［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　くるくる回る車輪、おんなじように元気に回りながら、しゃーっと音を立てるチェーン。
　わたしは今、もちわか丸に乗ってハザマのベースキャンプ周りを走っています。
　音だけだったら、遠くに見える陶芸村や遊園地を眺めながら、うきうき坂道を下っていくときみたいなのに、わたしの足はペダルをちっとも動かしていません。
　何故なら、今もちわか丸を動かしているのは……もちわか丸自身だから！


　わたしはなんにもしないのに、ぐんぐん、景色が走っていくの！
　一人で勝手に走る自転車は、王子様の白馬みたい！　それともそれとも、悪い魔女の呪われた靴？
　ペダルに置くだけ置いた足は、動くペダルにあわせて、くるくる。
　知らない人が姿だけ見たら、わたしが普通に自転車を漕いでいるみたい。……ううん、でも違うの。
　わたしを行きたいところへ連れて行ってくれるのは、わたしの自転車。
　どこへ行くかも知らないけれど、もちわか丸なら大丈夫！　わたしの自転車はきっと、ステキな道を知ってるはずだもの！

　ベースキャンプの周りの道は、他の道なき道と比べれば整ってるけれど、草っ原が多いから、アスファルトみたいにはいきません。
　がったんがったん車体が揺れても、倒れることは絶対ないけど、右へぱったん、左へぱったん、体はゆらゆら揺られます。
　自分が漕ぐときには、どのタイミングで揺れるかバッチリわかるからそんなにビックリはしないけど、そんなことが全然わからない今のわたしには、まるで、遊園地のカートみたいっ！
　流れていく景色は、イバラシティでは絶対に見られないような、フシギな色の空。
　でもでも、綺麗な空。
　ここがどこなのかも分からないまま、いつも通りの姿のわたしと、よく知ってるもちわか丸の二人っきりで、知らない世界をゆらゆら泳いでいるみたいなキモチになって……。
　目の奥が、嬉しさと楽しさで、チカチカしそうっ。ううん、きっとしてる。わたしの中の『感情電池』が、嬉しくって飛び出したいって、騒いでる！

　そのまま若草色のメリーゴーラウンドに揺られて、だんだん見えてきたのは、とても大きな壁。
　最初はハザマの空に馴染んで、うっすら見えていた幻みたいだったものが、近づいてくるにつれて、はっきり姿を現します。
　ちょうど光を浴びて、大きな積み木みたいにも見えるそれの裏側には、きっと大きな陰が落ちているんでしょう。
　この壁は、イバラシティとアンジニティのベースキャンプを隔てる壁。
　だから壁の向こう側は、ここと地続きのようでいて、また全然違う世界が広がっているはず。


　そういえば、そんなこと言われたりもしてたカモ。
　ナレハテになっちゃうかも、ってお知らせがしょーげきてきすぎて、他のことが抜けかけてたケド……。

　壁をコンコンと叩いてみても、壊れそうな様子はありません。
　もしもーしと声をかけてみて、耳を当ててみても……ううん、向こう側の様子はわかんないカモ。
　今、わたしと同じようにこの壁のまん前まで来ている人がいたら、楽しいかなって思ったんだけど。
　もし……、もしわたしの耳じゃ分からなかっただけで、本当に今、アンジニティのそんな人がいたら、どんなことを考えてここに来たのかしら。
　壁を壊すため？　イバラシティの人とお話に？　それとも、もうお友達がいたりした？
　いろんな想像は膨らむけど……、今実際にここに来ているわたしたちの用事はっていうと、「特にない」なのよね。まあ、気分に合わせて行きたい場所にお出かけするだけでも楽しいから、わたしはおっけーなんだけど！


　なんにもやることがないからなんにもしない……なんて、わたしではないのです！
　わたしはたたっともちわか丸の後ろにまわると、荷台の紐をしゅるしゅる解いて、いつも持ち歩いている画材を取り出します。
　ハザマに来たときの状態は、ハザマに初めてやってきたときの姿のまま、イバラシティでどれだけ時間が流れても変わらない……。
　だから、いつも持ち歩いてる画材一式がもちわか丸の箱に入っているはず！　とわたしが初めて気づいたとき、わたしったらなんて天才なのかしら！　って自分で思っちゃったの。
　しかもあの時は、ちょうどお引っ越し一年のお祝いもクリスマスも近かったから、中にはプリプリの新しい絵具一式がズラリ。イバラシティではもうほとんど、茶色と灰色あたりの残して使い切っちゃってるのにね〜……。また買いに行かなくっちゃ！

