『さむい』









『さむい』









『さむい』





『くらい』



『しずむ、』




しずんで、いくようだ。
目のまえが暗い。
目は、開いているだろうか。
瞼のあたりにぐっと力をこめてみるが、どうにも開きそうな気配がない。
開いていない、開かない。
水圧のせいだろうか、と考えたところで。
ここがまるで水の中であるということに気づく。
四方八方、水のようなものに囲まれた空間を、落ちるともなく墜ちていく。
僅かな浮遊感をともなって。
いつから、どうして。

脳裏をかすめたことばたちが、散り散りになって消えていく。
ああ、考えがまとまらない。


ふと、落下がゆるやかになっていくのを感じた。





そうして、どれくらい経ったのだろう。

下の方がすこし明るく感じる。

まもなく底に着くのだろうか。


……？

だれか、いるのか。



ああ。

ぼくは、

あなたを、知っている。

知っている、気がする。


そうだ、あなたは

▲	ニアク 「ああ……」

	あなたの、いかにも年若い──こうした異常な状況に放り出されて、手探りで動くままの少年らしい反応に、女は目を伏せた。 　再び目を開けたときは、ややばつの悪そうな、弁解を試みるような顔をしていた。

	ニアク 「──よろしく頼む。 　いいや、そうだな。信用しきれないかもしれねえが、私たちを頼ってくれ。 　お前たちよりは、ずっとこういうことに慣れてる……はずだからな」

	ニアク 「お前たちはまだ子供だ。 　私は、殴るしかできない。 　お前たちをまったく痛い目に遭わせないってことはできねえが、努力するからさ」

	◇　◆　◇

	ニアク 「……同道、ありがとう。助かった。 　逆に護られちまったかもしれない。あっちの子にも……」

	ニアク 「私はここでお別れだ。近くにはいるから、何か用があったら声をかけてくれ。 　あのエインモーネは私と違って切れ者だ。よく分からんおまけもついちゃあいるが、頼りになるよ」

	ニアク 「モドラもな。もちろん……人を食ったような男だが、腕は確かだ。 　……職人としても、癒し手としても」

チャリで来た ENo.310 キリン ENo.421 エインモーネ ENo.456 ノジコ ENo.730 モドラ

ハザマに生きるもの 疾走雑草A ウルフ 疾走雑草B ぞう

K.G.B.C. ENo.16 狐嵐華丸 ENo.156 グラフトバベル ENo.262 バイタルエクス ENo.495 ラピアクチュール

チャリで来た ENo.310 キリン ENo.421 エインモーネ ENo.456 ノジコ ENo.730 モドラ

15人の声が響いています。

チャリで来た ENo.310 キリン ENo.456 ノジコ

ハザマに生きるもの 大蛇 ぞう

544

252

チャリで来た ENo.310 キリン ENo.456 ノジコ

ブラック・パッション ENo.1046 カシス ENo.1097 アフレイド

465

421