［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　
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スクーターバイク特有の加速の速さで交差点に入れば、その中心辺りに差し掛かったところで、視界の左端に乗用車が
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エスカレーターを歩き降りる最中、視界の先の人と目が合って立ち止まってしまい、足を蹴られ、体のバランスを崩し
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道すがら、若い男性に施設の場所を尋ねられ、説明しそれではと別れて再び歩み進めば、目の前に刃物を持った女性が
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酷い大雨の日、1週間経って帰ってこない液体のあの子を探して外に、視界も覚束ず歩いて、低い柵の川縁、足を滑らせ
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病院のビル、古びたエレベータから降りようと足を踏み出した瞬間、突然ドアが開いたままのエレベータが作動し始め
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数多くの人で混雑した駅のホームで待っている中、急行列車の通過のアナウンスが耳に入り、突然に体を誰かが押し出し
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忙しかった仕事に酷く疲れ果てた夜道、横断歩道を渡ろうとしたところで、背後から聞き慣れた声と、巨大な鉄の塊が
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スマートフォンを取りに降りた山中の坂と崖、落し物を拾って安堵した直後に足をぬかるみに取られ体が崖に放り出され

















　気づけば、自分自身の足では踏み入れたことのないはずの、
　荒れていないイバラシティの街中に立っていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 イバラシティの私
　視界の少し奥には、私が視認することは出来ないはずの、　私自身　の姿。
　隣には、あの子。


　私が何故此処にいるか。
　そんなことはどうでもいい。
　理屈なんてない、ただ、その背を見て、
　『殺せば終わるんじゃないか』、そう思ってしまった。
　あの背中を、あの"私自身"を殺してしまえば、
　この何度も繰り返される死の苦しみから、
　解放されるのではないかと、
　無根拠に感じてしまった。
　あの"私"は不死身だというのに。
　その"私の死"は私の記憶に投影されるというのに。
　あの背中の死が、全てを終わらせられるのではないかと。



　そう思えば、足はもう、動いていた。



　あの子と並んで二人、歩く姿を、少し遠くから追う。
　一人になるのを待ち。
　あの子が居ては終わらせられない。
　"私"の死を防ごうと動いてくれたあの子に、
　その私が"私"自身を自ら殺すところは見せられない。


　漸く。待ちくたびれて。
　並んで歩いていたあの子に、
　「気を付けてお帰りくださいね」
　なんて言って別れて、独り夜道を歩き始める。



　自分自身にこそその言葉をよく言い聞かせるべきだろう。
　だから、自分になんか、殺されるんだ。




　『助けて』なんて、そんな言葉。
　発したところで、どこの誰が聞きつけて、
　いつどこから駆けつけてくれるって言うんだ。
　助けられなんてしない。
　助かりなんてしない。
　救われなんて、しない。
　だから。









　ふらり。
　足元が覚束ない。
　それでも、確かに一歩一歩、進んで。
　手には、チャクラムを握って。










『自分の苦しみは、自分で終わらせてやる』









　右手のチャクラムを振り上げ。




















「どうして？」






　絶句。
　唖然。
　呆然。
　目の前の状況を、脳が理解することを拒絶する。
　だけど、理解を拒んで固まっている間にも、
　　大好きな友達 　　　　 ・・・・・・
　ユーキちゃんの左手に私が刻んだ傷から血が止め処なく溢れ続けている。




　数秒、呼吸を忘れて。



　呼吸を思い出して。
　ユーキちゃんの左手に受け止められたチャクラムを引く。
　両手のチャクラムを地面に落として、
　自由になった手で、血を止めようとでもするかのように、
　縋るように、
　ユーキちゃんの左手を自分の両手で握る。
　当然血が止まるはずもない。




　何も分からない。
　どうして私は今こうして此処に立っているのかも。
　どうしてユーキちゃんが今こうして此処にいるのかも。
　どうしてユーキちゃんが、傷を負っているのに、少し、安堵したような顔をしているのかも。



「どうして邪魔するの？」



　どうしてその言葉が最初に出てきたのかも。



「今、ユーキちゃんが止めなければ、私は"私"を殺せていたのに」
「私は"私"を殺せて、これ以上死ぬのを終わらせられたかもしれないのに」
「"私"を使って私は苦しみから逃げられたかもしれないのに！」
「そのチャンスで私は、ユーキちゃんを傷つけたかったわけじゃないよ！」
「どうして！　どうして！」




