［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　一月一日
　男もすなる日記というものをすることにした。
　新年を迎えるにあたって、以前から書こう書こうと思っていた日記を書き始めるチャンスだと思った。今日は特に書くことがない。元旦から大変な思いをする必要もない。だって休みはまだ何日か残ってるんだから……。
　と、これを書いているのは三日。遡って書いてもいい。それが日記、内心の自由の象徴だ。


　一月二日
　三が日中はとにかくやることがない。
　ので、過去の出来事を書く。とりあえず去年のクリスマスのことを記しておこう。個人史を作るとしたら重要な出来事だ。
　要は今年も笹子さんとクリスマスを過ごしたことが肝心である。クリスマスにもかかわらず残業をしていたところ、電気系統の異常でビル自体が停電してしまい、結局午前様だったという話だ。幸いにも笹子さんと二人で事務所に詰めていたので、そんなに辛いわけではなかったが、去年のクリスマスディナーと比べても遜色のないグッドメモリアルだった。
　追記：どうも違う気がして思い出してみたところ、去年は別にいいとこのホテルのレストランでクリスマスディナーみたいな話ではなかった。門松買いに行って一緒に晩飯を食べに行っただけだった。正しい歴史認識を持とう。


　一月三日
　冷静に考えてみると、日記は毎日締め切りが来る。これは結構面倒な、というか慣れれば解決するんだろうとは思うが、慣れないうちは意外と労力が大きい。だから去年は四日で終わったということを思い出した。
　ので、今日も過去の出来事を書く。年末に空調がイカれたこともあり、クリスマスに続いて年越しすら笹子さんと迎えることが出来た挙句、笹子さんの手料理すらいただいたのだから、さいおうが馬であり、ヒョウタンから駒だ。人生何が起こるか分からない。去年を締めくくるにふさわしく、新年を迎えるにもふさわしい一日だった。公私混同して助けてくれるような、頼りになる上司に恵まれたことは、この街での大きな思い出の一つである。


　一月四日
　特に何もなし。今年も実家に帰らなかったので暇な年末年始を過ごした。弟は実家に帰ったらしいが……また結婚しろと僕の分まで小言をもらったに違いない。
　余っていたうどんを茹でて食べた。明日から仕事だと思うと憂うつだが、それはそれとして笹子さんと毎日会えるのは楽しみだ。
　ちなみに空調はまだ調子が悪い。初売りで買ってきたヒーターだけが頼りだ。
　この日、ビルの工事があったらしい。らしいというのは、この日は休みで、後から聞いた話だからだ。この部分は追記である。


　一月五日
　事務所の初仕事だった。
　初日なのであまり忙しくなかった。そもそもあまり仕事がない更迭閑職みたいなところがあるので、忙しい時の方が少ない気がする。笹子さんのような人材が新部署の設立に回されて、あまつさえ部下が素人に毛が生えたような僕一人だけなのだから、多分そういうことなんだろう。自分としては今の環境にそこそこ満足しているが、笹子さんはどうなのだろうか。本部に返り咲きたいとか、そういうのがあるんだろうか。今度探りを入れてみよう。


　一月六日



　一月七日
　昨日は何もなかった。
　いや、マジで何もなかった。書くことも無かった。と、今日こうやって書いてるってことは今日も特に何もなかったということ。聡明な読者諸氏はお気づきのことだろう。夕飯のメニューでも書こうと思ったが、それやっちゃうとそれしかやらなくなりそうなので止めておく。まだ一週間しか経ってないんだぞ。どうなってんだ。七草も食わなかった。
　ちなみに今日は松の内のラストだったので、入り口に飾っていた門松君を撤去した。何もなければまた来年、何かあればまた七夕あたりにでも活躍してもらうかもしれない。


　一月八日
　我らが第三湖東ビルの大家さんが昨日帰国したとのことで、今日は海外旅行の土産を持ってきた。いつもマカダミアナッツチョコじゃ芸がないものね、それに年末はお世話になっちゃって、と言っていつものマカダミアナッツチョコの他にちょっとお高めのアルコールを貰ったが、僕も笹子さんもアルコールが飲めないので、職場の棚に飾ってある。


　一月九日
　SDG湯とは、近所に出来た銭湯テーマパークだ。スパ？みたいな感じのやつ。持続可能ななんとかを世間に広めることをモットーとしており、笹子さんはめちゃくちゃ胡散臭がっていたが、何となく安かったせいで持続可能回数券を買ってしまったため、たまにたまに足を運んでいる。前は元旦、いや大晦日か。笹子さんに泊めて貰った時の朝方に利用した。営業時間が長いし飯も食えたりするしでとても便利で僕としては結構気に入っている。何よりも僕に笹子さんの水着姿と浴衣姿を見せてくれた超優秀な施設でもある。感謝してもしきれない恩があるので、今日もひとっ風呂浴びてきた。帰り道の夜風で体が冷えることだけ何とかして欲しいと切に願う。


