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【第１６話　ワールドスワップという呪い】

正体不明の輩が言う事なので無条件に全てを信用する理由は有りませんが、
侵略能力《ワールドスワップ》については能力使用者らしき者がこのように漏らしています。
勿論でたらめを言っているだけの可能性が高いですが、本当であると仮定してみましょう。

・このワールドスワップという能力は
・招かれた方々全員が失われ
・周期的に発動する
・今までに発動した数度、自分への利はない
・能力というより制御不能な呪いのよう
・どうか、自らが自らであ（る事を維持するために～と続く？）

・己の世界のために、争え。

口調が違う『己の世界のために、争え。』は二重人格又は別人が割り込んできたような怪しい発言ですが、
これもまた真実であると仮定しましょう。
ワールドスワップの術者を含む誰にも利は無いのに己の世界のために戦え、これが同時に成立するのは
負けた場合に自分達及びその所属世界が被る『リスク』がある場合です。
自らが自らである事を維持できなくなる可能性がある事もここで示唆されています。


シロナミ達が語る団体戦のルールではこう言われています。
『侵略成功ならアンジニティの連中はこの街の住人になる。逆に私達はアンジニティの住人に。
住人が丸ごと入れ替わっちまうわけです。』

ハザマ世界の我々と現実のイバラシティの我々は同一人物であって同一人物ではない状態です。
ＳＦのクローン人間のようなものではなく本質は同じですが現実とハザマを何度も行き来するわけでは無い。
神道に「分霊」という考え方がありますが、今の我々はそれに近い概念かもしれませんね。
記憶の共有は現実側からの一方通行で、それが本当に正しい記憶であるならばハザマとは時間の流れも異なり、
ハザマでは1日も経っていないのに現実側では最初の時から現在までにおよそ半年が経過しているようです。

侵略能力《ワールドスワップ》の使用者をアンジニティの侵略者達の首領であると暫定的に仮定します。
なぜならば侵略能力無しにこの団体戦は行えないはずですから。
ハザマ世界は侵略能力《ワールドスワップ》によって創られた侵略戦争の場であると言われています。

イバラシティ側は勝利してようやく防衛成功という現状維持（侵略者をアンジニティに追い払うだけ）なので
イバラシティ住人がこのルールで団体戦を仕掛ける理由は無いでしょう。
もし黒幕がイバラシティの人間であれば、勝った時に自分が得をする条件を付けるはずです。
勝利することで状況が変わり利を得るのは否定の世界を脱出してイバラシティを奪えるアンジニティ側です。
つまりアンジニティ住人にはワールドスワップを使って団体戦で侵略を仕掛けるだけの動機はあるのですが、
アンジニティの首領（及びアンジニティの侵略者一同）が戦いの首謀者では無かったとすると…。

シロナミ達が語る団体戦のルールでは「団体戦の決着がついた瞬間に負けた陣営の生存者はもれなく死ぬ」
「団体戦参加者が団体戦に負けたら（宇宙規模の何か凄い事が起きて）本来所属していた世界が滅びる」
のような大規模なリスクのあるルールは存在していないはずです。
アンジニティ陣営は戦死などをしなければ負けても元の世界に戻されるだけでノーリスクのはずでした。
しかし影響力が低い状態が続くとナレハテになる、と次元タクシーのドライバーさん（？）が言っていました。
これはシロナミやエディアンにとっても初耳のようでしたね。

勿論『誰かが嘘をついている』と考えれば矛盾なんてありません。嘘つきが居るだけです。
しかし一見矛盾する情報も含めて異なる立場の全ての話が本当だと仮定すれば。
誰も嘘をついているわけでは無く、本人が知っていることを言っているのだとすれば。

それでは思考実験として『誰かが嘘をついている』訳ではないと仮定してみましょう。

シロナミ達の語る『団体戦』のルール。これは本当であると仮定します。
その一方でシロナミも知らない【裏のルール】も存在すると考えてみましょう。
この場合シロナミは【裏のルール】を知らなかったので嘘をついてはいません。

ところでシロナミは「侵略なんぞ御免被りたい」「皆で街を守ろう」等と言っているように
団体戦の陣営としては『イバラシティ陣営』に味方することを宣言しています。
しかし実はシロナミが『イバラシティ出身の人間』であるのかどうかは明言されていないのです。
シロナミの関係者であることだけしか判らない『若』の正体も少し気になりますね。

アンジニティ側のエディアンは団体戦開始の経緯についてこう言っています。
・能力『ワールドスワップ』発動により、世界への侵略が開始されました。
・ランダム選択により侵略対象は《響奏の世界》イバラシティ。
侵略対象となりえる世界は広く、今回はその中のイバラシティが偶然選ばれたというのが彼女の認識ですね。
「せめてルールくらいきちんと教えてくれれば…」とも言っているので全てを知ってるわけでは無いのでしょうし
おそらくエディアンは《ワールドスワップ》の使用者では無いので本当にランダムなのかは判りません。

アンジニティの首領がワールドスワップを使った瞬間に絶対死ぬ（から首領本人への利が無い）訳ではありません。
ワールドスワップは「周期的に発動する能力」で今までにも発動していますので。
そうなると次は「勝てばイバラシティを乗っ取ることができる」という前提に干渉する何かを考えるべきでしょう。

ワールドスワップという能力はある。アンジニティが勝てばイバラシティ住人と入れ替わることができる。
しかしそれと同時に「招かれた方々」が消滅し、或いはナレハテになってしまうという【裏のルール】がある。
誰が勝っても誰にも利は無い。ワールドスワップの使用者であるアンジニティの首領にとってさえ。
これはアンジニティの侵略者の思惑とも真っ向から対立する、別系列の意思が見えるルールです。

