
はじめての決闘は引き分けに終わった。
甘く見ていたわけではない。力負けをしたつもりもない。
〈守護者〉とやらは、特定の地点に到達した者たちの前に、例外なく立ち塞がる。
そして、倒すことでこの瞬間ハザマにいる者たちすべてを〈強化〉するのだという。
アンジニティ、イバラシティ、その陣営についてるかを問わず、すべてのものに〈強化〉が与えられた結果、互いに妙にしぶとくなり、決着がつけられなかったのだ。
連想されるのは、ゲームだった。コンピューターゲーム。
ニアクの記憶ではない。井上夜門のものだ。
幼い頃に友人と遊んだゲーム。ニアクの頭の中に存在する、夜門としての記憶。
ワールドスワップが作り出した仮想の人格であるからか、この男がおのれが竜であることにしか興味のない変態であるからかは分からないが、かれの過去のことは多くおぼろげになっているけれども、そうしたイバラシティで何十年か生きただけの知識が、ニアクの頭の中に上ある。
その体験。その感情、その思考はすべて、夜門となったニアクのものだ。
ニアクという元の人格の記憶のない、井上夜門という人格のもの。
そういった意味で、ニアクは間違いなく、別の人間の人生を〈生きて〉いた。
夜門にとってニアクは全く知らぬ人物だが、ニアクの方は一方的に夜門のすべてを知っている。
そのはずなのに、ニアクはこの夜門という男のことが分からないし、気に喰わない。分かりたいとも、思わない。
三十六時間の辛抱だ。つまりは、おおむねその二百四十倍の辛抱。
その辛抱の時間は、少しずつ減りつつある。ハザマの中の時間で、おおよそ六時間が経つ。
とまれ──
〈守護者〉を倒し、世界影響力を増す。
しかしその行為は、味方ばかりではなく敵を強くするということらしい。
戦いの期限は、三十六時間。
互いにしぶとくなったところで、遅延行為ではあり得ないけれど、なにがしかの調整のように感じられた。
できるだけ、彼我の差がつかないように、とか、そういう調整だ。
それが何を意味するのか。
結局のところ、想像しかできない。
できることはハザマを踏破し、目の前の敵を倒すことだけだ。
それが、ナレハテと呼ばれる原生生物であろうが。
同じアンジニティの囚人たちだろうがだ。
スズヒコ(244) から
不思議な石 を受け取りました。
繚乱イバラレディ(517) から
皮 を受け取りました。
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花筐 咲 「かわいい、いい皮ですね」 |
ベルノルト(1013) から
皮 を受け取りました。
制約LV を
10 DOWN。(LV10⇒
0、+10CP、-10FP)
解析LV を
5 DOWN。(LV15⇒
10、+5CP、-5FP)
魔術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
呪術LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
領域LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
料理LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
ベルノルト(1013) により
ItemNo.2 不思議な防具 に
ItemNo.3 不思議な装飾 を合成してもらい、
駄物 に変化させました!
⇒ 超絶合成![ 6 3 2 = 11 ]不発!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)/
特殊アイテム
モドラ(730) により
ItemNo.10 孔雀石 から防具『
簡易バックラー』を作製してもらいました!
⇒ 簡易バックラー/防具:強さ120/[効果1]耐狂15 [効果2]- [効果3]-
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モドラ 「敵を定められないと、どんな装備を選ぶかも迷うねェ」 |
ベルノルト(1013) の持つ
ItemNo.11 たけのこ から料理『
たけのこ御飯』をつくりました!
狸谷まみな(544) の持つ
ItemNo.20 たけのこ から料理『
たけのこ青竹蒸し』をつくりました!
満子(1209) の持つ
ItemNo.14 たけのこ から料理『
たけのこ御飯』をつくりました!
ドレイク教授(370) により
ItemNo.13 ピカピカに磨いた手錠 に
ItemNo.9 不思議な石 を付加してもらいました!
⇒ ピカピカに磨いた手錠/武器:強さ150/[効果1]攻撃20 [効果2]回復10 [効果3]-【射程1】
ドレイク教授(370) により
ItemNo.6 シンプルな髪飾り に
ItemNo.1 駄物 を付加してもらいました!
⇒ シンプルな髪飾り/装飾:強さ100/[効果1]舞凍15 [効果2]体力10 [効果3]-
けもの(705) とカードを交換しました!
法界悋気
(ラトゥンブロウ)
アイシクルランス を研究しました!(深度0⇒
1)
アイシクルランス を研究しました!(深度1⇒
2)
アイシクルランス を研究しました!(深度2⇒
3)
ティンダー を習得!
リフレクション を習得!
カームフレア を習得!
ダークフレア を習得!
ファイアレイド を習得!
マジックミサイル を習得!
ヘイルカード を習得!
デッドライン を習得!
瑞星 を習得!
ファイアボルト を習得!
ワンオンキル を習得!
コンセントレイト を習得!
ダウンフォール を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――