　一月十日
　諸々あって手に入れたバラの入浴剤を自宅で使ってみた。バラの花の形をしていて、溶かすとバラの香りが広がる。
　想像以上にバラで、色も赤くて、なんかヤバい風呂につかってるみたいな気はしたが、香り豊かで普段とは違う気分が味わえた。割といいかもしれない。銭湯の翌日にバラフレグランスバスに入ってる生活。赤いバラの花言葉は美しいとか感謝らしい。なんかあったら笹子さんに送ってみようかな。
　メモ：笹子さんの好きな花をチェックすること


　一月十一日
　鏡開きだった。門松は邪魔になったのですぐに片づけてしまったが、日付的には今日が本番だ。
　一応事務所に飾っておいてあった鏡餅を餅を鏡開きして食べた。鏡開きした鏡餅を焼くための金網が無かったのでアルミホイルを使ったが、べちょべちょにくっついてしまった。こういったことのないよう、来年は対策を徹底してまいりたい。
　ちなみに汁粉にした。食いすぎて夕飯が入らなかった。もっと気を付けようと思った。


　一月十二日
　カレー（人参忘れた）


　一月十三日
　昨日のカレーの残りとコロッケ


　一月十四日
　白菜の煮たやつ　ツナいれたやつ


　一月十五日
　やらないっつってた夕飯書き出しクソ日記になってしまったことを反省している。
　でも本当に何もなかった。近所のコンビニであんまんを買ったつもりだったのにごまあんでキレた。ごまあんはごまあんやろがい！！これ毎年キレてるから何とかならないかな。


　一月十六日
　正月疲れというか、何となく食生活に納得が出来なかったので、久々に例のラーメン屋に立ち寄ってみた。例のラーメン屋とは、今日日珍しく屋台でイバラシティ中を回っているこだわりの店主が経営するラーメン屋で、普段は学生たちの多いカスミ区とかあの辺を回っており、フラと立ち寄ると学生が居たりすることも多い。前はバンダナを巻いたチーマー然とした学生に狩られそうになった。
　ラーメン屋のラーメンはどちらかというとみそが好きなので他では大体みそラーメンを食べるが、麺家勝龍の勝龍ラーメンはドラゴン系ラーメンの中でも特に味良龍アジ・ヨカータである。
　食べ終わる頃にちょうど学生たちと入れ違った。制服からするに、カスミ区にあるなんといったか、天が入る学園の生徒のようだった。今日日珍しく（今日日珍しすぎる一日だ）瓶底眼鏡の女学生の姿があり、なるほどな、と思ったが、学生たちに不審者と思われたくなかったのですぐに目を逸らして帰ってきた。それにしても瓶底とは……なるほどな。


　一月十七日
　昨年末から育てていたヒヤシンスがやっと芽を出した。冬の間の室内ヒヤシンス水耕栽培は毎年の楽しみだ。
　毎年毎年タイミングが分からなくて茎が育ち切らずに花が咲いて茎が花の重さに耐えられずにへし折れてしまうため、実るほど首を垂れる謙虚さを毎年強制的に学ばされている。もっとちゃんと伸ばしたい。そもそも年内に水につけるのは早すぎるのか？
　寒冷地で生まれ育ったのでイマイチタイミングが分からない。寒くなくなったと思うんだけどもっと寒さを感じさせた方がいいんだろうか。分からない。多分来年も忘れちゃうんだろうな。日記書いてるんだから読み返せばいいのに。


　一月十八日
　今日は朝から笹子さんの調子が良さそうというか、妙にご機嫌な感じだった。
　理由を聞いてみようと思ったが、なんか妙に嬉しそうなので尋ねずじまいだった。嬉しそうな人が居るとこちらまで嬉しくなる気がした。嬉しい気がしたので帰りにコンビニのレジ横に募金して帰った。学校の足しにして欲しい。


　一月十九日
　ヒヤシンス君を箱から出したのが二日前だ。暗所で芽を伸ばした後、日に当てるのがいいと聞いたので、日当たりの良い窓際に設置したところ、芽の色が薄黄色から緑へ緑化しつつある。一日二日でこうも色づくものなのか。毎年のことだが、感心してしまう。
　日記読み返したら笹子さんに好きな花について尋ねるのも今後仕事上の夢について探るのも両方とも忘れてたことを思い出した。花はともかく、後者はちょっとタイミングとか雰囲気とか無いと聞きづらいよ。タイミング見ます。


