［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

十六日目

「…で、なんだよアレは」
「ああ。まあいいデキとは言いがたいが、最初だしこんなモンだろ」

　新しいナカマをイヤそーに指差しながら、楽タローが何か言っているがオレは華麗に聞き流す。ハザマ世界は大勢が共有している夢の中のような世界で、そこにある存在に対して、こちらが強くイメージするコトで干渉できる。少なくとも、外見を変えるていどのコトはできる。たったいまオレが試してみたとーりだ。

「…質問いーかな、質問」
「バナナは300円まで、おやつはバナナに含まない」

　フミの質問も言外にはぐらかす。
　オレが「干渉」を試みたのは、ハザマの沼地をうろついていたラフレシアというイキモノ？だ。一見すると人間のオンナノコのようだが、頭に花が咲いていてそれがバケモノの口になっているという、趣味の悪いシロモノだが、この世界にふさわしいとも言える。
　で、その外見も呼び名も変えられるのかとイメージをしてみたが、いざ思い通りに外見が変えられそうだというコトに気がついた瞬間に、オレの頭の中にはこんなイメージも流れていた。

（つまりこのイメージを失った連中がナレハテになんのか？）
（あのドラゴソクエストのスライムみてーな？）

　たぶん、確固たるイメージがあればその姿にできるのかもしれない。だが心の中のコトだけあって、曖昧な記憶や脳裏に浮かんでいる他のイメージも一緒に変化をもたらしちまう。
　そうしてできあがったのが、いまオレたちの後ろからついてきている命名「はぐきメタル」だった。

「つまり変化球を投げることには成功したけど、ストライクが入らなかったみたいなもんか」
「うむ。なかなかいい例えだな」
「楽ちゃん！ケンジのペースに乗せられないの！」

　フミとしては、あくまでこの流体のイキモノの外見は、オレがわざと作ったのだと言いたいらしい。

　だが細かいコトは置いといて、やはりオレの仮説は真実の一端を捉えているよーだ。
　オレだけがいま目にしている、このピンクと緑の空をした悪夢の世界。
　この世界でだけ使うコトができる、常の異能よりも多彩で強力な能力の数々。
　生み出すことのできる、武器や防具といった装備からキテレツな料理まで。

　それらはすべて、単なる意味を持った力でしかない。
　その力と意味そのものを変えることはできないが、外見や名前は好きに変えるコトができる。そして、与えられた外見や力は、最初にそれを与えた者だけが変えるコトができる。

「とはいえオレの感覚だと、力や意味もある程度オレたち自身が変えるコトもできそーに思う。たぶんオレたちがその方法に慣れてねーだけだ」
「どーゆーことよ？」

　フミが首を傾げる。例えば彼女が単なる木材から作った武器だが、かなりの威力を秘めている一方で、オレたちが拾ったままカバンのコヤシになっている荷物の中には、威力は弱いが奇妙な効果を秘めているモノがある。

「テメーに渡したフランベルジュに、別の効果を与えるコトができる。うまくできれば、たぶんそれが一番強い」
「そんなコトできるの！？」
「うまくできれば、だがな」

　アンジニティの連中にさんざん襲われながら、連中の強さの秘訣を考えてはいたのだ。
　どーやらヤツらは、このハザマ世界に干渉するコトに、オレたちよりも圧倒的に慣れている。だから手にしている装備も能力も、オレたちよりもひとまわり以上強い。いまさらのようにそれに気がついているのもマヌケな話だが、少しでも試していくしかない。

「追いかけるだけじゃ追い抜けないんじゃねーの？」
「ウサギが休んでくれたらカメでも追い抜けるさ」
「ウサギが休まなかったら？」
「そんな遠い世界のコトならオレたちには関係なくなるな」

　それで、いちおうオレの言うコトをフミも楽タローも納得したらしい。休みもしないウサギに追いつこうなどとオレは考えてはいない。だがカメなりに歩いていれば、少なくとも休んでいるカメを引き離すコトはできるだろう。