勝っても利が無いのに争って勝たなければならない、という条件に対する矛盾の無い答えは『リスク』です。
負けられないのはイバラシティ側だけでなく、アンジニティ側も負けたらアンジニティに追い返されるだけでは済まない。
負けたら全てが失われる、引き分け続きでもみんなナレハテになってしまう、それがワールドスワップという呪い。
ゆえに「己の世界」のために争い、そして勝たなければならない戦いであるのでしょう。



次元タクシーのドライバーさん（？）はこんなことを言っていました。

・こんにちは皆さん。ハザマでの暮らしは充実していますか？
・私も今回の試合には大変愉しませていただいております
・こうして様子を見に来るくらいに

挑発的な言動はさておき『次元タクシーのドライバーさん』という存在の基本情報に注目してみましょう。
同じのが沢山"在る"ハザマの機能。勿論会話が通じるくらいに知能があるのは間違いないですが、
同じであることを要求されるハザマの機能にここまでの個体差があって良いものでしょうか。
団体戦参加者を乗せてハザマ内を走り回っているはずの次元タクシーのドライバーが
ハザマに「様子を見に来る」という表現も不自然です。ハザマの機能が言う事でしょうか。
今回の試合を愉しんでいる、イバラシティでもアンジニティでもない、ハザマの外から様子を見に来た存在。
さて次元タクシーのドライバーさん（？）の正体が見えてきた気がしますね。

団体戦の案内人達ともアンジニティとも別の、この団体戦を楽しんでいる【黒幕】がいるならば
よほどの理由が無ければハザマという盤上には姿を現さずに今は何処かに潜んでいるでしょうね。
盤上最強の駒であるクイーンや龍馬にも差し手や観客は殺せない。しかし完璧なシステムなどありえません。
黒幕の一味がハザマに様子を見に来るような脇の甘さがあるならなおさらです。


我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。
複数の場所で守護者が『姫』と『主』の存在について言及しています。
イバラシティ側にもアンジニティ側にも味方をせず常に戦闘になるのでどちらの陣営でもありません。

ハザマの全てが等しく強化される力の源とその守護者、これは黒幕にとって危険ですね。
ただ戦いを煽るだけの餌を黒幕が撒くならばむしろ早い者勝ちの武器や財宝を一つだけ置いておけば良いです。
つまりこれはそういうものではなく…。

一つだけ、想像通りの黒幕がいるのであれば出し抜く方法とそれに至る武器があります。
盤上の駒が黒幕に総力戦を仕掛けるとすれば、チャンスは一度きりです。
失敗すれば唯一の武器は消去されて、得体の知れないリスクが後付けされた団体戦は繰り返されるでしょう。
もし時が来れば私は暗闇のハザマを照らす光の道を示しましょう。
少々荒っぽい方法ですが広い意味で正義に反してはいないと確信しています。

ItemNo.25 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（17⇒18）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ひばり(1219) に ItemNo.7 水鏡の盾 を送付しました。

魔術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV67⇒72、-5CP）

色蝕の塊(342) の持つ ItemNo.15 翌檜 から防具『遊光の外套』を作製しました！
ItemNo.17 ポプラ から防具『八咫鏡』を作製しました！
　⇒ 八咫鏡／防具：強さ204／［効果1］耐災25 ［効果2］－ ［効果3］－

新田(1390) の持つ ItemNo.9 古雑誌 から防具『烏羽色のローブ』を作製しました！

ひばり(1219) により ItemNo.30 翌檜 から装飾『蓬莱の玉の枝』を作製してもらいました！
　⇒ 蓬莱の玉の枝／装飾：強さ204／［効果1］幸運25 ［効果2］－ ［効果3］－

色蝕の塊(342) により ItemNo.17 八咫鏡 に ItemNo.20 皮 を付加してもらいました！
　⇒ 八咫鏡／防具：強さ204／［効果1］耐災25 ［効果2］反護15 ［効果3］－

新田(1390) により ItemNo.30 蓬莱の玉の枝 に ItemNo.15 腐肉 を付加してもらいました！
　⇒ 蓬莱の玉の枝／装飾：強さ204／［効果1］幸運25 ［効果2］耐疫15 ［効果3］－

セロン(1258) とカードを交換しました！

クリティカルヒット （フェイタルポイント）


グリモワール を研究しました！（深度0⇒1）
グリモワール を研究しました！（深度1⇒2）
ワンオンキル を研究しました！（深度0⇒1）

ティンダー を習得！
レッドアゲート を習得！
サンダーボルト を習得！
アドレナリン を習得！
コントラスト を習得！
フィーバー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

冬海(691) は 頭蓋骨 を入手！
コウキ(1026) は スチール缶 を入手！
ひばり(1219) は 頭蓋骨 を入手！
冬海(691) は 腐肉 を入手！
コウキ(1026) は 腐肉 を入手！
コウキ(1026) は どろどろ を入手！

カミセイ区 S-9（沼地）に移動！（体調18⇒17）
カミセイ区 S-10（沼地）に移動！（体調17⇒16）
カミセイ区 S-11（沼地）に移動！（体調16⇒15）
カミセイ区 S-12（道路）に移動！（体調15⇒14）
カミセイ区 S-13（チェックポイント）に移動！（体調14⇒13）

MISSION!!
カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》 が発生！
　　 - 冬海(691) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - コウキ(1026) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - ひばり(1219) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！