「どうして」













「助けてって言ったから」


　その答えは、至極単純なものだった。






「紗織おねーちゃんも、紗織おねーさんも、助けを求めてた。
　だから助けた。
　……今度はちゃんと、間に合ったよ」









　瞬間。
　記憶が弾けた。











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スクーターバイク特有の加速の速さで交差点に入れば、その中心辺りに差し掛かったところで、視界の左端に乗用車が
赤になったのに信号を渡る歩行者、危ないなと思って待機すると、その直後に交差点を乗用車が猛スピードで通過した。
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エスカレーターを歩き降りる最中、視界の先の人と目が合って立ち止まってしまい、足を蹴られ、体のバランスを崩し
立ち止まって数秒後、後ろがつっかえてるかもしれないことに気づき、慌てて、しかし転ばぬよう確実に降りていく。
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道すがら、若い男性に施設の場所を尋ねられ、説明しそれではと別れて再び歩み進めば、目の前に刃物を持った女性が
道端の猫に気を取られ数秒立ち止まる。再び歩き出せば、すぐ横で若い男性が優しそうな中年男性に道を尋ねていた。
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酷い大雨の日、1週間経って帰ってこない液体のあの子を探して外に、視界も覚束ず歩いて、低い柵の川縁、足を滑らせ
川の横の雑木林から、ずるずるとあの子が這い出てくる。見つかったことに安堵し、早く帰ろう、と手を差し出した。
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病院のビル、古びたエレベータから降りようと足を踏み出した瞬間、突然ドアが開いたままのエレベータが作動し始め
ドアが開いたままのエレベータが僅かに振動した。怖いな、と降りると、壁に明日からの点検を知らせる紙があった。
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数多くの人で混雑した駅のホームで待っている中、急行列車の通過のアナウンスが耳に入り、突然に体を誰かが押し出し
大惨事、寸前、誰かに腕を引かれた。体が引き寄せられ、一歩間違えば轢かれていた体は、見知った姿の腕に包まれた。
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忙しかった仕事に酷く疲れ果てた夜道、横断歩道を渡ろうとしたところで、背後から聞き慣れた声と、巨大な鉄の塊が
後ろから突き飛ばされ二人して道路に倒れ込み、動けなくなったその頭上を、大型トラックがダイナミックに通過した。
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スマートフォンを取りに降りた山中の坂と崖、落し物を拾って安堵した直後に足をぬかるみに取られ体が崖に放り出され
無意味に思われた伸ばした手、それを、誰かが掴んだ。見上げた先には、よく見慣れた、あの喫茶店の店長代理の姿が。


















　もう、「どうして」は言い飽きるほどに口に出しているけれど、
　でも、それでも足りないくらい、「どうして」しか出てこない。
　全てが、死の記憶が、体験した全てが、塗り替えられていく。
　追体験し続け、肌に、脳に刷り込まれた死の映像が、感触が、
　『苦しかった』『苦しさを感じていた』という事実だけを残して、霧散していく。

　「どうして」、その言葉はもう言っても言い切れず、
　今度は違う言葉が、繰り返し口をついて出る。






「ごめんなさい」





　ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
　過ちを。自分のために割かれた労力を。削られた精神を。
　「どうして」と同じくらい、何度詫びても足りはしない。
　傷ついた左手は自分の両手で握ったまま、
　地面に膝をつき、項垂れる。
　まるで神に赦しを乞うように。


「ごめんなさい、じゃなくて。ありがとうって、言って、ほしい」


　頑張ったから。
　ユーキちゃんはそっとしゃがんで、空いている右手で私の頭を撫でる。


　顔を上げた。微笑んでいる、ユーキちゃんと目が合った。




「ありがとう」




　ようやく、涙が出た。

























何者かに背後から大きく刃物で背中を抉られ、姿も確認できぬまま、何一つも理解できずに、"最後"の命を終わらせた。
誰かの気配を感じて振り返ったけれど、誰もいない。しかし確かに感じた気配に首を捻りながら、そのまま歩き去った。

いずみ(1415) に ItemNo.3 牙 を手渡ししました。

響鳴LV を 5 DOWN。（LV20⇒15、+5CP、-5FP）

制約LV を 10 UP！（LV10⇒20、-10CP）
合成LV を 5 UP！（LV1⇒6、-5CP）

ユーキ(984) の持つ ItemNo.32 すごい木材 から隔壁『キャットソード』を作製しました！
いずみ(1415) の持つ ItemNo.11 公孫樹 から防具『ロングセーラー超』を作製しました！

いずみ(1415) により ItemNo.31 唯一の夢 に ItemNo.20 鉄くず を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 5 2 6 = 13 ］通常付加
　⇒ 唯一の夢／呪器：強さ594／［効果1］攻撃20 ［効果2］強撃10 ［効果3］自滅19【射程1】

ラプリナ(26) とカードを交換しました！

撫でまわす悪意の癒手 （ヒール）


ディメンションブレイク を研究しました！（深度0⇒1）
ディメンションブレイク を研究しました！（深度1⇒2）
ディメンションブレイク を研究しました！（深度2⇒3）

トリッピングトラップ を習得！
インクリースアイズ を習得！
腐敗堕落 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ユーキ(984) は 毒液 を入手！
ユーキ(984) は 毒液 を入手！
いずみ(1415) は 不思議な布 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 紗織(92) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

MISSION!!
チナミ区 O-16：梅楽園 を選択！
　　 - 紗織(92) の選択は チナミ区 O-16：梅楽園

［870 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［190 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［380 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［296 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［204 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［143 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［61 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［123 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［108 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［129 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［37 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面に映るふたりの姿。

　





　





　

　

　

　

　

　





　

　

　

　

　

　





　





　





　





清々しい笑顔を見せるふたり。

　

　

　






　








　

　

　

ふたりの愚痴が延々と続き、チャットが閉じられる――

ハザマのなか、咲き乱れる梅の木たち。

梅林にはほんのりと良い香りが漂う。

その景色は美しく見えるが、同時に異様にも映る。

　

園内を進んでいくと、周囲の梅の木がざわめく･･･






木が不自然に捻れ、音を立てる。

ボコッと地面から根が飛び出し、木が"歩き"はじめる･･･