　忘れているつもりはない。この趣味の悪い、ハザマ世界は、オレたちにはどうにもならない「運営」が設けたルールに支配されている。暇つぶしに見るマンガにあるような、異能力バトルものというヤツだ。
　そこで生き残るための方法は主人公になるコトじゃない。少しずつ切り捨てられていく、燃やされるための人形にならないコト。ヤツらのルールに乗ったゲームに参加し続けるコトだ。オレは型の古い携帯端末の画面を開く。

「なあ、これ見たことあんだろ」
「ハザマにいる連中の名簿だろ？それがどうかしたのか？」
「ここには1700人くらい登録されていた。いま数えてみると1200人くらいしかいねー」

　楽タローもフミも息を呑む。いなくなったヤツらがどーなったか。夢が覚めてもとの世界で暮らしているのか、運営が言うとおりナレハテにでもなったのか、いまのところオレたちにそれを知る手段はない。

「いまのところオレたちの影響度は635位らしーぜ。1700中の635ならまあまあだが、1200中の635なら安心できるとはいえないな」
「わかったわよ。で、帰ったら何すんの？みんなで考えましょ」

　フミの声に続いて、久しぶりに見る次元タクシーのエンジン音が耳に届く。
　そしてオレが考えているのは、これからの方針よりも、最初の質問を華麗にはぐらかせたコトだった。

フミ(961) から 1upキノコによく似たキノコ を手渡しされました。

すごい木材（400 PS）を購入しました。
すごい石材（400 PS）を購入しました。
すごい石材（400 PS）を購入しました。

制約LV を 13 DOWN。（LV20⇒7、+13CP、-13FP）
料理LV を 5 DOWN。（LV21⇒16、+5CP、-5FP）

具現LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
使役LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
百薬LV を 3 UP！（LV27⇒30、-3CP）
防具LV を 10 UP！（LV71⇒81、-10CP）

フミ(961) により ItemNo.25 黒砂 から射程1の武器『イール・スキナー』を作製してもらいました！
　⇒ イール・スキナー／武器：強さ321／［効果1］災25 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

フミ(961) の持つ ItemNo.32 公孫樹 から防具『宇宙意志のリング』を作製しました！
ItemNo.26 何かの骨 から防具『デモンズ・スキン2』を作製しました！
　⇒ デモンズ・スキン2／防具：強さ182／［効果1］活力15 ［効果2］－ ［効果3］－

楽タロー(1285) の持つ ItemNo.23 公孫樹 から防具『スズメスーツ』を作製しました！

楽タロー(1285) により ItemNo.9 苔石 から装飾『百七拾八式鉄耳』を作製してもらいました！
　⇒ 百七拾八式鉄耳／装飾：強さ245／［効果1］幸運30 ［効果2］－ ［効果3］－

健康兄弟(1679) とカードを交換しました！

『ZippeR』◆カミセイQ-9 （イディオータ）


クリエイト：モンスター を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：モンスター を研究しました！（深度1⇒2）
クリエイト：モンスター を研究しました！（深度2⇒3）

サークルバリア を習得！
アルゼナール を習得！
ポイゾナスブラッド を習得！
☆サモン：ソルジャー を習得！
☆水魚之交 を習得！
☆四百四病 を習得！
☆トランプダウン を習得！
☆秘法妙薬 を習得！
☆以毒制毒 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが12増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

マッケンジー(1144) は 鉄くず を入手！
フミ(961) は 鉄板 を入手！
フミ(961) は 鉄くず を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
マッケンジー(1144) のもとに 暴走自転車 が軽快なステップで近づいてきます。
マッケンジー(1144) のもとに 暴走トラック が泣きながら近づいてきます。

次元タクシーで カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》 に行こうとしましたが、チェックポイントが開放されていません。

チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
体調が全回復しました！

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――