［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

あの後。一面が緑に覆われた台所で真っ先に降雪家が行ったのは事実の隠蔽だった。
元より降雪家は普通の家庭ではなく、今回の件が明るみに出てしまえば多方面にて様々な"不都合"が生じてしまう。親戚筋や関係者をたくさん巻き込んでのスキャンダル。
幸い、隠蔽するための土台は出来ていた。
肉体的な損傷は無し。精神的にも"落ち着かせる"ことが出来ている。
母桔梗と夜道は一時的な検査入院を行い療養した後、1週間後の今日、夜道だけが先に実家へと戻ってきていた。
そして、まず訪れたのが父の書斎。
少し離れていただけの我が家はとても涼しく。
電気の消えた廊下は薄暗かった。
ノックを2回。「どうぞ」と父の声が聞こえ、そっと扉を開いた。
本とインクの匂い。壁にはガラス戸の付いた本棚と多量の本が収められている。
大好きなはずのこの場所で、不安と共に向かい合う。

「……体調はどうだい？
すまないね、見舞いにも行けずに」

謝罪の言葉。
入院中一度も病室に訪れなかった父は、けれど夜道にはその事情が伝わっていた。
こうして向かい合っていると心まで通じ合っているかのように思える。

「ううん、大丈夫だよ……お父さん。
私の方こそ……」

ごめんなさい。
謝ることはとても簡単。
──だが、果たして"ごめんなさい"で済むのだろうか。
犯した罪、その重さに震える。父の顔をまともに見れず、俯いたまま。

「夜道。君は」

一瞬の逡巡。感情の波は複雑で、悲しいのか怒っているのか、それとも憐れんでいるのか。
こんなに近くに居ても、その感情の正体は分からない。

「君は、僕の娘ではない」

……？
静かに告げられた言葉。その意味がしばらくの間理解できず、呼吸するのも忘れたまま、どこか他人事のように受け止めていた。
……そうでもしないと、身体の震えが止まらなくなりそうで。
みっともなく、膝から崩れ落ちてしまいそうなほど。

「それ、は……っ
ど、どういった意味で……？　ですか、お父さん……っ」

唾を飲み込む音がやけに大きく。
真っ白な頭で、けれどそれだけ言葉に出来た。
心臓の音がうるさい。お父さんの言葉がかき消されてしまいそうで自分の鼓動が酷く苛立たしい。

『僕の娘ではない』

最初に考えたのは"勘当"や"絶縁"だった。
私はそれだけの事をしてしまった。しでかしてしまった。
母は今も療養中だ。
身体には傷一つなくても、その心は満身創痍といってもいいくらい傷付いていた。
異能で書き換えてしまった後も、傷は残り続ける。
異能で心の傷までは治せない。
そして、書き換えてしまった本来の記憶も。
多量の服薬と、経過観察。退院できるようになるまではまだかかるとのことだった。

……そんな風に母を壊してしまったのは誰か。
それは、一片の疑いようもなく。すべての原因は私にある。だから──

「そうではないよ、夜道。そういうことではなく……」

気が付けば頬が濡れていた。
それは涙ではなく、ただの反射。噛み締めた奥歯。痛みはどれだけあっても慰めにもならない。
胸中で激しく渦巻く感情、爆発してしまいそうなそれを、無理やりに抑えて。
否定する父の言葉に、最後に残った僅かな希望に縋るように視線を上げた。

悲し気に微笑む父の表情が、それから何度も脳裏に思い浮かぶほど。とても、印象に映った。

「僕と──夜道の間に血縁関係はない。
……誤解しないように言うならば、養子だとかそういった関係でもなくて……」

「……っ！じゃ、じゃあ……！わたっ、私は……？
私はお父さんとお母さんの子供じゃ、なかった……の……！？」

「……ある意味では、そうだね。
"僕の子供"ではない。
だけど、桔梗さんの子供ではある。
それだけは間違いなく、断言できる。
桔梗さんから産まれて取り上げられる夜道を、大きく元気に育っていく様子を……これまでずっと、すぐ傍で……間近で見てきたからね。間違うはずなんて、ない……。
……それに、夜道は、顔立ちが彼女にそっくりだから、ね」

