［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

「深雪とマグノリアも？」
「うん…」

しゅんとしながらアズが頷いた。
事の始まりは、俺とアズの何気ない会話だ。
着物という日本伝統の衣装の話から、簡易的な着物のような浴衣という衣装があり、それを夏祭りで一緒に着てみようと約束した。

「それでね、一緒に浴衣買いに行った時に一番近いお祭りの日を見たら、今年はもうそこしかなくて…深雪ちゃんもマグノリアちゃんもじゃあそこだね楽しみだねって。」
「俺と2人で行くって話は…まぁ出来ないよね、それじゃ。」

あの2人のことだ、俺とアズが2人で行く約束をしていると聞けば自分達は来年でもいいとか言い出しそうだもんな。
アズだってそんな2人の性格を分かって言えるようなたまじゃない。

しかしデートが実質中止になってショックなのだろう、アズは俺の部屋に来てからずっと浮かない顔をしていた。

「…昼間は2人だけで行くか。」
「え？」
「夜のほうが定番みたいだけど昼だってやってるんだろ？昼は俺とアズだけで行こう。」

俺の提案に一瞬顔を綻ばせるアズだったがすぐにそれも曇ってしまう。

「でも浴衣着て私達だけ早く出たら変に思われるよ？」
「現地で着替えるとか適当にやりようはあるだろ。アズは俺と行くの？行かないの？」
「行く！！」

こうして昼のお祭りデートが決行されることになった。


当日。
祭り会場は沢山の出店と親子連れで大変な賑わいを見せていた。
待ち合わせ場所で祭りの様子を眺めているとアズがやってくる。

「ユカラくんっ、待たせちゃってごめんね！」

そう言いながらはぁはぁと息を整えているアズを眺める。
華やかな浴衣姿だ。
よく見るとアズの髪や目の色と同じ様な色を組み合わせた柄だった。

「アズ、浴衣、すごくいいね。」
「ほんと？嬉しいっ。」

疲れが一瞬で吹き飛んだのか、アズは顔をぱぁっと輝かせて喜んだ。
もう少し喜んだ顔を見ていたい。

「色合いがとてもアズに合ってるし、柄も華やかで可愛いよ。あと…」
「うんうん。」
「そうやって喜んでるアズが可愛いね。」
「ふえ！？」

喜びが驚きに変わり目を丸くし赤面する。
その様子に笑いがこみ上げ、俺は自然とアズの手をとった。

「行こう。」

アズは頷き俺の手を握り返してくる。
少し歩いてみると屋台の多さに改めて驚く。
道沿いにずらりと並んだ屋台はどれも違う食べ物を扱っているわけではなく近くで競合していることもあるようだ。
金魚すくいやクジ引きなどもいくつかあり子供達が楽しんでいる。

「家族連れが多いんだな。」
「うん、昼間だからじゃないかな。夜は子どもだと眠くなって帰りとかつらそうだし。」
「逆にカップルはそんなに多くないみたいだ。」
「やっぱり夜がメインだよね。花火も打ち上がるもん。」

ふぅん、と頷く。
花火か…そういえば見たこと無いな。

「アズは花火って見たことある？」
「うん、何回か見たことあるよ。」
「そっか…どんな感じ？」
「夜空に大きな花が咲いた感じかなぁ。でも綺麗なだけじゃなくてね、音や身体に響く振動が臨場感すごくて感動するよ。今夜の花火もすごく楽しみ！」

瞳を輝かせアズが語るのを聞いていると、俺も楽しみに感じてくる。

「アズは俺をその気にさせるのが上手だよね。いつも思ってたけど。」
「その気って？」
「アズが俺の興味を広げてくれるってこと。」
「そっか、嬉しいなぁ…えへへ。これからも一緒に色んなこと体験しようね。」

アズの笑顔につられ、俺もにこりとほほえみ頷く。
それから深雪達との合流後に差し支えない程度に色々なものを食べてみたり楽しんだ。

夕刻、合流時間まであと1時間位。
空は茜色になり客層もだんだんと変わってきたようだ。
俺とアズは神社の片隅の石段に座り休んでいる。

「アズ、大丈夫？」
「うん大分疲れもとれてきたよ。」

これからまだ4人で祭りを回ることを考え早めに休憩して疲れをとっている。
俺は立ち上がると飲み物を買ってくるから待つようにアズに伝えた。

ペットボトルのお茶を買って戻ると夕方の涼しさの誘惑に負けたのかアズは木の幹にもたれかかって静かに寝息を立てていた。

俺は横に腰をおろし時計を見る。
待ち合わせまであと50分。
ギリギリまで寝かせておこうか。
そう考えスマホを眺めて時間をつぶす。

30分くらい経った頃。
さすがに合流が寝起き直後なのもと思いアズを起こすことにした。
手を伸ばしアズの肩に触れる直前でやめる。
アズのうなじが目に入り、ちょっとした悪戯心が芽生えた。
俺の横においたペットボトルを手に取るとまだ十分に冷たい。
そのペットボトルをアズのうなじにピタリと当てた。

