［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

──わたしはいつも一人で、でも独りじゃなかった。



わたしはいつも一人で教室の隅で本を読んでいて、勇気がなくてクラスメートに話しかけられなかった。
学校行事も周りに迷惑をかけるのが怖くてできる限り一人で行動していたし、
どんな場所に行ったとか何を食べたとか、そういう"思い出"は残っていない。
周りから見たら、きっとわたしは『絡みづらい』人だったんだろう。
根暗で何を考えているかわからない。それが中学生の頃のわたしだった……と思う。


でもわたしは独りぼっちじゃなかった。
いつもそっと側にいてくれて、いつも味方になってくれる幼馴染みがいた。
火災で両親を亡くしてしまってからはお爺ちゃんの家に引き取られて、距離的な問題で学校には行けなかったけど。
それまで何事もなく学校生活を送れていたのは、彼がいてくれたからだと強く思う。





…………なにか、
……なにか、大事なことを忘れてしまっている気がして。
思い出そうとしても何も浮かばないのは、きっと【日記】に残していないから。





──だから今日も私は、日記を綴る──

某日、ツクナミ区にて：追記
気紛れに河川敷まで散歩に出たら、クラスメートのニシジロさんに出会った。
ジョギングをしていて、疲れて休んでいたらしい。
体力をつけるためにジョギングを始めたと話してくれた。
わたしも運動のためにと散歩を始めたけど、美味しそうなお店を見かけると
ついつい誘惑に負けてしまうから……。
有言実行のクラスメートを見習って、わたしも誘惑に勝てるよう頑張らないと。





某日、自室にて
ヒスイちゃんを招いて、小さなお菓子パーティ。
彼女の作ったチョコマカロン、とても美味しかったなぁ。
……そしてバレンタイン前という事で、話は自然に恋愛の方面へ。
ヒスイちゃんには気になっている人がいて、というかプロポーズみたいな言葉も貰ったみたいで。
…………わたしは……。


……………………。


……黒灯兎くんに、想いを伝えたい。
親友が後押ししてくれたからって言うのもある。
でもそれ以上に、彼が『誰かに取られてしまう』恐怖に気付いてしまったから。


バレンタインの次の日に、親友と結果報告の約束をした。
……いい結果を伝えられる自信はないけれど。
やれることは、やっておこう。





某日、某花屋にて
プレゼント用の花を買いに来た。
店内に咲く色とりどりの花に、ついつい見入ってしまう。


黄色のガーベラ──『希望』。
嫌いじゃないけど、今回はこれじゃない。


赤いバラ──『熱烈な愛』。
ちょっと暑苦しいし恥ずかしい。


ピンクのトルコキキョウ──『優美』。
花は好きだけど、自分から贈るべき花ではない。


紫のデンファレ──『わがままな美人』。
わがままなのは、きっと彼に嫌われてしまう。


オレンジのユリ──『華麗』。
自分とは対極の花だ。


どれも花としては綺麗で素敵だけれど、彼に贈る花となると、どれもしっくりこない。
別の贈り物を考えよう、と踵を返し……ふと白い花が目に留まった。


……白いマーガレット。
『恋占い』『信頼』……そして『秘密の恋』。


そう、これは賭けだ。恋占いだ。
かつて月の女神に捧げられたと伝えられるこの花は、自分から彼に贈るにはぴったりに思えた。


……彼はこの意味に気付いてくれるだろうか。
わたしが秘めている想いに、気付いてくれるだろうか。




某日、自室にて
先日買ったマーガレットのミニブーケを眺めていたら、ふとある事を思いついてしまった。
とてもベタな方法だけど、この伝え方ならきっと彼は気付いてくれる。
問題は……。慌てて当日の天気予報を確認する。
……低気圧が近付いており、雨が降る模様。
雨が降ってはこの作戦は使えない。
どうか、どうか。その日その瞬間だけは、晴れますように。





