［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　連日続いていた快晴は鳴りを潜め、窓越しに見える空は雲に覆われ、湿度も高く、それでいて気温も高いのだから過ごしにくい。街角を照らす街灯の光、日本では白い照明が好まれる[独自研究]とされるが、理由の一つには梅雨のじめじめした蒸し暑さが上げられるという。暖色系の光よりも、白く涼やかな光が求められる[要出典]……らしい。
　とまれ、六月は憂鬱な季節だ。五月の連休を抜けた先に待つ長く険しい暗闇。ホットロマンスの代名詞たる夏に向けてのカウントダウン期間に過ぎない。夏が郷愁を誘うのは何故だろうか。記憶が五感と紐づくならば、蝉の声、雨の匂い、入道雲の鮮やかさ、肌を焼く灼熱……五感をフルに刺激する季節こそ、紛れもなく夏だからか。

「六月は好きじゃないんですよね。日光が足りないのは致命的です」

　会話の始まりは何だっただろう。同じビルに事務所を構える探偵が、こう暑くては尾行も出来ないと言っていた。六月は夏か初夏かの論争（衣替えの後が夏となった）を経て、そもそも六月が好きか嫌いかの話まで流れ着いた。

「……日傘買ったって言ってなかったかしら？」
「僕は日光は足りてますよ。僕じゃなくて植物です。彼らは日光を求めまくっている」
「ガジュマル君のこと？」
「ええ。いいえ。それもありますが、僕はこの時期になると毎年のようにかいわれ大根を育てていまして。日照が足りないとヘロヘロのもやしっ子になるんですよ」
「もやし」
「かいわれ大根ですってば」

　かいわれ大根に関しては一家言あるが、上司の反応は芳しいものではなかった。友人が育成中のかいわれ大根を蹴り倒した話など、語り尽くせないエピソードトークはあるものの、後ろ髪を引かれる思いで話題を変える。

「笹子さんはどうですか？」
「私はナムルとか結構好きだけど」
「だからかいわれ大根ですって。いや違うんですよ。六月ってどうですかって話なんですよ。好きですか？　嫌いですか？」
「六月……六月ねえ」

　額に手を当て、上司はうーんと考え込む。記憶の糸を手繰るような、おぼろげな何かを形にしようとする仕草だ。

「六月と言えば……何があるかしら。ごめんなさい、ちょっと思いつかなくて……判断に困ってしまって」
「まあ、何もないですからね。六月」
「そんなことはないわよ。具体的にパッと出てこないけれど……あ、ジューンブライドがあるわ」
「なるほど……一理ありますね」

　六月に挙式することの風習は、ブライダル業界の地道なイメージ戦略の賜物であるとされる[誰によって？]。結婚に縁のない人生を歩んできたため、名前を聞くまで思い出せなかった。

「つまりあれですか。ジューンブライドがあるから六月は好き、と」
「……ジューンブライドがあるから六月は嫌いって答える人って駄目だと思わない？」
「そうですか？　僕は結構好きですけど……」
「結構歪んでるわよね、貴方の好みって」
「そんなこと初めて言われました」
「私もこんなこと初めて言ったわ」
「でも、とかく世の女性諸氏というのはジューンブライドよりもむしろ挙式に興味関心があるというのが正確なところではないですか？　将来の夢はお嫁さんって過去を持たぬ人の方が少数でしょうし」
「うう……」
「どうかしましたか？」
「私、やっぱり六月のことあんまり好きじゃないかもしれない」
「……つまりあれですか。ジューンブライドがあるから六月は嫌い、と」
「認めたくはなかったのだけれど、ね……」
「そうですか？　僕は結構好きですけど……」




　ワールドスワップの元凶であるアダムスこと少女が撃破されたとの報を受けたのと、ロスト候補者の53名が揃ったことで次回ワールドスワップの開催が確定したとの報を受けたのは、ほとんど同時の事だった。ハザマの滞在時間は一時間と決められている。得られた情報を処理するには短い時間だった。与えられた情報量が多すぎるとも言うが。
　まず、彼は直感的に考えた。敬愛する上司の眼前で成人男性たる自分が年端も行かぬ少女を殴らずに済んだのは良かったな、と。
　次に、彼は直感的に疑った。複数の場で目撃情報のあった少女撃破の報が、果たして本当にファクトなのかどうか、と。
　そして、彼は直感的に懸念した。ロスト候補者の53名とは、一体誰なのか──どう答えた人間なのか。一時間前の問い、何処に居たいか尋ねる声は、ロストを選定する、あるいは剪定する鋏だったのだろう。候補者のうち何名かがロストとなり、次のワールドスワップのゲストとなる。
　彼と上司が出会い見てきたロストたちは、つまり前回のワールドスワップに負けた、あるいは勝利したうちの七名ということになる。ワールドスワップに負けて世界が侵略されても、ワールドスワップに勝って世界を守っても、ロストに選ばれればハザマに留め置かれるとすれば、前者はともかく、後者は報いも何もあったものではない。
　次のワールドスワップが決まったとなれば、53名のうち、運の悪い何名かは同じ運命をたどることになるだろう。慈悲も救いも無い強権的なルールだ。そうなってしまえば、回避する術があるとは思えなかった。
　今この瞬間、やるべきことは一つだ。
　どう答えたのか。それを、聞く必要がある。




　距離感を測ることは、ワイヤー使いとして必須の技能である。
　ワイヤーを用いて相手との間合いを一方的にゼロにする行為こそ、ワイヤー術の本質であると彼の師は言っていた。なるほど、間合いは重要だ。間合いが重要でない格闘技などありはしないが。瞬歩、遠当て、それら間合いを無視する技は、間合いそのものを突き詰めた結果、人間が出した答えの最終形である。
　師の言葉を否定する者はいないだろう。彼の教えは常に正しかった。あえて問題点を挙げるとすれば、師など存在しないということか。