　ハザマでも絵を描いているから、絵の具は徐々に減っているけど、ここにいられるじかんは残り二十時間とちょっと……。
　嬉しいかな、悲しいかな。きっと、全然足りちゃうんだろうな。

　取り出した小さいイーゼルに、スケッチブックを立てかけて、絵の具をねりねり。
　水はボトルで持ち歩いてるからオッケー。ベースキャンプで汲んだぶんの水が、ここでも使えます。
　筆を取り出して描くのは、ハザマの不思議な空模様と、遠くにベースキャンプを臨む原っぱと、わたしのもちわか丸。
　……そういえば、もちわか丸をちゃんと絵にしようと思ったのは、これが初めてかもしれません。
　今日ここで描く絵は、体験するための絵。今日二人で出かけたことを、イバラシティでは忘れちゃったとしても、体のどこかでは覚えていて欲しいし、覚えたいから。
　イバラシティのわたしも、もちわか丸がいなくなる前に、ちゃんともちわか丸の絵を描けるのかな。そうして出来上がった絵は、ワールドスワップが終わってしまった後も、ちゃんとそこにあるのかな。

　いろんなことを考えながら、からから笑ったあとの気分はそんなに落ち込んでもいなくて。
　あいまいなキモチをのせた、あいまいな色の絵の具が、紙の空をなぞりました。

ENo.223 兎乃 とのやりとり


ENo.1239 えみりん とのやりとり

春原とマル(159) に 100 PS 送付しました。

スミ(532) から 50 PS 受け取りました。
ロッテ(948) から 50 PS 受け取りました。

すごい石材（400 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。

武術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV82⇒87、-5CP）

エインモーネ(421) により ItemNo.17 毒牙 から射程1の呪器『カドミウムイエロー』を作製してもらいました！
　⇒ カドミウムイエロー／呪器：強さ336／［効果1］猛毒15 ［効果2］－ ［効果3］自滅17【射程1】

暁斗(537) の持つ ItemNo.18 柊 から装飾『ポケット・グレナディア』を作製しました！
ロッテ(948) の持つ ItemNo.20 浮草 から装飾『空のヘッドドレス』を作製しました！
スミ(532) の持つ ItemNo.1 毒牙 から装飾『『首飾』闇に灯す燭』を作製しました！

暁斗(537) により ItemNo.17 カドミウムイエロー に ItemNo.16 紅小石 を付加してもらいました！
　⇒ カドミウムイエロー／呪器：強さ336／［効果1］猛毒15 ［効果2］火撃15 ［効果3］自滅17【射程1】

瑞稀(360) とカードを交換しました！

救急援助 （チャクラグラント）


ディープフォレスト を研究しました！（深度0⇒1）
ディープフォレスト を研究しました！（深度1⇒2）
ディープフォレスト を研究しました！（深度2⇒3）

シュロム を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

キリン(310) がパーティから離脱しました！

現在のパーティから離脱しました！

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

順(39) からパーティに勧誘されました！

『カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 順(39) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》
　　 - フェデルタ(165) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》
　　 - スズヒコ(244) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》
　　 - ノジコ(456) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》

MISSION!!
マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》 が発生！
　　 - フェデルタ(165) が経由した マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》
　　 - スズヒコ(244) が経由した マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》

［844 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［412 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［156 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［340 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［237 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［160 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［97 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［41 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［17 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破



　

　

　

　　　ぽつ･･･

　

　

　

　　　　　　　　　ぽつ･･･

　

　

　



　




　

　

　

　　　　　　サァ･･･――

　

　

　

雨が降る。

　

　

　

　

　

　




よく見ると雨は赤黒く、やや重い。

　




急いで雨宿り先を探す白南海。

　

　

しかし服は色付かず、雨は物に当たると同時に赤い煙となり消える。

地面にも雨は溜まらず、赤い薄煙がゆらゆらと舞っている。

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）