［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

「さて……」
喫茶店で向かい合って座る二人。
注文はシンプルに、
紅茶とケーキ。
シンプルではあるが、
のんびりと話すには丁度いい組あわせだろう。
……映美莉が財布を忘れたせいといわれれば否定できないものではあるが。
こうして二人向かい合うと、
大分、波姫の方も落ち着いた様子なのがうかがえる。
映美莉もこれにはほっとする。
それと同時に微妙な気分にもなる。
それはそうだろう。
ここまで空気が弛緩している一番大きな理由は、
己のいつもの失態なのだから。
これがカッコよく決めての現状ならともかく、
素直に喜びたいけど喜べないのは仕方ないだろう。
そして、
これは奢っているのではなく、
奢られている状況である。
奢ろうとして奢られているのである。
悲しい、悲しい話である。
映美莉にとっては……だが。
「とりあえず、最初に……
　あの、大丈夫です？」
思わず内面の苦悩が表に現れていたらしい。
こういうところを心配されるほどに追い詰められている感じが、
なんともいえない。
しかし、これはチャンスなのではないかなどと映美莉は思いなおし……
「いや、気にしないでくれ。
　ちょっとした後悔をしているだけで、
　君とこうやって見合って話せることは嬉しいし、
　心が沸き立つようで、
　喜んでいるのさ、それだけに……
　……
　財布忘れてなきゃなって思ってしまってな。」
一瞬言い淀むも、
じっと見つめる瞳には耐えきれず、
正直に口に出す事にする。
情けない失敗したかと思いつつも、
平静を保ちながら映美莉が波姫を見ると、
やはりというかなんというか、
少し笑われてしまった。
仕方ないとはいえども、
ムムムとなってしまうのは我慢できず、
また顔に出てしまう映美莉。
「……思ったよりも表情に出やすい人だったんですね？」
なんてクスクスとちょっと笑い混じりに波姫に言われる映美莉。
なぜかわからないが、
完全にマウントをとられた錯覚をせずにはいられない映美莉ではあるが、
仕方ない事だろう。
状況が悪すぎる。
もう仕方なないかと割り切り、
一つ映美莉はため息をこぼすと、
「……
　やれやれ、
　これはもうこの方向性で話を進めれば進めるほど
　どつぼにはまりそうだ。
　自業自得ではあるんだが。
　ま、いいさ。
　それで、率直に聞かせてもらいたいのだが、
　実際の所どうだ？
　まだ我の命を狙うつもりはあるのか？
　それとも、狙うつもりはないのか。」
やれやれといわんばかりに肩を竦めながら、
率直に聞きたいこと……本題を聞く。
それに対して、
波姫は少し考える素振りはみせたものの、
「そうですね。
　ここに来る前はどうしようか悩んでましたけど、
　ここに至ってもうそういうつもりはありませんね。
　何と言いますか……
　貴女ほどに人らしい人も珍しいくらいですし……
　信じても大丈夫だとは思えましたから。
　少なくとも……
　何か害をもたらす存在ではないですし、
　そもそも本物でもないのでしたら別に……
　あと、完全に気が抜けたのもありますね。
　……
　本当は信頼を得て隙を見てとも考えなくはなかったのですが……
　正直それをやるメリットと、
　それで本当にどうにかできるかというと、
　ちょっと自信がありませんし……
　……とりあえず、
　邪悪であると冷静に見て判断出来ない限りは、
　何かするつもりはありません。
　何かしたらひっぱたくくらいはするかもしれませんが。」
なので、もう敵意はないですよ、という態度をとる波姫。
どこか呆れかえったような、力が抜けたようなな感じがするのは……
気のせいではないだろう。
どう考えても映美莉の失態の数々のせいである。
……下手にカッコいい所だけみせるよりは、
好感度というか、少なくとも、
警戒心を解く事だけは完璧にできたようであるため、
総合的に見れば大きなプラスではあったのだろう。
映美莉的には不本意極まりない話ではあるが。
「ま、それならよかった。
　なんだかんだでその辺りが一番の問題点で、
　我と汝の大きすぎる壁だったからな。
　あの時変な事いわければ、
　そもそも生じてない問題だったわけだが、
　ま、全面的に理由があっても我が悪いな。
　本当に色々すまなかった。
　謝罪する。
　きちんと助けた時に向き合えていなかったことをな。」
それもこれも元を正せば自分が蒔いた種かと、
納得した表情を浮かべると、
にっこり笑いを浮かべた後、
真剣表情をして真っすぐ波姫の目を見据え、
誠実に向き合いながら頭を下げる映美莉。
その態度をみた波姫は、
どこかすっきりとした表情で、
「いえ、頭をあげてください。
　とりあえず、
　あの時の事情について詳しい事は聞かせてもらって判断しますけど、
　ちょっと頭に血が上って私が暴走したところは、
　こちらにも非がないとはいえませんし……
　なんでしょうね。
　ええ。
　もっとこれからお互いをしっていくためにも、
　色々聞かせてください。」
そういって映美莉を許しなだめるようなことをいってくる。
本質的にシスターなのだ。
心が優しいのだろう。きっと。
そうこう話していると、
頼んだ紅茶とケーキが運ばれてくる。
