［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

「では…もしこのままだと例の計画も頓挫する、という事ですか」

『ああ、テレーゼ…いや、今は森山薫であったな。
君の卵子を凍結して保存する方法もあるが、子宮の提供をしてもらう予定だったのが今の君の内臓の状態ではとても出来やしない』

「…分かっています」

内臓がもし完治したとしてもその計画に使われる事で子を成せない体になる。
彼らが欲しているのは薫の血の代用異能、計画の上で薫が生きている状態で異能が使えさえすれば良い、そう言った所である。
薫がその二つの役割に選ばれたのも偶然としか言いようがなかった。

異能が広まっていない場所で、異能を使った薫。
偶然、その場所で異能を使う存在であった事こそが何よりもの不幸であった。

「…しつこい様ですが、その研究が私以外を傷つけるものならこれ以上の協力を致しません。
貴方の家庭の夢を本当にただ見るための物なら私は構いません……どのみち、私の故郷に居場所はもうありません…研究で死ぬわけでもないので誰も困りませんから」

『無論、そこに嘘を言うつもりはない。
それに、この研究が成功すれば資金も君に山分けする。それで君の今の祖母に何か恩返しをすると良い』

溜息が漏れる。
自分の現状として何一つ問題はないのだが腑に落ちない所が大きいからだろう。
どのみち、胎内に宿る呪いがどうにか出来なければ厄介なのは全員同じ見解なのだから。

自分のやった事、今も使われている事、自分の本当の名前。

それは薫が墓まで持っていかないといけない物だと考えていた──

が、どうしても隠せない人物がいた。
悠里と名乗る人物。
改めて本当に彼と話し合う時には同行を名乗り出てくれた保険医にもまた隠せない事だろう。
本来は胎内の呪いの事すらも秘匿するつもりだったのだから最早…であろう。

害のない顔をして、普通の人の顔をして、経歴も何もかも嘘をついて。
紛い物ばかりの自分に対する苛立ち、懺悔でもしたい位の気分に薫は胸が締め付けられる。


受話器を置いた後に気が抜けた様にしゃがみ込む。
まるで、先ほどまでは違う世界にいたみたいな気分になるからだろう。
時計の音が聞こえる。
今は何時だろうか、考える。

花子が出掛けている日の家の中は酷く静かで、孤独だった──

特に何もしませんでした。

時空LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）

武術LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
装飾LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）

ストライク を習得！
フロウライフ を習得！
アイアンナックル を習得！
クリエイト：シールド を習得！
チャージ を習得！
アクアブランド を習得！
ブランチ を習得！
サモン：ウォリアー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

テレーゼ(358) は 杉 を入手！

チナミ区 K-19（草原）に移動！（体調9⇒8）
チナミ区 K-20（草原）に移動！（体調8⇒7）
カミセイ区 K-1（森林）に移動！（体調7⇒6）
カミセイ区 K-2（森林）に移動！（体調6⇒5）
カミセイ区 J-2（道路）に移動！（体調5⇒4）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――