［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

あの日。

私が生まれて何度目かの誕生日。

その日は両親が共に忙しくて、夜遅くになっても帰ってこなかった。

──私の、誕生日なのに。

幼い私は両親が娘の誕生日に帰ることもできないくらい仕事に追われていることを想像できなかった。
急いで帰ろうと頑張りながら、けれどそれが出来ない状況に歯噛みをしながら。

私はただ暗い部屋にいた。

そこには誕生日のお祝いで家政婦さんが準備してくれた温かな料理だったものが並んでいて。

何度も玄関の前まで行くのだけど、大きな扉は静かで冷たく、どれだけ待っても開いてはくれなくて。

『病気にでもなれば、心配してずっと一緒に居てくれるのに』

以前風邪を引いた時は会社を休んで付きっ切りで看病をしてくれた。

それなのに一年に一度の誕生日には誰も居なくて。だから願ったのだ。

願って、しまったのだ。

父が帰ってきたのは日付が変わった頃だった。

私は玄関で帰りを待ちながら倒れていて、そして──病院に運ばれた。

それから数日の間。

両親は付きっ切りで傍に居てくれた。

仕事が大変な時期だったのに。

無理をして、私の為に。

私はそれが嬉しくて、嬉しくて。


【病気になれば】


その願いが私の犯した一番最初の罪。

そして、その時から私は、病院から出ることが出来なくなってしまった。

1年と三か月。ゆっくりと身体が樹になっていくのを、両親に見せ付けながら。

泣いている母の姿を、震えながら私の語り掛ける声を聞きながら。

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「夜道……。あぁ、おかえりなさい、私の夜道……」

久しぶりに見た母の姿は、とても疲れて痩せてしまっているように感じた。

「ただいま。……お母さん」

抱き着いた私に、母の震えが伝わってくる。

きっと喜んでくれているのだろう。

私は無邪気にもそう思っていた。

思ってしまったのだ。




病院では一時期から母が来なくなっていた。

代わりに父が来てくれて、退院の時にも付き添ってくれていた。

私は何も分かっていなかったのだ。

痩せ衰えて、命が尽きていく自分の娘を、何もできず、見ていることしかできなかった母の苦しみも。

植物状態となった娘の延命措置中止の同意書に、どんな思いでサインしたのかも。

その娘がどういった経緯を経て、今動いているのか知った時の気持ちも。

家に帰ってくると知った一か月前に自殺を図った理由も。

なにも、なにも。

仕事のことも、どこで生まれて、どんな風に育って、どう愛されてきて、どのように父と出会って私を授かったのかも。何もかも。



私は無邪気に、犯した罪を贖うだけの幸せを。

母に与えられると信じたまま、帰ってきた。帰ってきてしまったのだ。降雪夜道の家に。

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「痛……ッ」

その日、学校から帰ってきてからのこと。

母の手伝いをしようと、台所でいつものように野菜を切っていた。

「夜道……！大丈夫？傷口を見せてみなさい」

それは心配と、優しさと、厳しさと。

そんな感情が混じった母の言葉で。

「あ、うん……。……あれ？」

けれど私の指から流れていたのは母とは違う、緑の色をした液体だった。

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「……それじゃ、いってきます。お母さん」

いつものように。毎日のように。

学校へ行く前にいってきますの挨拶をする。

「夜道。夜道。私の夜道……。
外では決して走っちゃダメよ。転んで膝をすりむいたら大変だから。
常に周りを見て、怪しい人がいないか注意をしてね。
歩道を歩いていても自転車や自動車には気を付けて。
学校で体育や何か危ないこと、怪我をするかもしれないことには絶対参加してはダメよ。
少しでも危険を感じたら避けなさい。
人の目をよく見て観察をして、危険な事には立ち入らないでね。
……お母さんと約束、できるわよね？
ねぇ、夜道。お願いよ。お願いだから──」

