［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

　
──…いったい、何がどうなってるんだ…？

　数カ月前にも似たようなことを感じた記憶があるが、当時と今ではその心情に大分違いがある。
　背を預けるタクシーも、ハンドルを握るドライバーも同じなのに。

（サツキちゃんも館長も、無事でいてくれりゃいいんだが…）

　祈るような気持ちで目を閉じ、ミランは太い指で眉間を揉んだ。


　異様な空の色。
　そびえ立つ時計塔。
　そう遠くない過去に経験したその状況の中で、案内役の男だけが異なっていた。

　この世界での記憶が確かならば、自分たちは沼地の先のチェックポイントを目指していたはずだ。
　そこで情報を集め、少しでも休息を取ろうと…そうだ、泥まみれになったから早いとこ綺麗にしないと、なんて考えていた。
　それなのに、自分はまた“始まり”を繰り返しているらしい。
　何が原因で？誰が？何故？どうして？どうやって？──…ぐるぐると疑問ばかりが胸中に渦巻く。

　それでも現状は変わらない。変えられない。
　壁に囲まれてにっちもさっちもいかない状況を脱するには、次元タクシーに乗るしかなかった。
　そして、冒頭に戻るというわけだ。

　深く息を吐く。
　精神的には既に疲労感が凄い。
　しかし、そんなことを言って悠長にはしていられない。
　ミランの脳裏には一緒に探索を続けていた一羽と一人が浮かんでいた。

　保護者のいないアデリーペンギンは好奇心の赴くまま妙なところに行きかねないし、少女は自分たちのようにこの世界に幼い弟が迷い込んでいないかと気が気じゃない様子だった。
　それぞれ方向性は違えど心配なことには変わりなく、自分と同じく再び迷い込んでいるのならなるべく早く合流しなければと、ミランの心は落ち着かないでいる。

　それぞれが保護者と合流できているㇾ場それが一番いいけれど、最悪の事態も想定しておかなければ動けなくなるのは自分自身だ。
　軍属だったのはもう10年以上も昔のことだが、その頃の経験がまさかこんな状況で活きるとは思わなかった。
　何事も経験ってのは大事だなぁ…と少しばかり明後日の方向に思考を飛ばして現実逃避しつつ、タクシーの窓から赤い空を見上げる。



　この赤い空を、探し人たちが見ていなければいいという希望が恐らくは淡いものであろうと分かっていながら、ミランは祈らずにはいられなかった。

ENo.1396 サツキ とのやりとり

解析LV を 5 DOWN。（LV10⇒5、+5CP、-5FP）

使役LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
料理LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）

マナポーション を研究しました！（深度0⇒1）
リフレッシュ を研究しました！（深度0⇒1）
カームフレア を研究しました！（深度0⇒1）

サステイン を習得！
ライフリンク を習得！
スコーピオン を習得！
パワーブースター を習得！
魅惑 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ミラン(1395) は 韮 を入手！
サツキ(1396) は 美味しい草 を入手！
ぺんぎん(1397) は 美味しい草 を入手！
ミラン(1395) は 不思議な雫 を入手！
ぺんぎん(1397) は 美味しい草 を入手！
サツキ(1396) は 不思議な雫 を入手！

チナミ区 D-10（道路）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 D-11（草原）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 D-12（草原）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 D-13（草原）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 E-13（草原）に移動！（体調21⇒20）

現在地が異なるためパーティが分かれました。再結成する必要があります。

―― ハザマ時間が紡がれる。

　





　




チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。

　










元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる！

　




　





　

　

･･･姿を現すことなく、女性のような声が伝わる。





　





　






　




ため息のような音が漏れる。

　





　




　

　

声はそこで終わる。

　





　





　

チャットが閉じられる――