
『アンジニティ電話カウンセリングサービスのご利用、ありがとうございました~。』
それは学校で冗談を言っているような軽いノリで伝えられ、そしてそのままNo.261の表示が通信が切れた事を伝えた。
架空の画面が消えて、それと大差の無い赤い町並みが視界に戻ってくる。
「暇な奴だな」
フェデルタは思わずポツリと言葉を溢した。
改めてご連絡などと言われたがもうこちらから連絡する事も無いだろう。
この通信だって単純な気紛れで送った自分でもクソみたいな内容だったのに、あの少年は意図がわかった上で付き合ってくれたらしい。随分と優しいし、彼が見た意図がなんだったのかはほんの少しだけ興味がある。
実際は何となくの気まぐれで、気晴らしで、なんでもいいから気を紛らわしたかった。冷たくあしらわれる事を懸念したが、その懸念は最後まで杞憂に終わった。
この争いに興味のない自分にはあそこまで、イバラシティだアンジニティだと拘る事には理解が及ばなかったけれど、気持ちよく罵倒の言葉を置き土産にしてくれた姿は最後まで期待どおりだった。
「さて、と」
一人で悶々と考える癖がついてしまったらしい。思考を断ち切るように声を出した。
いい加減、ベースキャンプで合流しないといけない。フェデルタは、足早にキャンプへと向かった。
争いに興味は無いが、無いなりに理解しているのはイバラシティが不利な状況にある事だ。
そもそも、イバラシティはまきこまれた側だ。異能があります、といってもそれをこんな極限の状況で十二分に発揮できる者なんて限られている。
広がる世界影響力の差を見ながら、仕方無い事だとは思っていた。
「……」
ベースキャンプにはそれなりに人だかりがある。ここに留まり、戦う事を極力避けている者も多い。それはそれで、素直に戦略だ。
戦えないやつが無理に戦う意味はない。無駄に戦いに負けることは、敵に塩を送るのとなんらかわりないのだ。
(この辺でいいか)
適当な建物に背を預けて、煙草を取り出した。まだ、集まるまでの時間はある。一服くらい許されるだろう。
これから協力者と合流して守護者との戦いが控えている。
イバラシティを守りたい。大切な人を守りたい。そんな気持ちでこの戦いに臨んでいるものは多いのだろうか。少なくとも、自分の身の内には、そうする事を望む少年がいる。
彼の分まで、なんて事は言いたくないが、少しはイバラシティの力になろうかと思わなくもない。
守りたい人を守れなかった辛さを嫌と言うほど知っているから。
(……甘過ぎるな、俺も)
ふ、と煙を吐き出す。この争いに興味は無い。それは変わらない。
けれど、手を貸せる間くらいは、そういう風に振る舞うことを許して欲しい。
ノジコ(456) に
70 PS 送付しました。
仏の男(950) に
18 PS 送付しました。
オバチャン(880) に
50 PS 送付しました。
迦楼羅(931) に
ItemNo.16 葵 を送付しました。
優兎佳(372) から
翌檜 を受け取りました。
ノジコ(456) から
エナジー棒 を受け取りました。
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ノジコ 「これはね、おじさんの分の棒!」 |
ノジコ(456) から
エナジー棒 を受け取りました。
 |
ノジコ 「これもおじさんの棒ね! ……はらぺこさんなのかしら?」 |
仏の男(950) から
駄物 を受け取りました。
仏の男(950) から
駄物 を受け取りました。
すごい石材(400 PS)を購入しました。
すごい石材(400 PS)を購入しました。
お野菜(50 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しました。
武器LV を
85 DOWN。(LV85⇒
0、+85CP、-85FP)
百薬LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
付加LV を
90 UP!(LV0⇒
90、-90CP)
順(39) により
ItemNo.31 すごい石材 から装飾『
火打石』を作製してもらいました!
⇒ 火打石/装飾:強さ300/[効果1]幸運20 [効果2]- [効果3]-
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順 「ご依頼の品ですよ、フェデルタ。」 |
志騎(288) により
ItemNo.15 竹 から防具『
さわやかコート』を作製してもらいました!
⇒ さわやかコート/防具:強さ300/[効果1]加速20 [効果2]- [効果3]-
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志騎 「渾身の出来である!」 |
グノウ(909) により
ItemNo.30 すごい石材 から射程1の呪器『
すごいナイフ』を作製してもらいました!
⇒ すごいナイフ/呪器:強さ534/[効果1]体力20 [効果2]- [効果3]自滅18【射程1】
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グノウ 「すごーい、君はナイフが好きなフレンドなんだね」 |
迦楼羅(931) の持つ
ItemNo.2 葵の花飾り に
ItemNo.20 皮 を付加しました!