「ま、少しばかり長い話……
　といっても要約すればそこまででもないか。
　まぁいい。ともかく、
　せっかく紅茶とケーキが運ばれてきたんだ、
　ゆっくり楽しみながら説明しよう。
　それでいいか？」
それを受けて、
気を楽にして聞いてほしいといわんばかりに、
運ばれた紅茶とケーキを勧めつつ、
自分も一口飲み、
一口食べ美味しいという映美莉。
「そうですね。
　……ん。美味しい。」
それにつられるように波姫も口に運び、
緊張感が完全にほぐれた所で、
「ま、単純な話、あの辺りの夜間の人気のない所のパトロールは趣味でな。
　女の子が襲われてたりした場合、
　感知したらすぐ助けにいくのだが、
　君を助けに行く前にもう既に一人助けていてね。
　手傷こそ追わなかったものの、
　ちょっと強力な異能をもつ能力者がいて、
　消耗させられて、帰ろうとしたときに君との出来事があった。
　正直余裕にみえたかもしれないが、
　もしヤバめの異能をもつものがいれば危なかったな。
　そんな状態だったのでな、
　君を安全な場所にエスコートするので一杯一杯だったのだよ。
　上手く対処するために頭もつかったから、
　精神的な疲労も相当だったし……
　とまぁ、いいわけがあるとしたらそんな所か。
　そんな状況でも完全にぼろを出さずに対応できないのは我が身の不徳、
　未熟を示すものでしかないから、
　正直、言い訳といわれてしまえばそれまでだが。
　簡単に説明するとそんなところか
　詳しくというと、
　どういう戦いだったかとか辺りか？
　男の子なら喜ぶんだろうが……」
女性にする話ではないんだよなぁ、
などと少し困った表情を浮かべる映美莉に対し、
それを聞いた波姫の方はというと……
「ああ、それで……
　どうにも私と他の人でされている対応が違うと……
　ううん、
　確かに疲れて余裕がないときであれば、
　早く切り上げようとする気持ちがわいてしまっても仕方ありませんね……
　心を強く持たないと、
　どうしても、気が抜けてしまう経験は私にもありますし、
　心を強く持っていても、
　体が許してくれない経験もあります。
　そうですね……
　でも、それでもやはり、
　とは思いますね。。
　こう乙女心といいますか……
　……いえ、
　本当に助けてもらっただけでもありがたいんですけど、
　こう、こう！」
複雑な表情を浮かべながら、
何かと葛藤するように心の中で戦っている。
気持ちは……
「……そうだな。
　やはり浪漫がもっと感じれるような、
　素敵な出会いは心に良い感じにのこるものがいい。
　というのは分かる。
　やりなおせればと思わなくもないが、
　ふむ……
　いや、ダメだな。
　一度終わってしまったことだ。
　それはそれとしてよしとせねばならないか。
　ああ、しかし……
　今日みたいに財布を忘れたなどという醜態をさらさないだけ、
　マシ……マシなのか……？」
分かる。分かるが、
どうしょうもないし取返しのつかない事なのだ。
そして、
普段の失敗を思い出し更に葛藤する映美莉。
決めきれた経験があればいいが、
最後の最後で絶対に失敗する。
注意してても失敗する。
それを思い出し微妙な感じになるなといわれる方が難しい。
もっとも。次は成功させる気はあるのだが。
「……そういえば……
　確かにそういう意味では、
　綺麗に助けられておわれた綺麗な想い出では……
　ありますね……？
　吸血鬼発言にしても、
　その、私でなければ……」
問題なかったですね？
といわんばかりに、
微妙な表情を浮かべる波姫。
彼女も分かったのだ。
色々な問題を差し引けば、
綺麗な思い出である事は確かだし、
こうして、
実はぽんこつな所がある映美莉を知っても、
それはそれこれはこれに出来ることを。
しばしお互い無言になり、
黙々と紅茶を飲みながら、
ケーキを食べる二人。
少しの間の沈黙を破ったのは……
「……ま、色々紆余曲折あって、
　こうやって知己を得、
　仲良くできる。
　これは素晴らしい事さ。
　さて、重苦しい話はおいといて、
　ゆったりと趣味の話とか、
　シスターの仕事の話でも聞かせてもらうとしようかな？
　どうだい？」
映美莉の方である。
にっこりと笑って、
そんな風に他愛のない話をしようと波姫を誘う。
「そうですね。
　時間はたっぷりありますし、
　色々話しましょう。
　紅茶とケーキのおかわりも大丈夫ですよ？」
映美莉の笑顔につられるように波姫も笑って、
そう答える。
「おや、これは手痛い。
　まぁ、何かの折に超過分は返させてもらうさ。
　借りっぱなしというのも矜持がゆるさないのでね。」
これは一本取られたという顔をする映美莉だったが、
完全に打ち解けたおかげなのか、
余裕をもって返す。
楽しい一時はまだまだ続く。
話を終えて別れ、
この一日が終わるその時まで。
――そしてこの日の最大の映美莉の成果は間違いなく、
波姫の連絡先交換ができたことだろう。
ここで連絡先が交換出来ていないと、
次に会うこともかなわない可能性が高く、
こうして楽しい一時を過ごす機会も時間も減ってしまうのだ。
最も……
当然の如く関わる女性が増えて面倒事も増える事にもなるのだが、
そればかりは映美莉の自業自得である。