某日、みなも荘キッチンにて
決行の日を翌日に控え、プレゼントのチョコレート作り。
今回はヒスイちゃんにも試食＆お墨付きをもらったガトーショコラ。
前に彼は『ミルクチョコ派』と言っていたから、ミルクチョコを使って作ってみた。
……その話をした時は、まさかこんな事になるなんて想像もつかなかったのに。
ショコラを箱に詰め、ブーケと一緒に紙袋に入れて、準備は万端。
天気予報を確認する。雨の予報は一日ずれて、当日は一日曇りの予報。
……彦星を待つ織姫は、きっと今こんな気持ちなんだろう。
明日だけでいい。どうかこの空が晴れますように。





某日、ヒノデ海岸にて
ついにこの日が来てしまった。
……彼の好きなミルクチョコで作った、ヒスイちゃんお墨付きのガトーショコラ。
白いマーガレットのミニブーケを添えて、準備だけは万端。
月の女神様も、最後は顔を出してくれた。


……でも。


……………………。


…………黒灯兎くんになら、あの『意味』は伝わると思った。
きっと、伝わったと思う。
黒灯兎くん、優しい人だから……きっと、これは、そういうこと。
せめてはっきり断ってくれれば……なんて思っちゃうのはわたしのわがまま。


……明日が土曜日で、本当によかった。
次に会う時、いつものように笑えるかわからないから……。





某日、自室にて
約束通り、ヒスイちゃんを招いて報告会＆勉強会。
ヒスイちゃんは予想通り、彼と無事に付き合うことになったんだって。
彼の色と同じ赤い宝石のチョーカーがとてもよく似合っていた。
……もちろん、わたしの結果も報告する流れになった。
彼女の楽しい気持ちに水を差すんじゃないか。
そんな不安は杞憂だったみたいで……。


……親友は、チャンスだと言ってくれた。
告白しない方がよかっただなんて、そんなことは絶対ないと言い切ってくれた。
まずは『今まで通り』……頑張ってみようかと思う。


…………それにしてもわたし、親友にはいっぱい勇気を貰っているなぁ。
いつか、どこかで。ほんの少しでも恩返しできたらな、と。





そして……
────2月20日、某刻────

────こんなの……。





……こんなの、あんまりだ。





わたしは親友にたくさんの勇気を貰った。
人と関わる勇気、想いを伝える勇気、諦めない勇気。



いつかこの勇気で、彼女に恩返しをしたいと思った。思っていた。
それなのに…………。

クロヒト(417) に ItemNo.9 美味しい果実 を手渡ししました。

ハルモニア(685) に ItemNo.13 不思議な雫 を送付しました。

幻術LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）

ハルモニア(685) により ItemNo.11 花びら から魔晶『ジェードバインの髪飾り』を作製してもらいました！
　⇒ ジェードバインの髪飾り／魔晶：強さ22／［効果1］祝福10 ［効果2］－ ［効果3］充填7

クロヒト(417) の持つ ItemNo.10 美味しい果実 から料理『ガトーショコラ』をつくりました！
　⇒ 隠し味！［ 1 6 4 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
ハルモニア(685) の持つ ItemNo.8 美味しい草 から料理『チョコレートケーキ』をつくりました！
　⇒ 隠し味！［ 3 1 4 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

カオル(166) とカードを交換しました！

メンタリストIBARAIDO （ノーマライズ）


アクアヒール を研究しました！（深度0⇒1）
アクアヒール を研究しました！（深度1⇒2）
アクアヒール を研究しました！（深度2⇒3）

カレイドスコープ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

りこ(236) は パンの耳 を入手！
クロヒト(417) は パンの耳 を入手！
ハルモニア(685) は 吸い殻 を入手！

チナミ区 I-15（沼地）に移動！（体調15⇒14）
チナミ区 H-15（道路）に移動！（体調14⇒13）
チナミ区 H-16（チェックポイント）に移動！（体調13⇒12）
チナミ区 I-16（道路）に移動！（体調12⇒11）
チナミ区 J-16（森林）に移動！（体調11⇒10）

MISSION!!
チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》 が発生！
　　 - りこ(236) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - クロヒト(417) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - ハルモニア(685) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

―― ハザマ時間が紡がれる。

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　







　




チャットに響く声。

　



画面に現れる３人目。

　






　





上目遣いでふたりに迫る。





　








ノイズで一部が聞き取れない。

　









突然現れるドライバーさん。

　









　







　

賑やかな雰囲気のまま、チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）