順(39) の持つ
ItemNo.17 赤黒い薬品 に
ItemNo.36 すごい石材 を付加しました!
順(39) の持つ
ItemNo.37 クソ高プライド に
ItemNo.30 古雑誌 を付加しました!
オバチャン(880) により
ItemNo.15 さわやかコート に
ItemNo.9 吸い殻 を付加してもらいました!
⇒ さわやかコート/防具:強さ300/[効果1]加速20 [効果2]火纏10 [効果3]-
 |
オバチャン 「はいよ、これで良いかな?出来てると思うんだけど。」 |
かぎ(170) とカードを交換しました!
識札
(ナース)
超過適応 を研究しました!(深度0⇒
1)
超過適応 を研究しました!(深度1⇒
2)
超過適応 を研究しました!(深度2⇒
3)
ヒールポーション を習得!
肉体変調耐性 を習得!
フィーバー を習得!
クリエイト:ヴェノム を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[852 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[422 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[483 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[161 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[354 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[251 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[182 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
[118 / 500] ―― 《古寺》戦型不利の緩和
[44 / 500] ―― 《堤防》顕著な変化
[111 / 400] ―― 《駅舎》追尾撃破
[5 / 5] ―― 《美術館》異能増幅
―― Cross+Roseに映し出される。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
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エディアン 「・・・・・・・・・うわぁ。」 |
Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。
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ノウレット 「こんちゃーっすエディアンさん!お元気っすかー??」 |
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白南海 「・・・・・・チッ」 |
元気よくチャットに入り込むノウレットと、少し機嫌の悪そうな白南海。
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エディアン 「あ、えっと、どうしました?・・・突然。」 |
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白南海 「ん、取り込み中だったか。」 |
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エディアン 「いえいえいえいえいえー!!なーんでもないでーす!!!!」 |
見ていた何かをサッと消す。
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エディアン 「・・・・・それで、何の用です?」 |
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白南海 「ん・・・・・ぁー・・・・・クソ妖精がな・・・」 |
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ノウレット 「コイツがワカワカドコドコうるせぇんでワカなんていませんって教えたんすわ!」 |
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エディアン 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・何かノウレットちゃん、様子おかしくないです?」 |
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白南海 「ちょいちょい話してたら・・・・・・何かこうなった。」 |
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エディアン 「え・・・・・口調を覚えたりしちゃうんですかこの子。てゆか、ちょいちょい話してたんですか。」 |
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ノウレット 「問い合わせ含め58回ってところっすね!!!!」 |
ノウレットにゲンコツする白南海。
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ノウレット 「ひいぅ!!」 |
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白南海 「いやそこはいいとしてだ・・・・・若がいねぇーっつーんだよこのクソ妖精がよぉ。」 |
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エディアン 「そんなこと、名前で検索すればわかるんじゃ?」 |
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白南海 「検索・・・・・そういうのあんのかやっぱ。教えてくれ。」 |
検索方法をエディアンに教わり、若を検索してみる。
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白南海 「――やっぱいねぇのかよ!」 |
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ノウレット 「ほらー!!言ったとおりじゃねーっすかー!!!!」 |
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白南海 「だぁーまぁー・・・れ。」 |
ノウレットにゲンコツ。
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ノウレット 「ひいぅぅ!!・・・・・また、なぐられた・・・・・うぅ・・・」 |
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エディアン 「システムだからっていじめないでくださいよぉ、かわいそうでしょ!!」 |
ノウレットの頭を優しく撫でるエディアン。
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エディアン 「ノウレットちゃんに聞いたんなら、結果はそりゃ一緒でしょうねぇ。 そもそも我々からの連絡を受けた者しかハザマには呼ばれないわけですし。」 |
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白南海 「・・・・・ぇ、そうなん・・・?」 |
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エディアン 「忘れたんです?貴方よくそれで案内役なんて・・・・・」 |
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エディアン 「あー、あと名前で引っ掛からないんなら、若さんアンジニティって可能性も?」 |
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エディアン 「そしたらこちらのお仲間ですねぇ!ザンネーン!!」 |
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白南海 「・・・・・ふざけたこと言ってんじゃねーぞ。」 |
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白南海 「まぁいねぇのは寂しいっすけどイバラシティで楽しくやってるってことっすねー!! それはそれで若が幸せってなもんで私も幸せってなもんで!」 |
こっそりと、Cross+Rose越しに再びどこかの様子を見るエディアン。
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エディアン 「さてあいつめ・・・・・どうしたものか。」 |
チャットが閉じられる――