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レイジ 「悪いが、勝つのは俺達だ……今度こそ、な」 |
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嗤う手袋 「俺は前回はいなかったが 再戦のようだなぁ」 「ギャハハハハハハハハハハハハ」 |
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ハナ 「不快に思ったらすまないな だが今回は勝たせてもらうぞ」 |
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ハザマの荒野に佇む奇怪な美術品が、 来たる戦いの匂いを感じて動き出した……。 |

舌なめずりをしている。 |
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ハナ 「力を求め」 |
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ハナ 「闇の加護を受け」 |
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ハナ 「その目は常に光を見つける」 |
| レイジ 『 God's in his heaven. All's right with the world. 』 ――神は天にあり、世はすべて事もなし 少年と青年の入り混じった声で、 彼等は、己の世界の摂理を示す。 |
| ジェネシス 『 Hammer of genesis, Falling down in the moonlight. 』 ――創世の撃鉄、月光に落ちる ヘッドギア越しのくぐもった声で、 創世の名を持つ革命家は、過日の決戦を幻視する。 |
| ジェイク 『 Beware that, when fighting monsters, you yourself do not become a monster. 』 ――怪物と戦う者は、 その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ 人造の蒼き戦士は、 レイジへ向け、自戒にも似た忠告を刻んだ。 |
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レイジ 『 EGO Firewall......First Domain Cracking. Dimensional Intervention Network Construction. Subject X-153, S-01G and D-37J...... Access the Archive !! 』 周囲に展開するARウィンドウに表示されていた文面が、一斉に同じ文章に変わる。 電子音と共に、レイジの肉体はノイズに変換され、完全に霧散する。 |
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レイジ 「《矛盾補完・封印記憶》 (リスペック・パンドラ)!」 そして、レイジは己の秘匿を暴露した。 三つの被験体のデータを繋ぎ合わせ、完成された兵器としての本質を。 |
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絶える風。船足を止める、凪の海。 |
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少しの忌避感、僅かな不安。 |
ほんの小さな禁忌が魚礁となり、寄り集まった噂が怪異の形をつくる。 |
| ――侵略の時は来た。 畏れを忘れた世界よ、光に呆けた眼を開くがいい。 |

それは貪欲なる魔。引きずり込み、奪い食らう海の化生。 |
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それは生まれついての海妖。海で生まれ、海で朽ちる定めの魔。 |

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タウラシアス 「よお、また会ったな?」 |



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ハナ 「闇がアナタに纏わりつく」 |
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嗤う手袋 「ギャハハ 受けてみな?」 |
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レイジ 「今こそ、ここに示そう。 俺の持つ絶技、その極致の一つを!」 光剣と光学銃が、巨砲と合一し融合する。 三つの兵器が、本来の姿を取り戻す。 |
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レイジ 《Denial Buster Blade......Stand by》 |
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レイジ 「創世の名銃、終焉の名刀よ! 俺に一つの理想を示せ──」 貫かれ、灼き払われる大気。円柱状の真空に沿い、舞い散る破片。 極限の出力に、刀身は鍔を越えて柄すらも覆い、純然たる破壊の奔流と化して胎動する。 |
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レイジ 「運命の鎖を断ち切る、『真なる自由』を!」 破滅の絶刀は天を裂き、神雷の如き一閃と化して境界を断った。 |

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レイジ 「ターゲットに甚大なダメージを確認。このまま押し切る!!」 |
| ナックラヴィーのカード発動! |
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どこからか歌が聞こえてくる…。 |
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タウラシアス 「何のつもりだ?」 |
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タウラシアス 「礼でも言って欲しいのか?」 |
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タウラシアス 「何のつもりだ?」 |
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タウラシアス 「礼でも言って欲しいのか?」 |
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タウラシアス 「何のつもりだ?」 |
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タウラシアス 「何のつもりだ?」 |
| タウラシアスのカード発動! |
| 恐怖せよ。それは荒れ狂う海の暴威。 忘れたというなら思い出せ。 吼え猛る赤き肌の怪物、海より来たる恐怖の具現。その名は―― "単眼の海馬ナックラヴィー" |

| ハナのカード発動! |
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レイジ 「借り受けるぞ…… モーショントレース、紅華散撃!!」 |
| レイジのカード発動! |
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タウラシアス 「ハハハハハハ!楽しいなぁ、興奮するぜ!」 |

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タウラシアス 「脆いなァ!」 |
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レイジ 「エミュレート……アイン・ソフ! 我が躯体に集え、無限の生命よ!」 |
| レイジのカード発動! |
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ハナ 「果たしてこれに意味はあるのか」 |
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嗤う手袋 「あるんじゃないの? ギャハハハハ ありがとなぁ」 |
| タウラシアスのカード発動! |
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死んでる場合か |

「おいおい、まさかもう戦えないとか言うんじゃないだろうな?」 |

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ハナ 「闇がアナタに纏わりつく」 |
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ハナ 「潰れな」 |

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ハナ 「こんなもんか」 |
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レイジ 「コード実行、ダウンフォール・アジリティ!」 次の瞬間、機人は物理法則を超越した。 己の思い描くままに空を駆ける。そこに減速の概念は存在しない。 紫電を迸らせ、蒼黒の波動を纏った鐵の疾風が、光剣をもって戦場を蹂躙する。 |
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レイジ 「応えろ、アウルマグナ!」 蒼黒の颶風と白光の斬撃の舞う傍ら、戦場の片隅で小さな光が煌めいた。 瞬きよりも早く、煌めきは無数の砲火と化し、境界を薙ぎ払う。 |
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レイジ 「切り札を使う!ホノカグヅチ!!」 上空へと機人は飛翔し、巨砲の砲撃体勢に入る。 |
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レイジ そして、解き放たれるは劫火の奔流。 殲滅の号砲は、終末を告げる喇叭として鳴り響いた。 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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レイジ 「狙いが外れたか……次こそは!」 |
「さあ、怯えた顔を見せてくれ」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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レイジ 「狙いが外れたか……次こそは!」 |
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レイジ 「悪いが、それは見えている!」 |
「鬼ごっこか? 楽しいなァ? くくくははははは!!」 |
| これは数ある妖精譚のひとつ、忘れ去られた幻想の断片。 海辺に佇む美しい馬に近付いてはいけない。 それは昏い海底へと引きずり込む海の化生。見目よくも獰猛な魔性の獣。その名は―― |
| 「おのれ、おのれ侵略を拒むもの、我が帰郷を阻むもの。 その血が絶えるまで祟ってやるぞ……」 |
| ナックラヴィーのカード発動! |
うねるように鬣が蠢く。 |
藻のような鬣の間から覗くただ一つの目が、赤くぎらつく。 |
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レイジ 「ダメージが限界に近い、離脱する!」 |
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ハナ 「はぁ…」 |
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怪物の巨体がぐらりと傾く。 |
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0 0 0 0 0 0 |
0 2 0 0 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 2 0 1 0 2 |
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0 0 0 0 0 0 |
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ハナ 「また少し闇から遠ざかれたな」 |
