくる言葉は、確かに納得のいくものばかりで。

『イケメン』
わかる。
『指きれい』
わかる。
『穴場のデートスポット知ってそう』
わかる。
『何でも奢ってくれそうだし買ってくれそう』
わ……わからなくもない、けど……。

『でも』
『結局はお近付きにもなれない、ただの遠い存在』

わ。


わか……。



（………………いや違う！！）



危ない。
何とか。
何とかすんでで踏みとどまった。

だって、それは社長が何度も否定してきてくれたことだから。


遠い存在だなんて、自分だってずっと思ってた。
大企業の社長とただのバイトなんて、むしろ遠くて当たり前で。

それなのに、社長は事ある毎に自分のいるところまで降りてきて。
一緒に話して、食べて、遊んで、歩きまわって。
全然遠くない。
なんなら、他の社員さんやバイトさん達より近くに感じることだって正直ある。
むしろ、多々ある。

それで『遠い』だなんて、もう言えない。
それで『遠い』だなんて、怖がって頭の中で距離を取ろうとしてるだけだから。

遠いなんて言ったら、社長は悲しむかもしれない。
もしかしたら、もういい加減怒るかもしれない。
でも、遠くないって言ったら、社長は笑ってくれそうな気がする。
これは勝手な思い込みで、自惚れてるって自分でも思うけれど。
思うから、とても口には出せないけれど。
でも、もしかしたら。
もしかしたら、本当にそうかもしれないから。

だから、社長が何度も否定してくれた『遠い』は、もう思わないことにした。



歩行者用の信号は青に変わり、歩道で待機していた人々が一斉に動き出した。
すでに別の話題で盛り上がる隣の女の子達も、楽しそうに話しながら横断歩道を渡っていく。
大型ビジョンに映し出されていた番組は切り替わり、気が付けば人気アイドルがお掃除グッズを手に笑顔を振り撒いていた。

横断歩道を渡り、足早に駅へと向かう。
ウラドに着く頃には日も暮れて、すっかり暗くなっているだろう。
けれど、そんな中でもカメリアの本社ビルを見るのは好きだった。
上を見上げれば、幾つもの窓が明るく光り輝いている。
本社の前まで行かなくても、駅から自宅までの道すがらに確認できるそれを、今日も見ておこう。
一番、一番高いところ。
どんなに高くても、遠くない。

クゥ(1372) に ItemNo.1 榧 を手渡ししました。

チュイ(1519) から 立派な羽 を手渡しされました。

ItemNo.23 ジューシーハンバーガー を食べました！
　体調が 2 回復！（17⇒19）
　今回の全戦闘において 攻撃39 防御39 増幅39 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

クゥ(1372) から 金の光焔 を受け取りました。

響鳴LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）

時空LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
合成LV を 5 UP！（LV81⇒86、-5CP）

ItemNo.12 桃色の果実 から料理『果実飴』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 2 1 2 = 5 ］大失敗！なんか妙だ！！！！料理の効果1が「自滅」に変化！
　⇒ 果実飴／料理：強さ436／［効果1］自滅35 ［効果2］耐狂40 ［効果3］魅域46

クゥ(1372) の持つ ItemNo.18 げそ から料理『げその串焼き』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 2 4 = 7 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
チュイ(1519) の持つ ItemNo.27 お野菜 から料理『焼きもろこし』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 4 1 = 9 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

クゥ(1372) により ItemNo.9 ディヴィーザ に ItemNo.33 紫水晶 を付加してもらいました！
　⇒ ディヴィーザ／水衣：強さ272／［効果1］体力55 ［効果2］攻撃40 ［効果3］水纏38

ユイ(975) とカードを交換しました！

アンチトラジェディ （オアシス）


エラト を研究しました！（深度0⇒1）
エラト を研究しました！（深度1⇒2）
エラト を研究しました！（深度2⇒3）

ラプチャー を習得！
ソルプレーザ を習得！
ガスト を習得！
パーシステンス を習得！
ファントムシーフ を習得！
風霊力 を習得！
龍翔鳳舞 を習得！
プレゲトン を習得！
キュアサイクロン を習得！
鏡花風月 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 壊れたコンテナ を入手！
雪里(1373) は 壊れたコンテナ を入手！
チュイ(1519) は 四葉 を入手！
雪里(1373) は ふさふさ を入手！
チュイ(1519) は ささみ を入手！
チュイ(1519) は ものすごいお野菜 を入手！

クゥ(1372) に移動を委ねました。

マシカ区 G-3（草原）に移動！（体調19⇒18）
マシカ区 G-4（草原）に移動！（体調18⇒17）
マシカ区 G-5（道路）に移動！（体調17⇒16）
マシカ区 G-6（道路）に移動！（体調16⇒15）
マシカ区 G-7（道路）に移動！（体調15⇒14）

［803 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［437 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［472 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［202 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［398 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［271 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［154 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［226 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［110 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［58 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［41 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［90 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

どこかの森のなか。

　





　

大きな木に寄り掛かり座る３人。

　













　

　







　

明るい声で話すふたり。




ふたりの手などを一瞥し、上を向き静かに息を吐く白南海。

　

　

　










　








そう言って立ち上がり、その場を去る白南海。

　












　

　

　

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