［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

－－－－－【Side　イバラシティ】－－－－－

遠く離れた地であっても歩みを止めなければいつかたどり着く。
進もうとする意志、それを失わなければ到着をいつかは迎えるのだ。
そして、それは望まない結末へ歩み続ける際にも同じことがいえる。
意図せず望まない結末へと歩を着実に進めている、そんな時がある。

「荷物も万全、天気も山日和ね。最高の曇天、気温も上がらず一日快適に過ごせそう」
どんよりとした天気に浮かれた様子で助手席に座る女性が声をかける。
彼女らは望まぬ山へ向かうその道中、助手の運転する車内での会話。
「いや～本当ですね。本当ですよ。雨にさえならなければベストな天気といえるんじゃないですかね、本当に」
普通免許三十段の丁寧な運転にリソースを割いているのだろう、いつもの調子が少し出ない返事を助手がする。
「雨、雨ね。そうね、雨が降ったら、勿論中止よね？」
「雨が降ったら中止ですね～。いや、中止でもいいかもですけど、可能性としては延期という可能性もありますね。山の装備は腐ったりしないのでいつまでも使えますし、山も腐ったりしませんし」
「……延期……そうね、非常用携行食ですら３年保存とかだったものね。まだまだ使えちゃうか」
「まったく、誰がアレしたのか知りませんけどね。よく出来てますよ最近の保存食は。３年もあれば宇宙飛行士だって一度は地上に戻ってくるじゃないですか。そんなによくアレしなくていいと思うんですけどね」
「ま、まあ、リトライはその時考えるとして。もし、もしもよ？雨が降っちゃったら、何かおいしいものでも食べて今日は解散にしましょ」
「えっ、本当ですか？　実は僕、ここ一週間テルテル坊主逆さ吊りにしてたんですよ。そろそろ結果が出る頃だと思うんですが」

何かを念じながら車は進む。目的地であるそれほど標高も高くなく、初心者向けをうたわれる山までもう少しといったところだが、
「……このトンネル長いですね。長いトンネルは普通免許二十六段昇段試験でうっかり速度違反を咎められてから好きじゃないんですが」
「何なのよその試験は」
「笹子さんは車運転しないからあんまりピンと来ないかもしれませんが、トンネルって無意識に速度が出やすいんです。景色変わらないし、暗くて眠くなるし。試験の時、僕は無意識に勝てなくて」
「いやそうじゃなくて、……そうなの？」
「そうなんです。結果二十六段で、あれ二十五段だったかな。まあ、一度足踏みをさせられたのと、それにその時、僕はまだ心理学の範疇に自分がいることを分からされた気分になって少しだけ凹んだんですよ。いや、懐かしい話ですね」
「貴方、一体どこを目指しているのよ」
「山ですよ、山。決まってるじゃないですか？　笹子さんが行きたいって言ってた……いや、今は雨天中止後の美味しいランチを目指してますが……あ、やっと出口だ」
長い長いトンネルを抜ける。出口で降り注ぐトンネル内と相対的に過剰な光量に目がくらみ、彼女は一瞬目を閉じ、そしてその瞳が景色を映すと。
－－－その空は快晴であった。
先ほどまでの曇天はどこ吹く風、いや風すら吹いてない。雲一つない快晴、パーフェクトスカイ。
目の前を染める青に現実感が遠のく、嘘でしょ？と小声で漏らす。
「晴れちゃいましたね……こうなってしまっては仕方ありません。命を守るための行動として、水分補給はこまめにしましょう……笹子さん？」
「な、なんで……。」
「……これも運転しない笹子さんにはあまりピンと来ないかもしれませんが。……トンネルは山です。山は気象の区切りなので、山を隔てるとその先で天気が一変するのは割とよく……」
「もう！なんで今日に限ってそんな常識人なのよ」
「すみません。運転中なのであまり気の利いた事が言えなくて……イエーイ！　天気、最高！　現実逃避しました」
「あぁ……もう！」
車は進む。歩くよりもはるかに速い速度で山を目指す。
明るく輝く望まぬ展開へ、着実に。

－－－－－【Side　ハザマ】－－－－－

結論から言えば今回のパーティの分割については大成功だった。
協力してくれた同行者はみな一様に強く、朗らかで、懸念していたような事態は何も起こらなかった。
……まあ、懸念どころか考慮すらしていなかった練習試合のオーダーが発生し、助手と拳を交えることとなったのは予想外であったが。
しかしそれも、お互いの現状を知るうえで実用的であり、決して悪いことが起きたわけではないのだ。
交戦してみてわかったことがある。此方が助手を要注意対象として観察していたように、彼も私を観察していたようだ。
当然のことであるが、互いに気を緩めるべきでないという助手からの無言のメッセージだと考えられる。
ある程度信頼はしても、今後も引き続き互いの動向に気を配りあうべきなのだろう。
今は、背中を預けられる同行者として。
好転が続いてきたこの状況、悪い目が出る可能性のあるカードを切るならこの時だろう。
悪い目が出る可能性を作り上げたのは私自身であるのだが。
言ってしまえば、伏せてきたのだ。助手を信用しないという選択肢を選び、彼に黙っていた事柄がある。
彼に言っていない、私が旅をする理由。そして、その協力者。
これらを伝えたとき、どんな反応が返ってくるのだろうか。
先の練習試合では彼の動きがわかったが、こういったことはわからないものだなと思う。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

ItemNo.23 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ひさめ(528) から 皮 を受け取りました。

ひさめ(528) から 触手 を受け取りました。

命術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）

偽黒初(77) の持つ ItemNo.15 パンの耳 から料理『すごいパンの耳』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 4 6 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 3 3 6 = 12 ］成功！料理の強さが増加！

偽黒初(77) の持つ ItemNo.19 硬質ワイヤー"FLAME Ⅲ"３ に ItemNo.16 触手 を付加しました！
ItemNo.19 すごい液体（石） に ItemNo.23 触手 を付加しました！
　⇒ すごい液体（石）／武器：強さ210／［効果1］体力20 ［効果2］器用20 ［効果3］－【射程2】


ヨシノ(147) とカードを交換しました！

ミッシング・ブルー （クリエイト：モンスター）


クリエイト：モンスター を研究しました！（深度0⇒1）
ファルクス を研究しました！（深度0⇒1）
フィアスファング を研究しました！（深度0⇒1）

コンフィデンス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

偽黒初(77) は 毒鉄鉱 を入手！
Dr.笹子(831) は 轟石 を入手！
Dr.笹子(831) は 何か柔らかい物体 を入手！
Dr.笹子(831) は 羽 を入手！

偽黒初(77) に移動を委ねました。

ヒノデ区 Q-13（森林）に移動！（体調26⇒25）
ヒノデ区 Q-14（森林）に移動！（体調25⇒24）
ヒノデ区 R-14（沼地）に移動！（体調24⇒23）
ヒノデ区 S-14（沼地）に移動！（体調23⇒22）
ヒノデ区 T-14（沼地）に移動！（体調22⇒21）

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［375 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［396 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［117 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［185 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　










　





チャット画面に映る、４人の姿。

　

　






　







少しの間、無音となる。

　






くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
















　

　

　

３人の様子を遠目に眺める白南海。





　

　

　

チャットが閉じられる――