　だが、測りかねている。
　彼は距離を測りかねていた。これはワイヤー使いにあるまじきことだった。標的までの間合い、ゴールまでの距離──近いようで遠いようでもあるそれは、時にあと一歩の間合いに見え、ある時は果てしない水平線に見える蜃気楼のようでもあった。
　ゴールテープはゴールではなく、人生のエンドロールに向けての通過点の一つでしかないが。ゴールが見えずとも、人は前に進むことだけは出来る……
　ゴールが不動のものとして語られる警句は、時として誤ることがある。人生のゴールとは、往々にして位置を変えるものなのだから。

ENo.831 Dr.笹子 とのやりとり

ItemNo.29 バラのくんせいにく を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 強撃10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ふらふらと、ゆっくりと立ち上がる男。





　





突然エディアンが現れ、割り込んできた。

　

　

　






　






酒瓶をぶんぶんと振り回す。

　







顔が青くなり、バタリと倒れる男。

　





男を強く踏みつける！




踏みつけたと同時に、ふたりの姿が消えた。

Dr.笹子(831) から 立派な皮 を受け取りました。

Dr.笹子(831) から 金の光焔 を受け取りました。

Dr.笹子(831) から 書類+1 を受け取りました。

麺屋の龍人(1595) から すごい羽 を受け取りました。

ものすごい木材（1500 PS）を購入しました。

変化LV を 35 DOWN。（LV40⇒5、+35CP、-35FP）
料理LV を 40 DOWN。（LV40⇒0、+40CP、-40FP）

領域LV を 40 UP！（LV0⇒40、-40CP）
付加LV を 39 UP！（LV40⇒79、-39CP）
合成LV を 6 UP！（LV93⇒99、-6CP）

巳羽(473) の持つ ItemNo.5 書類 に ItemNo.8 金の光焔 を合成し、滑々な煙玉 に変化させました！
　⇒ Which,Yes or No?！［ 6 2 4 = 12 ］不発！
ItemNo.5 すごい羽 に ItemNo.28 リフレクター を合成し、滑々な変な本 に変化させました！
　⇒ Which,Yes or No?！［ 6 1 4 = 11 ］不発！
　⇒ 滑々な変な本／素材：強さ50／［武器］強撃50(LV95)［防具］護持45(LV90)［装飾］舞撃50(LV90)

リリィ(494) の持つ ItemNo.43 桜の光焔 に ItemNo.2 書類 を合成し、滑々な煙玉 に変化させました！
　⇒ Which,Yes or No?！［ 2 1 3 = 6 ］不発！

ツナグ(148) により ItemNo.26 何か固い物体 に ItemNo.27 何か固い物体 を合成してもらい、活力漲る駄物 に変化させました！
　⇒ 活力漲る駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)

巳羽(473) により ItemNo.21 すごい羽 に ItemNo.31 すごい液体（石） を合成してもらい、活力漲る赤い羽根 に変化させました！
　⇒ 活力漲る赤い羽根／素材：強さ35／［武器］炎上35(LV65)［防具］舞炎30(LV60)［装飾］放痺35(LV60)

さき(911) により ItemNo.21 活力漲る赤い羽根 から装飾『電気鍼（家庭用）』を作製してもらいました！
　⇒ 電気鍼（家庭用）／装飾：強さ440／［効果1］放痺35 ［効果2］－ ［効果3］活力33

麺屋の龍人(1595) により ItemNo.21 電気鍼（家庭用） に ItemNo.25 何か固い物体 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 2 2 3 = 7 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ 電気鍼（家庭用）／装飾：強さ440／［効果1］放痺35 ［効果2］共鳴10 ［効果3］活力44

麺屋の龍人(1595) により ItemNo.30 似合う白衣 に ItemNo.26 活力漲る駄物 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 2 6 1 = 9 ］通常付加
　⇒ 似合う白衣／聖衣：強さ290／［効果1］体力45 ［効果2］活力10 ［効果3］－

まさこ(281) とカードを交換しました！

グロリアス （インドラ）


クリエイト：リーウェイ を研究しました！（深度0⇒1）
ダインスレイフ を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：ブラッド を研究しました！（深度0⇒1）

クイックレメディ を習得！
エレジー を習得！
ウィルスゾーン を習得！
エリアグラスプ を習得！
ファンタジア を習得！
ワイドアナリシス を習得！
射程拡大 を習得！
スナイプ を習得！
グラインドコア を習得！
ストラテージュ を習得！
緩歌縵舞 を習得！
空間掌握 を習得！
クレイジーショー を習得！
無影無踪 を習得！
領域残滓 を習得！
百歩穿楊 を習得！
ディーヴァ を習得！
デウスエクスマキナ を習得！
遠隔合成 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

偽黒初(77) は 書類 を入手！
偽黒初(77) は 錆びた刃 を入手！
Dr.笹子(831) は 蓮根 を入手！
偽黒初(77) は 不思議な硬貨 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》

MISSION!!
マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》 を選択！
　　 - 偽黒初(77) の選択は マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》

［805 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［434 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［475 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［199 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［404 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［266 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［193 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［143 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［148 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［219 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［98 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［105 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［99 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［49 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［83 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［32 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［64 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［40 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［12 / 100］ ―― 《線路》駆逐



女性の声が聞こえる。

　

　

　





　





　






　




　

　

　

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！