
私が連れて来られたのは、大きな小屋だった。
銀髪のメイドが私の手を引いて、にこやかに微笑む。
「まずは、軽く自己紹介しておきましょう。私はレニ・ブラウ・ケリィ。公安の裏の顔、奴隷解放、危険人物の暗殺、国営に関わる情報の裏操作を一手に担う部隊『鏡の裏』の諜報要員……って、この話は難しいわね。名前だけ覚えてくれればいいわ。
レニ・ブラウ・ケリィ
国営裏組織『鏡の裏』の一員。年齢不詳。
所持異能はインターネット上に流れたものならどんな秘匿情報でも抜き出すことができる能力。異能名は「電子遊覧」
私は、身体を洗い流され、身なりを整えられ、傷の手当てをされて車に乗せられた。
向かった先は、大きなビルの一角だった。
「そうか……生まれながらにして奴隷となった訳か」
主人と呼ばれた男性は、そう言って寂しそうな顔をする。そして数刻置いて、
「レニ」
女性の名を呼んだ。
「はい、何でしょうか」
「養子を取る気はないか?」
男性の言葉を聞いたメイドは、目を丸くして首を傾げた。
「それはまた……唐突に聞きますね。私は構いませんが、念の為に理由を聞いても?」
「仮にこの子がお前のような能力持ちで、その力で領主を殺したのだとしたら……孤児院や一般家庭に引き取られた先で暴発する可能性がある。そうだろう?」
「なるほど。意図は分かりました。……ですが、宜しいのですか? 私に任せると言う事は、つまり、“そう言う事”ですよ?」
メイドはそう言って、手で銃を形作ると、発砲するようなジェスチャーをする。それに対して男性は深くため息をつく。
「お前はまず、能力の有無の調査をしてコントロール出来るようにさせろ。その後は……本人の問題だろう」
「何も分からない子供に対して酷なことを仰いますねぇ」
やれやれ、とメイドは肩を竦めた。男性はそれには気を止めず、私の方を見て続ける。
「ところで、彼女の事はなんと呼べばいい?」
「えぇと、貴方、名前は……」
聞かれて、私は首を横に振る。
「……、知らないわよねぇ」
どうしようかと頭をかくメイドと私を交互に見て、しばらく考え込むような仕草をしたのち、男性が口を開く。
「レニ、お前の名前は確か雨から取った名だったな」
「そうですね、かなり変えてしまっていますが」
「……サニーでどうだ」
晴れ
「サニー……ですか?」
「雨が上がれば晴れになるだろう。……我ながらいい思いつきだと思うのだが」
男性の言葉を聞いて、ふうん? とメイドは声を出す。
「ご主人様も意外とそう言うロマンチストな側面があったのですね」
「意外は余計だ」
「……だ、そうだけど。貴方はどうかしら?」
メイドが私の方を向いて言う。突然聞かれて私は肩をびくりと跳ねさせて、暫くキョロキョロと意味もなく視線を右往左往させた後、
「え、あ……。その…………だい、じょうぶ、です……」
消え入りそうな声でそう答えた。
「そう、それじゃあ」
メイドはにこりと笑うと、私をいきなり抱き抱えた。
「ご主人様、後はお任せ下さい」
「ああ、任せたぞ。……よろしくな、サニー」
__私は多分、戸惑っていたのだと思う。
初めてのことだらけだった。どうしたら良いのか分からなかった。
だけど、初めて、暖かい場所だと思った__
領域LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
料理LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
ItemNo.12 牙 から射程1の武器『
双角の刃』を作製しました!
⇒ 双角の刃/武器:強さ60/[効果1]追撃10 [効果2]- [効果3]-【射程1】
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サニー 「もっと早く……」 |
ItemNo.14 毛 から射程1の武器『
縛の縄』を作製しました!
⇒ 縛の縄/武器:強さ40/[効果1]束縛10 [効果2]- [効果3]-【射程1】
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サニー 「動きを読んで……」 |
ItemNo.8 吸い殻 から射程3の武器『
火種』を作製しました!
⇒ 火種/武器:強さ40/[効果1]炎上10 [効果2]- [効果3]-【射程3】
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サニー 「相手を制す……」 |
江華(780) とカードを交換しました!
強打
(ハードブレイク)
リフレクション を習得!
コンテイン を習得!
ヘイルカード を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!