伸ばされた指先へ、かすかに触れる
頬に感じる、いくつもの雫
泣いているの?
そんな辛そうな顔をしないで
大丈夫。僕は、ずっと傍に居るから……
―― 気がつけば、不思議な世界。
瞳に映る景色は、記憶よりもかなり暗く、紅い。
付近を漂う空気にも、黴や埃が濃く混ざっている。
けれども、見覚えのあるような ないような… そんな、場所。 ――
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「……?」 |
ぶるっとおおきく頭を振るって、靄のかかった意識を揺り起こす。
夢…をみてたのかな? 眼鏡の男の人に会った夢。
でも、その前にも別の夢をみていた気がする。
ぼんやりとしか覚えていないけれども、とても大切で… 悲しい出来事の夢を。
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「あれ…?」 |
僕、さっきまで誰かと一緒にいたはず。
なのに、今は誰もいない。
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「………。」 |
周囲に意識を向ければ、辺りは石畳の敷き詰められた地面。
開けた広場の中央に、ひとり座り込んでいる自分。
目の前には、見上げるほどの大きな時計台。
がちり。
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「………!」 |
長針が音を立てて動き、時を刻む。
無機質な機械音が、閑散とした広場に響く。
威圧されるような感覚に、思わず身が竦んだ。
不安を紛らわすように、左右を見渡すも…
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「………。」 |
誰も、いない。
やにわに沸き起こる孤独感。心細さから、焦れるように人の気配を探す。
けれども、誰もいない。
堪えきれなくなって、とにかくこの場を離れようと立ち上がった…が。
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「……!?」 |
足元が覚束ず、ふらついて咄嗟に地面へと手をつく。
ひやりと冷たい石の感触が、掌に広がる。
立ったときの身体のバランスが、上手く掴めない。
なんだろう…? 背が急に伸びたように感じる。
何度か姿勢を崩しながらも、どうにか立ち上がる。
違和感を覚えながらも、辺りの様子を伺った。
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「ここ… どこなんだろう?」 |
さっきから、意識がふわふわと漂っている。
頭も身体もぼんやりとしていて、ここはまだ夢の中なんじゃないかって錯覚しそうになる。
まどろんでいるところを無理矢理に起こされたような、寝覚めの悪い雨の朝のような。
そういえば、夢の中で男の人が何かを話しかけてきてた気がする。内容は確か…
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「え? 侵略? …えっ???」 |
ハザマとか影響力とか…だったっけ? 細かいことまでは、よくわからなかった。
けれど、なにか別の世界から来たヒトの群れが街に入ってきていて、
この街を乗っ取ろうとしているらしいことは理解できた。
冗談じゃない!!
ひとの縄張りに勝手に入ってくるだけならいざしらず、
そのうえ元から住んでる僕たちを追い出そうだなんて!
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「……!!」 |
横暴な来訪者の存在に憤っていると… 不意に、背後に気配を感じた。
慌てて振り返ると、そこには。
緋色の狐
見た目ごく普通の喋る狐。
喋ってる時点で普通では無い気もしますが、
突っ込みは不許可。
2足歩行も可能。もちろん前足で物も掴めます。
どう見ても普通の狐では無い気がします。
本当にありがとうございました。
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「……?」 |
のほほんと佇む、黄色い毛皮の生き物と目が合った。
これは猫…じゃあないか。猫はもう少し小さい生き物だったはず。
犬…なのかな?
でも、犬の耳はあんなに大きくはないし、尻尾もあそこまで太くない。
なにより、犬は2本足で立って歩いたりしない。
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「………。」 |
そういえば、夢の男の人が言ってた。
侵略してくる相手と戦って勝てって。
そうしたら街を守れるって。
あれを追い払えば…いいのかな?
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「………。」 |
僕は、喧嘩は好きじゃない。
吼えたり引っ掻いたり噛み付いたり…
わざわざ痛い思いなんてしたくない。それになにより、喧嘩をするとあの子が怒るから嫌だ。
けれど、負けたら街が奪われてしまう… それはもっと嫌だ。
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「………。」 |
ふぅっと ひとつ息を吸い込み、覚悟を決めた。
姿勢を低く取り、目の前の相手を睨みつける。
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…ヴヴゥ゛ |
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「…?! はわわっ?!」 |
身構えて、じりじりと近づきながら唸り声を浴びせると、相手は驚きの声を上げた。
僕の威嚇で戸惑っているようだ。
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グルルル… |
虚勢を悟られないように精一杯毛を逆立て、牙を剥いて唸り声を強める。
これで退いてくれたら…
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「ちょ、ちょっと待つのです! きつねはイバラシティ側の陣営なのですよ~?!」 |
犬とも猫ともつかないその生き物は、あたふたと前足を振ってこちらを静止してきた。
イバラシティ? 陣営? …よくわからないけれど、街を侵略する奴らとは違うってこと?
油断せず警戒を続けていると、相手はさらに話しかけてきた。
 |
「青眼鏡のおじさんが言ってたハザマの生き物はあっち! あっちなのです!!」 |
ナレハテ
相手が示した方を向けば、血の色をしたどろどろのなにかが蠢いていた。
あっちの方が倒すべき敵なんだろうか…?
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「とりあえず、一緒にあれをやっつけよ!」 |
黄色い毛皮の生き物は、トコトコとこちらに駆け寄ってくると、
隣に並んでどろどろした何かに向き直る。
どうやら、あのどろどろを倒すのを手伝ってくれるようだ。
 |
「………。」 |
隣の『彼』にひとつ頷いて、共に戦う意志を示す。
なんだっていいさ。
この街を、守れるなら。

エナジー棒(30 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
エナジー棒(30 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
武術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
時空LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
料理LV を
20 UP!(LV0⇒
20、-20CP)
わこちゃん(1171) により
ItemNo.2 不思議な防具 に
ItemNo.3 不思議な装飾 を合成してもらい、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)/
特殊アイテム
 |
わこちゃん 「素敵なものができますように~♪」 |
■■の■■(466) により
ItemNo.5 不思議な石 から防具『
カジュアルウェア』を作製してもらいました!
⇒ カジュアルウェア/防具:強さ30/[効果1]防御10 [効果2]- [効果3]-/
特殊アイテム
メリーナ(646) により
ItemNo.4 不思議な牙 から装飾『
お気に入りの首輪』を作製してもらいました!
⇒ お気に入りの首輪/装飾:強さ30/[効果1]体力10 [効果2]- [効果3]-/
特殊アイテム
 |
メリーナ 「取引ありがとう。依頼の品はこれになるけど……どうかな?」 |
■■の■■(466) の持つ
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
ペロキャン』をつくりました!
メリーナ(646) の持つ
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
たまごサンド』をつくりました!
わこちゃん(1171) の持つ ItemNo.7 から料理『
茶巾寿司』をつくろうと思いましたが、食材じゃないことに何とか気づけました。
筒井 粋(288) とカードを交換しました!
スウィート・スウィッチ
(ヒール)
パリィ を研究しました!(深度0⇒
1)
マナポーション を研究しました!(深度0⇒
1)
エネルジコ を研究しました!(深度0⇒
1)
ストライク を習得!
ウィンドカッター を習得!
エアブレイド を習得!
チャージ を習得!
アゲンスト を習得!
パリィ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!