［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

その日の着信は珍しく、父からだった。

「母さんは？」
「調子崩したみたいで、休んでる」

何となく察してはいたが、父のその言葉でああ、と納得する。
毎年、五月を過ぎたあたりに、母は体調を崩すのだ。
はて、今年で四回目になるか。
原因は分かり切っているが故に、返す言葉に躊躇った。
暫しの間。

「……平気だよ、ちゃんと元気でやってる」
「ああ、さきさんにも伝えておく」
「うん」

別に仲が悪いわけではないのだが、昔から父とは長く会話が続いた試しがない。
恐らく、会話下手なところは父親譲りなのだと思った。
何か無理に喋るより、同じ空間で互いに別の作業をしている方が居心地がいいのだ。
かつて二人きりになったときは、大抵俺は本を読んでいて、父は何かよく分からない模型を作っていた。
母はその横でテレビを見ながら、黙りこくる男衆に独り言のように話しかけては、つれない返事にもかかわらず、にこにこと笑っていた。

「母の日、送るの忘れてて」
「……ああ」
「父の日に合わせて、二人分送るから」
「気にしなくてもいいのに」
「おれが気にする」
「そう？」
「そう。なんか欲しいのある？」
「………。」
「………。」
「うーん」
「ないか」
「食べ物？」
「アバウト」

母に比べて父はどうにも贈り物とかに対するレスポンスが薄い。
物欲がないのかもしれない。
実際父の趣味や好物は、と言われてもあまりピンとこない。

「適当に何か買って送るか…マツボックリジャムとか」
「なんだそれ」
「後輩に送った」
「ええ……」

そして再び間が開く。

「……また、連絡する」
「分かった」

結局それだけ言って、通話を切った。
どうにも気まずい。
互いに気を使っているのがばればれな会話になってしまう。
距離感を、未だ測りかねていた。

それとなく成立していた、家族間の暗黙の連帯感や心が通じ合っているような感覚。
それが崩れたのは丁度四年前だ。

崩したのは間違いなく俺だった。
言い訳をしようと思えばいくらでもできるのだけれど、第三者的に見れば俺が仕出かしたことに変わりはないのだ。

高校一年の初夏、五月。
良く晴れた日。
最高気温は25度を超えていた。
木曜日。
四階建ての校舎の屋上には柵があったが、乗り越えるのは容易な高さだった。
午後三時過ぎ。
昼休みの終わりを告げるチャイムは鳴って久しい。
乾いた風が心地よかった。
耳元でごうごうと鳴り響くそのグルーヴが、雁字搦めに足を捉える恐怖心や息苦しさを拭い去って、

ただ、焦燥だけがそこにあった。

「…………。」

手持無沙汰に冷蔵庫を開けると、開封済みのまま二週間ほど放置されているマシュマロクリームの瓶を取り出した。
そのまま棚を漁るが…丁度食パンを切らしていた。

面倒臭くなってスプーンを瓶に突っ込むと、そのまま口に運ぶ。
甘い。

個人的に起点だったのは、その瞬間ではなくその後の出来事である。
目が覚めた後、両親と話した一時間程のやり取りが、当時の俺の気分とか何かに止めを刺した。

別にあのときの行動には、本当に大した意味などなくって。
けれども、「落ちるつもりなどなかった」と言ったところで、泣きながら俺に謝罪をする母にその言い訳が通用するはずもないことを俺は理解していた。理解してしまった。
笑って、ごめん、と言った。

あの瞬間は苦しくもなくて、凄く心地がよくて、ああ、ただこれでよかったのだと思っただけだったのだと、今まで思い悩んでいたあらゆることが些事のように思えて、世界には自分しかいないのだと天啓を得た頭が、さあなにをしたいかと思ったときに、ただ「空にいきたい」と思って、それをあの日のとても穏やかな晴れた空あまりにも綺麗だったから、

ただ、それだけだ。
ただそれだけなのに、俺はそれを伝える言葉をもたなかった。
そのことが、そしてあの瞬間に見た何もかもが美しく心地よく見えた風景が、一瞬で立ち消えて、灰色の日常に墜落してしまったことが、ただ、耐え難かった。

「…………。」

瓶の中をこそげるようにしながらクリームをかっ喰らう。

「甘い」

言葉を口に出して、それが耳から脳に伝わると、自分がまだ世界に存在することを如実に感じられて、少し居心地が悪かった。

ENo.917 ？ とのやりとり


ENo.1288 裏葉 とのやりとり


ENo.1364 絶えず流るる泡沫 とのやりとり


ENo.1530 エリカ とのやりとり

特に何もしませんでした。

具現LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV60⇒65、-5CP）

リク(272) とカードを交換しました！

奏符「落花の詩」 （ボロウライフ）


デスペラート を研究しました！（深度0⇒1）
ボンバルディエ を研究しました！（深度0⇒1）
ゴッズディサイド を研究しました！（深度0⇒1）

クリエイト：タライ を習得！
クリエイト：グレイル を習得！
アシスト を習得！
ローバスト を習得！
クリエイト：ウィング を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

アキ(1355) は 燐灰石 を入手！
アキ(1355) は 毛 を入手！

ヒノデ区 G-16（道路）に移動！（体調20⇒19）
ヒノデ区 H-16（沼地）に移動！（体調19⇒18）
ヒノデ区 I-16（沼地）に移動！（体調18⇒17）
ヒノデ区 J-16（沼地）に移動！（体調17⇒16）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

チトリ(693) からパーティに勧誘されました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - アダマ(1385) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》 が発生！
　　 - チトリ(693) が経由した カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［375 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［396 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［117 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［185 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　










　





チャット画面に映る、４人の姿。

　

　






　







少しの間、無音となる。

　






くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
















　

　

　

３人の様子を遠目に眺める白南海。





　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）