ーー色鮮やかな日々が綴られたノートを、今日もまた読み返す。
そこに確かに在ったものが、消えていってしまうことがないように。
この目に焼き付けるように、何度も何度も。
いつかまた、お姉ちゃんが戻ってくると信じているからーー。
日記を閉じてケースに仕舞って、私物で大きく膨れたリュックのなかに詰め込んで……大きく息を吐いた。
……もうすぐ、家を離れ新しい街で暮らすことになる。
イバラシティーー異能者の多く集まるその街でなら、ぼくは何か掴むことができるのだろうか。
もしその日が来たのなら、悔いはないって笑っていえるように過ごせるだろうか。
ぼくはーー。
――微睡の中、声が聞こえた。
「またまたこんにちは―――ッ!!」なんてうるさいくらいに響いたその声に、私の意識は引き戻される。
背に触れる壁の冷たさを感じながら、ぼやけていた目を擦り立ち上がった。
視界の先に広がるのは
見覚えのない――荒れ果てた街並み。
よく分からない会話――放送?はまだ続いているけれど、全然何のことを言ってるのか分からなくて。
「ここは……?」なんて呆けたような呟きが洩れて――
そうじゃない。
考えるべきはそんなことではなく
『どうして私は起きているのか』だ。
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??? 「……イツハ!?イツハは……!?」 |
最愛の弟の名前を、声を限りに呼びたててみる。
焦燥の中、嫌に冷えたような胸の内が気持ち悪い。
ようやくクリアになってきた視界の先に探し人の姿はなく――
――そこに在ったのは
血のような色をした異形の姿だった。
特定の形を保たずどろどろと蠢くそれは、生命の行きついた成れの果てのようにも見えて。
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??? 「ひっ……」 |
異形が、こちらに近づいている。
思わず怯んでしまったけれど、竦む足を必死に動かして逃げようと――
――したその時、黒い何かが異形へとぶつかった。
続いて爪の連撃が繰り出され……異形が崩れ去って消えるまでは刹那の一瞬で。
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??? 「ふふっ……速さこそ力なのです!」 |
何処か舌っ足らずな発音で得意げにごちる新たな異形は、大きな目をしている黒猫のようなもので。
続けざまの衝撃に言葉を失っていた私は……次の瞬間、それ以上の衝撃を味わうことになる。
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??? 「うぉあ!?えっえ?なんで……お姉ちゃん!?」 |
ーー状況を整理したい。
ぼくは頼りになる仲間たちと巡り会って、このよく分からない世界を探索していた。
途中よく分からない生き物の群れに襲われたりもしたけど、仲間たちの強さに助けられ無事撃退することができて……。
そして今でも信じがたいことなのだけれど、その戦いにはぼくも貢献できていた。
この不思議な世界ではどうやら
異能が強化されているようで。
基本失敗しかしなかった
憑依の異能がここの生き物にはある程度通用したのだ。
その中の一匹、大きな瞳をした猫のような生き物に憑依できた頃には、既に仲間たちの手によって他の異形は撃退されていて。
万が一にでも矛先がこちらへ向いたら不味いと慌てて元の体に戻ったのだけど……
さらに驚いたことに、その猫はぼくの言うことを聞くようになっていた。
なぜだか分からないのは不安だけれど、結果としてこの生き物は戦うことになれないぼくの貴重な戦力となった。
……三回に一回ぐらいは無視するのは不安でしかないけど……。
そうして仲間たちに事情を説明して、ひとまず連れて歩いていくことになって――。
それから荒廃した街並みを歩く最中……ついにその時は訪れた。
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??? (と、トイレに行きたいのですっ……!) |
事情からして、トイレの問題は非常に大きい。
人とトイレに入る、誰かがいるトイレに入るというのはいろいろな意味で恥ずかしくて無理!
今は非常事態なので……と割り切らないといけないほど切羽詰まった状況では、まだきっとないと思う。そう信じたい。
悲しいかな周囲にいつも頼りにしてる共用個室トイレは見当たらなかったけど、ある程度の形を保った建物を発見することができた。
おそらく人気のない建物の中であれば落ち着けるトイレもあるだろうと猫を連れて中に駆け込み……
無事目的を終え慌てて皆のところに戻ろうと外へ出た――。
――そこで、ぼくは最初に出会ったあの赤黒い異形を見つけて。
自分一人でも退けることができたそれにならきっと余裕で勝てると踏んで、壁際に座り込むようにして体を預け、猫に憑依して異形の撃退を試みたのだ。
そして――。
ずっと眠ったままのはずだった、最愛の姉と再会した。
白槻 四葉
一葉の双子の姉。性格は明るくがんばり屋、責任感も強くお堅くない方の委員長タイプ。そしてブラコンである。
とある理由からずっと眠り続けていたようだがーー。
異能は【言ノ葉】
ハニワ をエイドとして招き入れました!
瑞稀(360) から
吸い殻 を受け取りました。
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瑞稀 「…汚れてそうだからあんまり触んなよ」 |
武術LV を
5 DOWN。(LV5⇒
0、+5CP、-5FP)
魔術LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
変化LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
防具LV を
5 UP!(LV30⇒
35、-5CP)
霞(144) により
ItemNo.11 吸い殻 から射程3の武器『
火炎放射器』を作製してもらいました!
⇒ 火炎放射器/武器:強さ45/[効果1]炎上10 [効果2]- [効果3]-【射程3】
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霞 「はい、わたしの手にかかれば、ただの吸殻が火炎放射器になるんですねぇ! さあさあ拍手! 流石かすみん! ヒューヒュー! ……なんです? 問題があるとすれば、それはあなたの気の持ちようですよ。 コレが未だただの吸殻に見えるのであれば、あなたは相当に頑固だし空気が読めない。 ……わかったら、はい! 諸手を上げて! 火炎放射器という大層な武器を手にしたことへの喜びを体全体で表して! 万歳三唱!!」 |
霞(144) の持つ
ItemNo.12 大軽石 から防具『
黒いサポーター(膝用)』を作製しました!
瑞稀(360) の持つ
ItemNo.9 毛 から防具『
青いサポーター(膝用)』を作製しました!
ItemNo.12 何か固い物体 から防具『
超カッコいい盾』を作製しました!
⇒ 超カッコいい盾/防具:強さ67/[効果1]防御10 [効果2]- [効果3]-
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イツハ 「最強の盾です!どんな矛でも貫けませんよっ!」 |
ヤエコ(983) により
ItemNo.10 平石 から装飾『
真緑パワーストーンパンダ』を作製してもらいました!
⇒ 真緑パワーストーンパンダ/装飾:強さ67/[効果1]治癒15 [効果2]- [効果3]-
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ヤエコ 「どうやろか。めっっちゃかわいない? お守りの効果は…ふむ、健康か…。ま、あれやろ健康が転じてなんか癒してくれそうやし!」 |
瑞稀(360) により
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
チャーハンおにぎり』をつくってもらいました!
⇒ チャーハンおにぎり/料理:強さ45/[効果1]器用10 [効果2]敏捷10 [効果3]耐疫10/
特殊アイテム
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瑞稀 「お腹すいてないか? とりあえず作ったから、倒れる前に食べろよ」 |
アリスリアラ(951) とカードを交換しました!
Down, down, down
(コンセントレイト)
アクアヒール を研究しましたが既に最大深度でした。
ヒールポーション を研究しましたが既に最大深度でした。
ブレス を研究しましたが既に最大深度でした。
ティンダー を習得!
ガードフォーム を習得!
アリア を習得!
アドレナリン を習得!
コントラスト を習得!
フェイタルトラップ を習得!
リライアンス を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!