ItemNo.43 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

変化LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）
百薬LV を 15 DOWN。（LV24⇒9、+15CP、-15FP）

武術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
使役LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
響鳴LV を 20 UP！（LV10⇒30、-20CP）
付加LV を 5 UP！（LV54⇒59、-5CP）

ItemNo.37 良いお野菜 から料理『レッドスムージー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 5 1 = 7 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 6 3 4 = 13 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ レッドスムージー／料理：強さ180／［効果1］器用24 ［効果2］幸運24 ［効果3］命脈24


兎乃(223) の持つ ItemNo.17 結晶リング に ItemNo.24 タイヤ片 を付加しました！
ItemNo.3 不思議な装飾 に ItemNo.24 毒牙 を付加しました！
　⇒ 不思議な装飾／装飾：強さ10／［効果1］－ ［効果2］耐疫15 ［効果3］－／特殊アイテム


ホビー番長(795) とカードを交換しました！

ビヨンドザグレイブ （ヴァンピール）


イグナイトトラップ を研究しました！（深度0⇒1）
イグナイトトラップ を研究しました！（深度1⇒2）
イグナイトトラップ を研究しました！（深度2⇒3）

☆怪力乱神 を習得！
☆水魚之交 を習得！
☆石破天驚 を習得！
☆ストラグル を習得！
☆プレリュード を習得！
☆シンフォニア を習得！
☆付加強化 を習得！
☆賄飯作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが16増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

兎乃(223) は 柿 を入手！
えみりん(1239) は 火焔茸 を入手！
えみりん(1239) は 牙 を入手！
えみりん(1239) は 牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
えみりん(1239) のもとに 大百足 がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

兎乃(223) に移動を委ねました。

マガサ区 P-9（森林）に移動！（体調26⇒25）
マガサ区 P-10（森林）に移動！（体調25⇒24）
マガサ区 P-11（森林）に移動！（体調24⇒23）
マガサ区 P-12（森林）に移動！（体調23⇒22）
マガサ区 Q-12（山岳）に移動！（体調22⇒21）

採集はできませんでした。
　　 - 兎乃(223) の選択は マガサ区 K-8：チェックポイント《駅舎》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 兎乃(223) の選択は ウシ区 N-5：イバラ守護像（ベースキャンプ外のため無効）

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――