笑おうとして、それが出来ずに悲痛な表情を浮かべて。
その言葉の意味が、理解するだけの情報が語られてなお、頭ではそれを理解したくなくて頭を振った。

「そ、そんな……っ　そんな、うそ。ですよね……？　あは、お父さん……？」

みっともなく涙に似た液体を垂れ流しながら。
質の悪い冗談であって欲しかった。
私が悪いことをしてしまったのだから。殴られても良かった。存在を無視されても良かった。生きてと。化け物と。恨まれても憎まれても。なにをされたとしても、それでも。
父と娘の絆。母と父との関係。それまで信じてきていたものを根底から壊されてしまう絶望に比べたら、そんなもの。


父の異能。世界樹の種子が教えてくれる。
異能で繋がっていることで、対象との距離が近ければ近いほど、相手の考えていることや感情が伝わってくる。

お父さんが何一つ嘘を言っていないと、教えてくれる。知りたくなんてないのに。理解したくなんてないのに。父の想いと共に父の"真実"が。無念が。悔恨が。愛憎が。母へ向けた数多の想い。それらが、全て。それは夜道の知らない二人。産まれてから今までずっと傍に居てくれた二人。それより前の二人を私は知らない。一緒に居ながら隠されてきたことを私は知らない。

──つい、少し前までは。

「……あ　　ああぁぁあああ………っ」

世界樹の種子は教えてくれる。
ただ、"真実"だけを。
私の知りたいことは、そんなことじゃないのに。
それだけを、残酷に。どこまでも。隠さずに。そこにどんな想いが宿っていたのか。
私が今まで、何も知らず。知ろうともせず。どれだけ二人の愛情に包まれていたか。愛憎に包まれていたのかを。痛いほどに。身を引き裂くほどに、理解させられていく。

床に蹲り、泣き喚く私に、父が声を掛けてくる。
それは異能を通しているのか、はっきりと伝わって。

「──夜道。君は……この場所に居るべきではないと、私は思う。
命を救うためとはいえ、夜道に施した種子は、私との距離が近いほど……こうして影響を受けてしまうから。
それに……桔梗さんも、恐らくは……」

はっきりと、別離を告げられながら。
けれど、その言葉には私への気遣いがあった。
それでも一緒に居たい、と。
私がそういえば、父は受け入れてくれると異能が教えてくれる。

けれど、それは。それだけは、できない。
それを選択することは、私も、父も、母も。誰も幸せにならない。
既に私は"亡くなった娘の友人"に置き換えられていて。
一緒に住むなどすれば、その違和感がどれだけ母に悪影響を及ぼすか。

だから。

「……だったら、お父さん……。それなら、私は、私はどうしたらいいの……？」

教えて欲しい。助けて欲しい。救って欲しい。
例え、本当の親子ではなくても。

「……夜道はどうしたい？
僕は、君に異能を植え付けた責任がある。出来る限りのことはする。それが夜道に出来るせめてもの……」

「お父、さん……」

縋り付くことも。その身体に抱き着いて泣きじゃくることも、もう出来ない。
親子ではなく、ただ加害者と被害者に成り下がってしまった関係。
知ってしまった事実は、死にたくなるほど辛いのに。
こんな時に限って、異能は何もしてくれない。
どれだけ胸が苦しくて張り裂けて、血が流れだして身体が芯まで冷え切ってしまったようでも。
それでも、何もしなくても私は生きるのだと。死んでいようと生きるのだと、言いたげに。