　一月二十日
　結局何もせずに終わってしまった。読もうと思った本も読めずに終わってしまった。ずっとインターネットをしてしまった。ヒヤシンスの花言葉はスポーツとかゲームらしい。絶対嘘だ。eスポーツ専用フラワーじゃん。ちなみに咲く予定のヒヤシンスは赤色で、これの花言葉は嫉妬。マジか？
　自堕落な生活は良くないと思い、夕方少し筋トレをした。風呂から上がると肩と肩甲骨の周りが妙に張っていた。マジか？



　次々に困難に遭遇しては解決に頭を悩ませ続けるこちらと違い、イバラシティでの生活は順調だ。

　判断が鈍る。直感が鈍る。
　脳を支配するのは、イバラシティでの一幕だった。茅芽笹子と二人、小さな困難を乗り越えた記憶。
　イバラシティでの自分はあんなにも平和で幸せそうで満たされている。
　ハザマでは違う。どんなに苦悩して苦しんでも、報われるかどうか分からない。嘘を明かしたことが本当に正しいのか、明かさずに守るのが幸せだったのか、分からない。それは違うと直感は囁く。その囁きが正しいか、それすらも分からなかった。

　体調も戻った。着けなければならない決着もある。
　いつまでもベースキャンプで休んでいるわけにはいかない。

ENo.564 PSY.B.峰子 とのやりとり


ENo.831 Dr.笹子 とのやりとり

特に何もしませんでした。

倒れた狐面の男女が消え去ると同時に、

小さな光の玉が出て空へと飛び去る。

　




そう言って、その場を去るひょっとこ。

　

　

　

その後、再び狐面が襲ってくることはなかった。

各々が街を愉しんでおり、居酒屋で酒に酔い大騒ぎする狐面までいる。

ただただ、賑やかな街だ。

　

　

突然チャットが開く。








チャットが閉じる。

　

　

　

･････身体の奥から、少し力が湧き出る感覚。


各CP･FPが2増加した！

Dr.笹子(831) に 1000 PS 送付しました。
兎乃(223) に 150 PS 送付しました。

制約LV を 6 DOWN。（LV30⇒24、+6CP、-6FP）
付加LV を 4 DOWN。（LV84⇒80、+4CP、-4FP）

武術LV を 1 UP！（LV34⇒35、-1CP）
命術LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）
変化LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）
合成LV を 9 UP！（LV40⇒49、-9CP）

Dr.笹子(831) により ItemNo.35 新鮮そうな卵 から料理『激烈オムレツ』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 1 1 = 3 ］大失敗！なんか妙だ！！！！料理の効果1が「自滅」に変化！
　⇒ 技巧料理！［ 3 1 3 = 7 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ 激烈オムレツ／料理：強さ65／［効果1］自滅11 ［効果2］体力11 ［効果3］防御11／特殊アイテム

Dr.笹子(831) の持つ ItemNo.38 ものすごい液体（石） に ItemNo.43 ものすごい石材 を付加しました！
　⇒ 気づきアトリエ修練！［ 2 2 3 = 7 ］通常付加

『執心』(1192) とカードを交換しました！

チート･デス：マイナー （エナジータイド）


ディープフォレスト を研究しました！（深度0⇒1）
ヴァンパイアピット を研究しました！（深度0⇒1）
トールハンマー を研究しました！（深度0⇒1）

☆ソードブレイカー を習得！
☆デリュージュ を習得！
☆ナタナエル を習得！
☆ハイドロラッシュ を習得！
☆超絶英雄 を習得！
☆捲土重来 を習得！
☆強化合成 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが14増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Dr.笹子(831) は 不思議な布 を入手！
偽黒初(77) は 毛皮 を入手！
Dr.笹子(831) は 小さな灯火 を入手！
偽黒初(77) は 小判 を入手！
偽黒初(77) は 小判 を入手！
Dr.笹子(831) は 小さな灯火 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
チナミ区 O-16：梅楽園 を選択！
　　 - 偽黒初(77) の選択は チナミ区 O-16：梅楽園

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［320 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［225 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［161 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［91 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［144 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［129 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［221 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［92 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［58 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［64 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［51 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［23 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［14 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




久しぶりにチャット画面に映るふたり。

　





引きつったような表情。

　







　





　





　

　

　

　




　

　

　

不自然にチャットが閉じられる――

ハザマのなか、咲き乱れる梅の木たち。

梅林にはほんのりと良い香りが漂う。

その景色は美しく見えるが、同時に異様にも映る。

　

園内を進んでいくと、周囲の梅の木がざわめく･･･






木が不自然に捻れ、音を立てる。

ボコッと地面から根が飛び出し、木が"歩き"はじめる･･･