［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　大曲晴人は正体のわからないものが嫌いだ。
　行動原理のわからないものが嫌いだ。

　幽霊と呼ばれるものが、特別嫌いだ。

　原因はわかっている。
　幼少期を過ごした祖父母の家だ。
　そこで出遭ってしまったモノ、毎夜のように訪れた恐怖の時間だ。

　動かせない体。
　肌に纏わりつく、氷のように冷たい手。
　嗄れた声がつぶやく不明瞭な言葉。
　はるひと、と繰り返し呼ばれる名。
　別人のように歪んだ、優しかった××の顔。
　とうに灰になったはずの人間が、変わり果てた姿で枕元に立つおぞましさ。

　それでも正体の見当がつけば、わけがわからない恐怖は薄らいだ。
　代わりに感じたのは、軽蔑と嫌悪と、自分はこうなりたくないという恐れ。




　幽霊が嫌いになったのは、それからだ。


***


　正体不明の何かを目の前にした時、その正体を確かめずにはいられない。
　危険だとわかっていても、その未知に手を伸ばしてしまう。

　それは大曲晴人という人間にとって抗いようのない性だ。
　傍目には好奇心、或いは知識欲と捉えられるそれは、実際のところ恐怖心により近い。
　怖いから知りたいという、矛盾した生存本能。

「……くららちゃんは出てくる気がないんですかね。それじゃあ、少しお話しましょうか。斑目先生」

　斑目の背を踏みつける足はどかさないまま、髪を引く手を少し緩める。
　蛸の姿は見えないが、ひりつくような敵意は変わらずそこにある。
　最初の接触から、何者かの敵意は感じていた。
　斑目水緒のものではない。となれば、あの巨大なヒョウモンダコ以外にはありえない。

「研究室にお邪魔した時、僕くららちゃんに噛まれたじゃないですか。幸い大事には至りませんでしたけど」
「そ、それは君があんなことするから……」

　抗議するように、斑目水緒が身を捩って見上げてくる。

「そこなんですよ。普通の蛸は飼い主が危機的状況に陥ったからと言って助けたりはしません。
　確かに蛸は賢い生き物ですが、いくら何でも『視界を遮られた状態で飼い主の危機を察知して、水槽から飛び出して敵対者に噛みつく』なんて行動は取らない。まして小さなヒョウモンダコです。そもそもあんな距離を跳躍すること自体非現実的だ」

　斑目が口をつぐんだのを見ながら、続ける。

「あれ、ただのヒョウモンダコじゃないですよね？」

　斑目は黙っている。

「おかしいと思ってたんですよ。あんな大きな水槽で飼われているのが、小さな蛸一匹だなんて。
　、、、、、、、、、
　人がひとり入れそうな大きさですよね。あの水槽」
「……！」

　顔を覗き込んでも、斑目は頑なに目を合わせようとしない。

「普通の水槽には入らない大きさだと知っているから、あの水槽を用意したんですよね」

　掴んでいた髪を再び引く。捻り上げるようにこちらを向かせる。斑目の長髪を結っていた簪が一本、からんと落ちた。

「先生、僕見たんですよ。くららちゃんに噛まれた時。
　あれはどう見ても蛸じゃなかった。形は人のようにも見えましたけど、人でもない……しかもどういうわけか、最初に見た時には――いや、噛まれる直前までは、普通のヒョウモンダコに見えた。
　なんですか、あれ。新種の生物？　だから大事に研究室で飼っていたんですか？
　それともまさか、」

　思い至っていたもう一つの可能性。
　くららと呼ばれるものは明らかに人の言葉を理解している。
　それは知能が高い故か？　否。

　人の言葉を、使っていたことがあるのではないか？



　海産物特有の臭いが一瞬、強く香った。
　そう認識したのとほぼ同時に、濡れた感触が首に巻きつく。

　視界に映っていたハザマの景色の一部が、鮮やかな豹紋に書き換わっていく。
　塗料が剥がれ落ちるように、目の前に巨大な蛸が現れる。

「あら……地雷踏んじゃったかしら」

　蛸の腕を引き剥がそうとして、手足に痺れが出ていることに気付く。ヒョウモンダコには表皮にも毒があると聞いたのを今更思い出した。あの時以上に毒の回りが速い。
　体が浮くのも、首や胴に絡みつくものが増えていくのも認識はできたが、どうしようもない。足元で斑目が何か叫んでいるが、途中で声は途絶えた。
　ああ、これは死ぬな。と冷めた頭で思った。


　骨が砕けるほどの凄まじい力で締め上げられ、意識が途絶える直前に。
　氷のように冷たい手が首にかかった夜を思い出した。

　――そう、あの日の幽霊は、大好きだった祖父の顔をしていた。

ENo.244 スズヒコ とのやりとり


ENo.273 闇 とのやりとり


ENo.1600 みづち とのやりとり

ItemNo.28 深黒肉のポルケッタ を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 攻撃10 防御10 増幅10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

アルカロス(512) に 150 PS 送付しました。

命術LV を 4 DOWN。（LV35⇒31、+4CP、-4FP）
変化LV を 9 DOWN。（LV14⇒5、+9CP、-9FP）
防具LV を 18 DOWN。（LV99⇒81、+18CP、-18FP）

武術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
呪術LV を 10 UP！（LV25⇒35、-10CP）
解析LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
付加LV を 25 UP！（LV35⇒60、-25CP）

タウラシアス(173) により ItemNo.9 ものすごい木材 から射程1の呪器『彷徨える沈没船の帆柱』を作製してもらいました！
　⇒ 彷徨える沈没船の帆柱／呪器：強さ786／［効果1］攻撃40 ［効果2］－ ［効果3］自滅19【射程1】

ItemNo.9 彷徨える沈没船の帆柱 に ItemNo.12 水風船 を付加しました！
　⇒ 彷徨える沈没船の帆柱／呪器：強さ786／［効果1］攻撃40 ［効果2］水纏30 ［効果3］自滅19【射程1】

タウラシアス(173) の持つ ItemNo.42 死角からの第四撃 に ItemNo.4 コベリン を付加しました！

ミドリヤマ(949) とカードを交換しました！

青蟲原基 （アルスマグナ）


ファイアサークル を研究しました！（深度0⇒1）
ファイアサークル を研究しました！（深度1⇒2）
ファイアサークル を研究しました！（深度2⇒3）

アイアンナックル を習得！
フィジカルブースター を習得！
心機掌握 を習得！
アルスマグナ を習得！
ランドグラスプ を習得！
ダークインパルス を習得！
特質強化 を習得！
デスグラシア を習得！
ペトリフィケーション を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

タウラシアス(173) は 針 を入手！
ナックラヴィー(502) は 不思議な雫 を入手！
ナックラヴィー(502) は ぶにゅぶにゅ を入手！
ナックラヴィー(502) は ぶにゅぶにゅ を入手！

次元タクシーに乗り タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》 に転送されました！


タウラシアス(173) に移動を委ねました。

タニモリ区 C-12（森林）に移動！（体調30⇒29）
タニモリ区 C-13（森林）に移動！（体調29⇒28）
タニモリ区 C-14（森林）に移動！（体調28⇒27）
タニモリ区 C-15（山岳）に移動！（体調27⇒26）
タニモリ区 D-15（山岳）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - タウラシアス(173) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - タウラシアス(173) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》（ベースキャンプ外のため無効）

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――