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紫明 「さぁ進め、成就の為に。」 |

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遠目には、きっと周囲と変わりない建造物。 歪に組み合わさったそれが、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 ――その内側にオレはいた。 |

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木霊 「てき?」 |
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オレは、 どうするべきだろう。 |

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ここにいるのが"誰"なのか。 伝えるべきなのだろうか。 |

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姿を見せも出来ないくせに。 |



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『まだま やれる !』 ダン! ダン! ダン! いくつかの窓が、順番に震える。 |
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諦めなかった誰かの言葉。 結果は知っている。でも、無駄じゃなかった。意味があったはずだ。 オレにもその意味が必要だった。 |
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木霊 「か~ぜ~~」 |

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『-ちか_ヅくな !』 |
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出来ることはたった一瞬。 現れる壁や柱の位置をほんの少しずらすだけ。 |

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木霊 「か~~~ぜ~~~~~~」 |

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ガラスに映る、人、人、人! その誰もが、この場所に立つ命のことなど見ていない。 あるのは、それらを監視する目。 それらに紛れて、ここにいる。 |
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「大丈夫だから」 誰かが誰かを励ましている。 どこかへ逃げながら。 「みんな、みんなこれ以上酷いことになんかさせないから。 頑張ろう、一緒に!」 |
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木霊 「か~ぜ~~」 |

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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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紫明 「終わりか?」 |
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周囲を花が埋め尽くす。 見知らぬ花が。 |
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木霊 「あぶない?」 |
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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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紫明 「こんなでかい的外すのかお前は?」 |
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木霊 「・・・・・」 |

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紫明 「終わりか?」 |
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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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周囲を花が埋め尽くす。 見知らぬ花が。 |
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木霊 「か~ぜ~~」 |
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木霊 「・・・・・」 |

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紫明 「終わりか?」 |
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周囲を花が埋め尽くす。 見知らぬ花が。 |
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木霊 「か~~~ぜ~~~~~~」 |
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木霊 「ね~る~~」 |
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0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 6 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 8 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「こんなところで邪魔されるわけにはいかないんだよ、俺も。」 |
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「ありました。試行18回目を開始します」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、 合成したような、 しかし雑音はない音声が流れた直後、 |
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街は元通り、誰の姿も見えないいつもの姿で、 次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
