［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　「なあ、知ってるか。幽霊が出るってウワサ」
　よくある話だ。クラスでちょっとした噂話を聞かされた。
　それもなんだか曖昧で、声が聞こえるとか人影を見たとか、友達の友達がどうのこうの……と、当事者が出てこないありがちな話。
　何度かこういう噂が流行ったことはあって、確か小学校でも中学校でも聞いた。
　共通点は、それが学校の屋上で起こる話であること。
　巷ではトイレが幽霊の定番の居場所だが、うちの近所では屋上がそのポジションなんだろう。

　だから、フワフワした怪談を聞いても別段行く気になんてならなかった。きっかけがあれば消えるような小さな噂だから。
　興味がないと肝試しを断った時の、「見たって話よく聞くし絶対ホンモノ見れんのに……ま、お前、怖がりそうだもんな」という発言が許せなかったのだ。
　一人で、見せびらかすための写真を撮ってくる事に決めたのはそういう理由だった。
　手慣れたもので、昼間のうちに見回りが来なさそうな1階の窓を開けておいて、校門は乗り越えて……
　ただ、そこからはノープランだった。
　職員室には入れないだろうし、そうすると屋上のドアは開けられない。
　見上げて外の写真は撮ったが、地上からでは屋上には何も見えなかった。

　校舎に入って暗い廊下のうち、一番長い場所で写真を撮る。懐中電灯はちゃんと点けて。
　こうしたほうが怖そうな写真になるし、光の加減で何かがいるように見えたりして盛り上がる。
　それから鏡のある所や自分が写るように何枚か撮り、自分のメガネが光を反射したおもしろ写真を作ったあと、階段を上がる。
　屋上の手前まででいい。そこでも証拠の写真を撮って、『屋上には誰もいなかった』と証言ができればいい。
　誰かがいるわけがないんだから。

　階段と屋上をつなぐドアの前に、一歩踏み出しながら、ふと昼間のことが頭に浮かんだ。
　聞き流した噂話。「屋上のドアの前に行くと、『ちがう』って言われるんだって。で、ドアのガラスにうっすら人影がさ……」
　
　ガチャン。
　
　鍵が開いた音だ。もちろん開けたのは自分じゃない。鍵なんか持ってない。
　迷わずノブを捻って押し開けた。
　そういえば噂は2つほど間違っている。人影は、決まって屋上の端にある。ドアに映るわけがない。
　
　夜の屋上は当たり前に暗く、風が吹いていて、人影だけは風の影響を受けることなく静かに立っていた。
　いないはずの人間が、こちらを向いている。口が動いているのだけよく見える。
　腕をフェンス越しに突き出している。指が一本、小指だけ立って。

　『今度こそ一緒に』

　あいつはそう言っているんだ。
　今度こそ忘れられそうだったのに、あいつは寸分違わずあの日を再現する。
　小学生の時の話だ。たった一度、あいつとの約束を破った。
　いっそはっきり糾弾すればいいのに、あいつの声はこちらへ届かない。
　それまでの事なんか忘れて、あいつはたった一度破った約束のことを恨み続けているんだろう。だからずっとついてくるんだ。

　「お前はもうどこにもいないんだ」

　確認作業。写真を撮る。何も映らない。これが証拠になって、いつも屋上の噂は立ち消える。
　他の、もっとそれらしい廊下の写真のほうがみんな興味をそそられるものだ。
　あとは、あいつと同じことをする。あの日の再現だ。この屋上に、あいつ一人残していく。
　もう確認しに来ずに済むことを、確認しに来ても本当に誰もいないことを祈りながらドアを締めていく。
　何か言っている。口が動いている。
　やはり何も聞こえない。

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「…………変な夢」
目が覚めてしばらくすると夢なんか忘れるものだ。
なのにその夢はまったく褪せることなく、夜の見知らぬ校舎の様子も、屋上に立つ姿もはっきりと覚えている。
多分、夢の中のオレはまったくの別人だった。
教室の風景とか、話したヤツは見覚えもなく、あとオレは眼鏡は持っていない。……そのうち必要になるかもしれないが。
なんとも、後味の悪い夢だった。

やけに覚えているもんだから、気になって調べてみると、似たような話に行き着いた。
屋上から飛び降りる生徒の噂だ。
それも住んでいる区の隣……そういう偶然にぞっとして、いいや、と思い直す。
恐らく偶然ではない。忘れただけでどこかでこの噂を既に聞いていて、頭の中でごっちゃになったのだろう。
そういう一致だ。そう考えると、ぞっとした気持ちも薄れていく。

ただ、気になることは――あの口の動き。
「あ、あ……あ、い、……い、い、え……」
何と言っていたのだろうか。
ただの夢だ。意味なんかないのかもしれない。
それでも、頭の裏側に張り付いたようにあの場面を思い返してしまう。
夢の中での"オレ"の思考に、違和感があった。だって"あいつ"の目は、"オレ"が思うような恨みの……

「あ」
分かった。
あれ、『また会いにきて』って言ってたのか。

椿鬼(203) から 桃 を手渡しされました。

ItemNo.23 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（17⇒18）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

響 壊音(539) から 100 PS 受け取りました。

椿鬼(203) から おはしトンファー を受け取りました。

椿鬼(203) から タップダンスする眼鏡の花 を受け取りました。

椿鬼(203) から エナジー棒 を受け取りました。

武術LV を 3 UP！（LV2⇒5、-3CP）
百薬LV を 2 UP！（LV25⇒27、-2CP）
料理LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）

響 壊音(539) の持つ ItemNo.16 紅小石 に ItemNo.32 翠小石 を合成し、青い塊 に変化させました！
椿鬼(203) の持つ ItemNo.33 どろどろ に ItemNo.35 どろどろ を合成し、謎の肉 に変化させました！

椿鬼(203) により ItemNo.19 桃 から装飾『月桃の鉢植え』を作製してもらいました！
　⇒ 月桃の鉢植え／装飾：強さ327／［効果1］回復30 ［効果2］－ ［効果3］－

椿鬼(203) の持つ ItemNo.27 月長の櫛 に ItemNo.5 駄物 を付加しました！
　⇒ 博打付加！［ 6 2 5 = 13 ］通常付加

ウルファンター(1539) とカードを交換しました！

魔力強化形態 （ウィザードフォーム）


リザレクション を研究しました！（深度0⇒1）
キュアサイクロン を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：ワンダーランド を研究しました！（深度0⇒1）

デアデビル を習得！
肉体変調耐性 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

椿鬼(203) は チャート を入手！
街喰らい(750) は 角閃石 を入手！
街喰らい(750) は 羽 を入手！
街喰らい(750) は 虹色の雫+4 を入手！

ミナト区 B-11（山岳）に移動！（体調18⇒17）
ミナト区 C-11（山岳）に移動！（体調17⇒16）
ミナト区 D-11（森林）に移動！（体調16⇒15）
ミナト区 E-11（草原）に移動！（体調15⇒14）
ミナト区 F-11（草原）に移動！（体調14⇒13）

［870 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［190 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［380 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［296 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［204 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［143 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［61 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［123 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［108 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［129 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［37 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面に映るふたりの姿。

　





　





　

　

　

　

　

　





　

　

　

　

　

　





　





　





　





清々しい笑顔を見せるふたり。

　

　

　






　








　

　

　

ふたりの愚痴が延々と続き、チャットが閉じられる――