「んぅっ…」

アズが冷たさでかすかに身じろぎする。
妙に色気のある声をあげ、はぁっと息を吐いた。

「……アズ、起きて。」
「ん…ユカラ…くん…私、寝ちゃってたんだ…」
「待ち合わせまであと15分くらいだよ。」

眠たげに目をこすりながらもアズが木から離れる。
その時、ふらりとよろめいて俺の方にもたれかかってきた。

「あ、ご、ごめんね。まだ頭がちゃんと起きてなくて。」
「いいよ大丈夫。だから早めに起こしたんだし。」
「うん…ちゃんと起きないとね。」
「手伝うよ。」
「え…」

俺にもたれかかっているアズの肩に手をかけると俺はアズの耳にキスをした。

「ひゃんっ！ユ、ユカラくん…っ」

一発で目が覚めたのか赤面してうろたえたアズが俺をみあげる。

「なんだ、もう大丈夫そうだね。つまんないな。」
「ど、どういう意味…あんっ！」

アズの肩に添えていた手をするりと滑らせ首筋をなぞるとアズが声をあげる。

「もうちょっとアズのそういう顔や声を堪能していたかったって意味。でももう時間切れだな。」
「…ユカラくん…」

アズの手が俺の背にまわされる。

「ユカラくんになら…いつだって…」

勇気を出して言ってくれているのだろう、アズの声が少し震えていた。
俺は返事代わりにアズを抱きしめ返す。

「危険な誘惑だな。ケダモノになるかもしれないよ。」
「そういうユカラくん、想像つかないけど…絶対嫌いになったりしない自信、あるよ。」
「俺も想像つかなかった。」

アズと深雪に対しての気持ちが変わってきてから、ずっと失っていたものが返って来たような感覚が最近はある。
俺はアズをひきはなすと立ち上がった。

「そろそろ行こう。その辺で会って少し出店を見てたって言えば一緒にいても大丈夫だろ。」
「うん。」
「今日のデート、楽しかった。誘ってくれてありがとう、アズ。」
「私もすっごく楽しかったよユカラくん。またデートしようね！」

アズの幸せそうな顔に俺もこころなしか気持ちが弾んでいるような気がする。
昔の自分では決して感じることのなかったものだろう。

デートの余韻に少し浸りながら、俺達は待ち合わせに向かった。

特に何もしませんでした。

解析LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
武器LV を 4 UP！（LV95⇒99、-4CP）

アズ(841) により ItemNo.1 アズが見立てたロングコート に ItemNo.5 公孫樹 を付加してもらいました！
　⇒ アズが見立てたロングコート／法衣：強さ142／［効果1］敏捷20 ［効果2］活力30 ［効果3］幸運17

クサマ(644) とカードを交換しました！

肉の札 （サモン：ビーフ）


心機掌握 を習得！
スティンガー を習得！
ダークインパルス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ユカラ(839) は 柿 を入手！
深雪(840) は ふきのとう を入手！
アズ(841) は 柿 を入手！
深雪(840) は 爪 を入手！
ユカラ(839) は 爪 を入手！
アズ(841) は 毒液 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
深雪(840) のもとに とら がスキップしながら近づいてきます。
深雪(840) のもとに 毒蜘蛛 が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

リュウジン区 K-5（森林）に移動！（体調16⇒15）
リュウジン区 L-5（森林）に移動！（体調15⇒14）
リュウジン区 L-4（草原）に移動！（体調14⇒13）
リュウジン区 L-3（チェックポイント）に移動！（体調13⇒12）
リュウジン区 L-2（草原）に移動！（体調12⇒11）

MISSION!!
リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》 が発生！
　　 - ユカラ(839) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》
　　 - 深雪(840) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》
　　 - アズ(841) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》

［871 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［441 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［177 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［377 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［286 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［199 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［137 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［56 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［122 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［92 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［90 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［83 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［0 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［8 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　






チャットにノウレットが現れる。

･･･が、どうも雰囲気が異なっている。

　





　




　





　





　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！