［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

ぼくは無言のまま、その人の顔？を10秒は眺めていたかもしれない。



「声も出ないほど驚いたのかい？　それはすまないことをしたね」



口を開けっぱなしのぼくに、そう言ってくれた声は
へんてこな被り物のために、少しくぐもって聞こえた。





そう。
ぼくに声をかけてくれたのは
お洒落なスーツに、なぜかおもちゃの兵隊の顔が描かれた
被り物という、怪しすぎる人物だった。
正直、人なのかどうかもわからない。



「ああああの、その、勝手に入ってごめんなさい、……それでえと
　そ、その頭って……？」



おそるおそる尋ねると、彼？はああこれかい？と笑いながら
己の頭を軽く小突いて見せた。
コンコン、と硬く、軽い音がする。



「見ての通り、これはブリキの被り物さ。
　情けないことに、どうにも取れなくなってしまってね。
　ホラ、見ての通り、首の部分が細いだろう？」




言われてまじまじ見てみれば、確かに
被り口の部分がすぼまっている。
……ではどうやって、これを被ったのだろう？
……やっぱり、中身は空洞なんじゃないだろうか。
ハザマで出会った数々のヘンな生き物が脳裏をよぎる。
もしかしてこれって走馬灯ってやつ……。



軽く気が遠くなっていると

「顔色がよくないようだけど、大丈夫かい？
　少しこちらに座って、休んでいくといい」

ブリキ頭のその人は、気遣わしげな声色で
自分が腰掛けている椅子から、ほんの少し手前にある椅子を指差した。
優美な曲線の背もたれに、立派な天鵞絨張りの座面。
今彼が座っているものと同じ型の椅子のようだ。



「あ、うん……あ、ああハイ……ありがとう、ございます……」



勧められた椅子をさり気なく手前に引き寄せつつ
おっかなびっくり、そっと座った。
すると椅子からは鋭い針が飛び出して――といったこともなく、
高級感のある座り心地を返してきた。
座ってみて、ようやく自分が酷く疲れていることに気づいた。
足が棒みたいだ。



「寒ければ、そちらの暖炉で暖まりなさい。
　遠慮はいらないよ。
　なにしろここはご覧の通りの普請だからね」



椅子に立てかけられていたステッキで、
部屋の壁に据え付けられた暖炉を指し示す。
暖炉にはしっかりと薪がくべられて、赤々と燃えていた。



「ええと、ぼく、織部杏里っていいます。
　知らない間にここに迷い込んじゃったみたいで……ごめんなさい。
　それであの……ここって一体どこなんでしょうか？
　ぼく、みんなのとこに帰らないといけなくて。
　ここは、あなたのお城なんですか？」



冷えた足をさすりながら、今一番知りたい事を尋ねる。
目の前の紳士についての疑問は山ほどあるけれど
まずは今どこにいて、どうやって帰ればいいのか。
それを知るのが最優先だ。





ぼくの質問にブリキ頭の紳士はふむ、と口（に当たる部分）に手を当て
しばらく考える様子を見せると、軽く肩をすくめた。





「どこでもないよ」





「ここは“どこでもない場所”。
　イバラシティでも、アンジニティでも、ハザマでもない」




「えっ、じゃあどうやって」



どうやってここに来たんだろう。
本当にぼくの夢である可能性が高くなってきた。
もしくはだれかの異能の中、なんてこともあるのかも。
イバラシティにいる人達の中には、
とんでもない異能を持ってる人がたくさんいる。
その人たちの異能の発動に巻き込まれてしまったのかも。
なによりも、どうすれば帰れるんだろう。





「そうだね……、敢えて言えば



　リサイクルセンターかな？」



「へ」





今までの西洋風メルヘンなお城からは
予想もつかない単語が飛び出し、思わず聞き返そうとして。





ぼくはようやく、彼の座る椅子の奥にうず高く積まれているものの正体に気づいた。





絵画。人形。ぬいぐるみ。キラキラのペン。時計。カレンダー。テレビ。サンダル。
タオル。自転車。火かき棒。フライパン。植木鉢。スマホ。掛け軸。眼鏡。体温計。
何だかよく分からないパイプや空き瓶。看板の一部らしきもの。食べかけのパン。



ありとあらゆる雑多な物品で埋め尽くされていた。



それはあたかも、ガラクタの山。

ENo.94 真柄 とのやりとり


ENo.223 兎乃 とのやりとり


ENo.444 リリー とのやりとり


ENo.494 リリィ とのやりとり


ENo.546 不幸喰らい とのやりとり


ENo.885 産姫 とのやりとり

ItemNo.31 エナジー棒 を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

リリー(444) から 400 PS 受け取りました。

料理LV を 5 UP！（LV80⇒85、-5CP）

透司(304) により ItemNo.12 人形 から楽器『オルゴールのぬいぐるみ』を作製してもらいました！
　⇒ オルゴールのぬいぐるみ／楽器：強さ163／［効果1］狂20 ［効果2］－ ［効果3］－

リリー(444) の持つ ItemNo.36 海藻 から魔香『気まぐれパフェ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 3 5 = 13 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
イリヤ(255) の持つ ItemNo.11 海藻+1 から魔香『オレンジスイート』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 2 5 = 10 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

筧姉妹(547) とカードを交換しました！

チラシ （ソードブレイカー）


ナース を研究しました！（深度0⇒1）
コロウドスパウト を研究しました！（深度0⇒1）
コロウドスパウト を研究しました！（深度1⇒2）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

杏里(978) は 甲殻 を入手！
杏里(978) は 甲殻 を入手！
ガガミネ(181) は ビーフ を入手！
牡丹(433) は 毒液+1 を入手！
杏里(978) は 装甲 を入手！
透司(304) は ぶにゅぶにゅ を入手！
ガガミネ(181) は ぶにゅぶにゅ を入手！
牡丹(433) は ぶにゅぶにゅ を入手！
牡丹(433) は ぶにゅぶにゅ を入手！

次元タクシーに乗り タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》 に転送されました！


ガガミネ(181) に移動を委ねました。

タニモリ区 C-12（森林）に移動！（体調30⇒29）
タニモリ区 C-13（森林）に移動！（体調29⇒28）
タニモリ区 C-14（森林）に移動！（体調28⇒27）
タニモリ区 C-15（山岳）に移動！（体調27⇒26）
タニモリ区 D-15（山岳）に移動！（体調26⇒25）

［826 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［447 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［491 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［402 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［323 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［246 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［103 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［141 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［277 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［35 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［147 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［77 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［93 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［67 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［43 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［66 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［55 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［0 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［0 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　･････ヴオオォォォ･･･ッ！！

　

　

　

チャットに響く走行音。

　

　

　



　

　

　　　ヴォンヴォンヴォンヴォンッ

　

　




　

アルメシアがバイクで登場する。

　

　

　








　








　

　

　







　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――