
「あ、お父さんお父さん! 咲いたよ、バラ! お母さんのバラ!」
冴珀がばたばたと駆け寄ってくる。
先日の植物園での事件から暫く沈みがちだったが
それなりに立ち直ってきた様子だった。
勿論、ただの空元気なのかもしれないが
立ち上がろうとするその心境が重要だった。
庭に目をやると確かにバラが咲きだしていた。
鮮やかな、アプリコットオレンジの花。
冴珀の母、伊月がマガサローズガーデンで選んで購入し、庭に植えた苗だ。
レディ・エマ・ハミルトン
けれど自身がその花が咲くところを見ることは叶わなかった。
或いは、予感があったのかもしれない。
自分の代わりとして、ふたりを見守るようにと。
深森 伊月(みもり いつき)は、植物に関する異能を持つ女性だった。
穏やかな性格で、異能を活かし、花の世話をして暮らしていた。
けれどそれはある日突然失われる。
XYZによる誘拐。そして改造。
異能強化体 シェオルフォレストとして生まれ変わる。
XYZ首領手ずからの調整を経て、グラフトバベルへと宛がわれた。
彼女は改造により彼に必要な成分を生成、調整する能力を得ていた。
グラフトバベルが当時、度重なる身体破壊/構築により不安定に陥っていた為だ。
シェオルフォレストの枝葉を食み、果実を貪り、樹液を啜る。
グラフトバベルの本質は、虫だ。故に彼女は餌として相性が良かった。
彼に身体を食われ、ぼろぼろになりつつも再生し、また食われた。
彼女に包まれて、眠った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「グラフトバベル、ご苦労だった」
「そろそろ薔薇が咲く季節だろうか…」
彼方から、懐かしい声が届く。
彼の庭には彼の妻が植えた薔薇と、彼の娘が選んだ薔薇が咲いていた。
不器用な男が主に憧れ、真似て作った、小さな庭。
バイタルエクス(262) に
ItemNo.5 柳 を送付しました。
響鳴LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
付加LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
狐嵐華丸(16) の持つ
ItemNo.2 不思議な防具 に
ItemNo.3 不思議な装飾 を合成し、
駄物 に変化させました!
⇒ 超絶合成![ 3 3 5 = 11 ]不発!
アフレイド(1097) により
ItemNo.17 爪 から装飾『
偽爪』を作製してもらいました!
⇒ 偽爪/装飾:強さ90/[効果1]器用10 [効果2]- [効果3]-
ItemNo.17 偽爪 に
ItemNo.18 不思議な牙 を付加しました!
⇒ 偽爪/装飾:強さ90/[効果1]器用10 [効果2]体力10 [効果3]-
カシス(1046) の持つ
ItemNo.9 夜影の針 に
ItemNo.15 不思議な牙 を付加しました!
カードを作成しましたが誰とも交換されず自分のものとなりました!
地裂
(グランドクラッシャー)
治癒領域 を研究しました!(深度0⇒
1)
治癒領域 を研究しました!(深度1⇒
2)
治癒領域 を研究しました!(深度2⇒
3)
エチュード を習得!
マーチ を習得!
アースタンブア を習得!
ビブラート を習得!
ブレイブハート を習得!
剛健 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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エディアン 「・・・おや。チェックポイントによる新たな影響があるようですねぇ。」 |
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エディアン 「今度のは・・・・・割と分かりやすい?そういうことよね、多分。」 |
映し出される言葉を見て、腕を組む。
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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エディアン 「あら!梅楽園の、カオリちゃんとカグハちゃん?いらっしゃい!」 |
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カグハ 「おじゃまさまー。」 |
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カオリ 「へぇー、アンジニティの案内人さんやっぱり美人さん!」 |
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エディアン 「あ、ありがとー。褒めても何も出ませんよー?」 |
少し照れ臭そうにするエディアン。
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エディアン 「間接的だけど、お団子見ましたよ。美味しそうねぇあれ!」 |
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カオリ 「あー、チャットじゃなくて持ってくれば良かったー!」 |
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カグハ 「でも、危ないから・・・」 |
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エディアン 「えぇ、危ないからいいですよ。私が今度お邪魔しますから!」 |
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エディアン 「お団子、どうやって作ってるんです?」 |
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カオリ 「異能だよー!!私があれをこうすると具を作れてー。」 |
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カグハ 「お団子は私。」 |
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カオリ 「サイキョーコンビなのですっ!!」 |
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カグハ 「なのです。」 |
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エディアン 「すごーい・・・・・料理系の異能って便利そうねぇ。」 |
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カオリ 「お姉さんはどんな能力なの?」 |
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エディアン 「私は・・・アンジニティにいるだけあって、結構危ない能力・・・・・かなー。」 |
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カグハ 「危ない・・・・・」 |
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カオリ 「そっか、お姉さんアンジニティだもんね。なんか、そんな感じしないけど。」 |
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エディアン 「こう見えて凶悪なんですよぉー??ゲヘヘヘヘ・・・」 |
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カオリ 「それじゃ!梅楽園で待ってるねー!!」 |
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カグハ 「お姉さん用のスペシャルお団子、用意しとく。」 |
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エディアン 「わぁうれしい!!絶対行きますねーっ!!!!」 |
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エディアン 「ここじゃ甘いものなんて滅多に食べれなさそうだものねっ」 |
チャットが閉じられる――