
吾輩は猫である。などとどこぞの世界で有名らしい句を引用してみても、猫には無数の名前があるし、それを誰かに名乗る術はない。
それでもどうやら猫を呼ぶとき、ひとは『大化猫』か『火車』と呼ぶことが多いように思える。それはきっと、猫が山犬より少し大きいほどに大きくて、死体を喰らうからだろう。特に火車と呼ばれるようになって、猫は更に少し大きさを増した気がするのだ。それもひとの沢山いる世界にいたころの話だけれど。
何もない咎人の世界、アンジニティとやらにいても、稀に死にはありつける。だから猫は死なずにすんでいた。
死の味は全て同じだ。そこに多少の肉の味の違いはあれど。
猫はただ一つの身でも何ら問題はなかった。
けれど久々に腹を満たして、一息ついたところで一つ疑問に思ったのだった。
嗚呼、じゃあ向こうで、イバラの地で猫と共に暮らしているあれは誰なのだろうか、と。
ざ、と足音が聞こえる。遠く。
裸足が瓦礫を踏む音だ。けれど血の匂いはしない。
少し遅れて匂いが届く。
紅色の花の匂い。
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「……あぁ、火車。おい火車。角無しめ。お前もここにいたんだな。 あっちもこっちも戦争だ、戦争、全く嫌になるな?」 |
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大化猫 「……にゃぁお」 |
猫は知った顔を覚えている。それなりに。忘れることもあるけれど、これは忘れることもままならない。
戦争が嫌になるだなんていうその花も、猫を覚えていたらしい。猫は人の言葉を話せないが、花はすきに言葉を紡ぐ。
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「……熊谷がよ、いねぇんだ、お前見てないか?わかるだろ、熊谷。 先に行ったのかね、置いて行くなんてあんまりだろ?なぁ?」 |
花の素足、というのもおかしな話だが、その足が瓦礫で傷付くことはなく。ただ時折花を、ぼたり、ぼたりと、血の塊でも零すかのように落として歩いて行く。
猫は暫くそれを眺めていたのだが。
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「何ぼーっとしてんだ、置いて行くぞ。 歩け、猫、火車、俺たちには止まってる暇なんてないだろう……」 |
花は猫を道連れにするつもりなのだ。なんてひどい話だろうか。
猫を運命共同体のように言うのだ。猫はちょっと自由が欲しいだけなのに。
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大化猫 「……んなぁう、」 |
それでも、見知った顔であるので。ひどい話ではあるが。
猫に悪いことをする輩ではないのを知っているので。
猫は花について行くことにした。
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「……熊谷、…熊谷……、」 |
花が、歩いて行く。
猫は尻尾に灯る火で、ゆらんゆらんと足元でも照らしてやろう。

駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
自然LV を
20 UP!(LV0⇒
20、-20CP)
装飾LV を
20 UP!(LV0⇒
20、-20CP)
チカギ(751) の持つ
ItemNo.5 不思議な石 から装飾『
勾玉『嘗ての幸福』』を作製しました!
ItemNo.5 不思議な石 から装飾『
髪飾り『熊谷』』を作製しました!
⇒ 髪飾り『熊谷』/装飾:強さ30/[効果1]幸運10 [効果2]- [効果3]-/
特殊アイテム
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紫明 「ちょっと待ってな熊谷、今綺麗にしてやるからな。 もっと元気にしてやるからな。 沢山咲けるようにしてやるからな」 |
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紫明 「ほら、出来た。綺麗だ」 |
ハートフル南波(936) により
ItemNo.4 不思議な牙 から射程1の武器『
棘のついた鋏』を作製してもらいました!
⇒ 棘のついた鋏/武器:強さ30/[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程1】/
特殊アイテム
チカギ(751) により
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
液状カレーライス』をつくってもらいました!
⇒ 液状カレーライス/料理:強さ25/[効果1]器用10 [効果2]敏捷10 [効果3]耐疫10/
特殊アイテム
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チカギ 「途中まではカレーの形状を保ってた。具体的に言うと野菜を切る辺りまで。」 |
ユウ(910) とカードを交換しました!
ひーる
(ヒール)
デイドリーム を研究しました!(深度0⇒
1)
デアデビル を研究しました!(深度0⇒
1)
シャドウラーカー を研究しました!(深度0⇒
1)
ストーンブラスト を習得!
ブルーム を習得!
☆地の祝福 を習得!
☆グランドクラッシャー を習得!
☆魔晶作製 を習得!
☆初習得ボーナス:各FPが6増加した!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!