「わた、し……は……」


そして、私が決めたのは────

ENo.107 メリル/ミノリ とのやりとり


ENo.183 黒い兵士 とのやりとり


ENo.612 チホ とのやりとり


ENo.847 四葉 とのやりとり


ENo.985 瑠璃子 とのやりとり

だれかのおうさま(366) から 風除けポプラちゃん を手渡しされました。

だれかのおうさま(366) に ItemNo.1 遮蔽物 を手渡ししました。

ItemNo.17 焼肉定食C（焼肉のみ） を食べました！
　体調が 1 回復！（10⇒11）
　今回の全戦闘において 活力5 体力5 防御5 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

Qimranut(717) から 50 PS 受け取りました。

だれかのおうさま(366) から ハリボテログハウス を受け取りました。

だれかのおうさま(366) から 瑪瑙 を受け取りました。

だれかのおうさま(366) から ビーフ を受け取りました。

だれかのおうさま(366) から たけのこ を受け取りました。

持明院 寂怜(555) から 燐灰石 を受け取りました。

百薬LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV72⇒77、-5CP）

蹲る肉塊(251) の持つ ItemNo.18 白い塊 から装飾『柔軟剤』を作製しました！
Qimranut(717) の持つ ItemNo.10 轟石 から装飾『虚ノ星』を作製しました！
水晶アデュラリア(798) の持つ ItemNo.21 瑪瑙 から装飾『季節外れのカレンデュラ』を作製しました！

蹲る肉塊(251) により ItemNo.11 ビーフ から料理『蠢く肉片』をつくってもらいました！
　⇒ 蠢く肉片／料理：強さ15／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］－

持明院 寂怜(555) により ItemNo.19 メトロノーム に ItemNo.24 何か固い物体 を付加してもらいました！
　⇒ メトロノーム／装飾：強さ122／［効果1］共鳴10 ［効果2］共鳴10 ［効果3］－

持明院 寂怜(555) により ItemNo.23 ワクチンできたよ に ItemNo.3 駄物 を付加してもらいました！
　⇒ ワクチンできたよ／装飾：強さ154／［効果1］耐疫15 ［効果2］体力10 ［効果3］－

ⅥTEX(667) とカードを交換しました！

デスグラはセルフサービスで！ （スヴィニール）


ノクターン を研究しました！（深度0⇒1）
セイクリットファイア を研究しました！（深度0⇒1）
デスペラート を研究しました！（深度0⇒1）

コンテイジョン を習得！
アナスタシス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

蹲る肉塊(251) は タイヤ片 を入手！
だれかのおうさま(366) は タイヤ片 を入手！
嬉野聖(399) は ペットボトル を入手！
持明院 寂怜(555) は タイヤ片 を入手！
持明院 寂怜(555) は 爪 を入手！
だれかのおうさま(366) は 橙小石 を入手！
蹲る肉塊(251) は ビーフ を入手！
蹲る肉塊(251) は 紅小石 を入手！
持明院 寂怜(555) は 蒼小石 を入手！
蹲る肉塊(251) は ビーフ を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
だれかのおうさま(366) のもとに レッサーパンダ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
だれかのおうさま(366) のもとに 岩投げ師 が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。
だれかのおうさま(366) のもとに 氷使い がゆっくりと近づいてきます。

カミセイ区 E-12（森林）に移動！（体調11⇒10）
カミセイ区 E-13（森林）に移動！（体調10⇒9）
カミセイ区 E-14（道路）に移動！（体調9⇒8）
カミセイ区 E-15（道路）に移動！（体調8⇒7）
カミセイ区 E-16（道路）に移動！（体調7⇒6）

［843 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［396 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［440 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［138 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［272 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［125 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［125 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［24 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　






　





　





ロストのふたりがチャットに入り込んできた。

　

　

　





　





　







軽蔑の眼差しを向けるエディアン。

　








ミヨチンを制止する。





　







フレディオの胸倉をつかみ強く睨みつける！

　

　

　




　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――