「夜道は、死なないでね」

やつれた顔に、浮かんだ笑みで。

「あなたが死んだら私も死ぬからね」

嘘偽りのない、澄んだ瞳で告げてくる。

それがいつもの。

毎日行われる、母と私の日常。

深い、深い、母の愛情は、少しずつ私の中に染み込んで。

そうやっていつかは、身体の中が例えどうだったとしても。

精神だけは。心だけは、母の子供で居られるように。

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その関係はそれから何年も続いた。

時には学校と衝突することもあった。

──そして転校をした

またある時は私が不注意で指から血を流してしまった。

──そして転校をした

友達になった女の子と些細な事で口喧嘩をした。

──そして転校をした

告白してきた相手に殴られたこともあった。

──そして転校をした

…………。

それからも何度か転校を繰り返しながら。……その度に母の愛情が深くなりながら。

中学3年生。2月14日。私の誕生日。

母の手伝いをしようと、台所でいつものように野菜を切っていた。

いつもより豪勢な料理を作って。ケーキも買って。私が生まれた日を祝おうと。

お母さんはそんな私の後ろに立つと、少し強い力で抱き締めて。

包丁で肉を裂くと、心臓を刺し貫いた。

床はみるみる緑に染まっていき。

お母さんは泣きながら崩れ落ち。

私は。


──私は、心臓を刺し貫かれて口から血を吐き出しても。それでも。虫の息ではあったが、それでも死ななかった。








──その瞬間。
夜道に植えられた世界樹の種子は発芽した。

成長した異能は夜道だけではなく、床一面に広がった"樹液"に浸かった母をも生かそうと。壊れてしまっていた心を直す為に、夜道の傷と共に母の記憶を改竄した。



……これが私の。
私が犯してしまったもう一つの罪。

母は今も娘が死んだと思っている。
その方があの時よりもまだ幸せだから。
"夜道"は娘の幼馴染に改変され。
入れ替え（スワップし）たのはその異能。
制御できず勝手に発動（殺）したのはその異能。
けれど、それを止めれなかったのは私。
私が、母の記憶を改竄したのだ。

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---

私は、今も生きている。
これだけの罪を犯しながらも、生きている。





……これが、こんなに苦しくて悲しくて辛くて……
何度も死にたくなるのに死ねない地獄のようなものが、愛……？
好きって。愛って。
人を愛する、って。いったい何……？




異能は何も答えてくれない。

母も、父も。誰も……。

ENo.138 スバル とのやりとり


ENo.515 フタバ とのやりとり


ENo.545 東堂玄樹 とのやりとり


ENo.977 ララフィラ とのやりとり

持明院 寂怜(555) に ItemNo.17 暖か心石 を手渡ししました。

持明院 寂怜(555) から 焼肉定食C（焼肉のみ） を手渡しされました。

ItemNo.24 を食そうとしましたが、何か美味しいモノの幻を見ていたようです。

蹲る肉塊(251) から 何か固い物体 を受け取りました。

持明院 寂怜(555) から お杉 を受け取りました。

持明院 寂怜(555) から 桜 を受け取りました。

幻術LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）

命術LV を 10 UP！（LV15⇒25、-10CP）
装飾LV を 5 UP！（LV67⇒72、-5CP）

蹲る肉塊(251) により ItemNo.3 強迫観念 に ItemNo.2 不思議な防具 を合成してもらい、駄物 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 1 6 5 = 12 ］不発！
　⇒ 駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)／特殊アイテム

だれかのおうさま(366) により ItemNo.1 ポプラ から防具『遮蔽物』を作製してもらいました！
　⇒ 遮蔽物／防具：強さ204／［効果1］耐災25 ［効果2］－ ［効果3］－

持明院 寂怜(555) の持つ ItemNo.24 毒牙 から装飾『噛みぐるみ（プラナリア）』を作製しました！
ItemNo.19 何か固い物体 から装飾『メトロノーム』を作製しました！
　⇒ メトロノーム／装飾：強さ122／［効果1］共鳴10 ［効果2］－ ［効果3］－


白乃(250) とカードを交換しました！

白の祝福 （リザレクション）


超過適応 を研究しました！（深度0⇒1）
超過適応 を研究しました！（深度1⇒2）
超過適応 を研究しました！（深度2⇒3）

アイシクルランス を習得！
クライオセラピー を習得！
サルベイション を習得！
コンフィデンス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

蹲る肉塊(251) は 轟石 を入手！
だれかのおうさま(366) は 瑪瑙 を入手！
嬉野聖(399) は 轟石 を入手！
持明院 寂怜(555) は 燐灰石 を入手！
嬉野聖(399) は 何か柔らかい物体 を入手！
蹲る肉塊(251) は ビーフ を入手！
嬉野聖(399) は 爪 を入手！
持明院 寂怜(555) は ビーフ を入手！
嬉野聖(399) は ぬめぬめ を入手！
持明院 寂怜(555) は 不思議な雫 を入手！
だれかのおうさま(366) は ビーフ を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
だれかのおうさま(366) のもとに ローリングタイヤ が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。
だれかのおうさま(366) のもとに ラフレシア がスキップしながら近づいてきます。
だれかのおうさま(366) のもとに リビングミスト が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

カミセイ区 B-10（山岳）に移動！（体調15⇒14）
カミセイ区 C-10（山岳）に移動！（体調14⇒13）
カミセイ区 C-11（道路）に移動！（体調13⇒12）
カミセイ区 D-11（道路）に移動！（体調12⇒11）
カミセイ区 E-11（道路）に移動！（体調11⇒10）

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

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