［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

[友情　スペース　愛情　スペース　違い]　検索。


「友達は楽しいだけで…」

「恋愛感情になると気持ちが複雑になっていく…」


痛いとこ突いてきまくる内容も内容やけど、全部の文章女目線で書いてあんのがめっちゃ気になる。
は？もしかしておれそんな女々しいこと調べてる？
絶対認めへんからな。次。


[友達　スペース　恋人　スペース　違い]　けんさ…


「いやでも…恋人…って感じじゃ……なくない…？」

そもそも世間一般の恋人が分からへん。恋人って何？
友達っていう平和な道はすでに踏み外してるって自覚はあるけど。
は？じゃあなんで入力したん？

…消去消去消去。


[友達兼恋人]　検索。


「長続きする…」

嬉しなってる場合か？次。


[男同士　スペース　]　…。


検索候補の一番上に出てきた、恋愛の文字をすんなり押しそうになる。
違う。恋愛っていうか。


[男同士　スペース　キ]　


うわあ～～～～～～～～～～～～

あああ～～～～～～～～～～～～

無理～～～～～～～無理無理文字にすんのも無理


思わず自分の部屋を見回した。
…大丈夫、誰も見てない。いやそんなことは分かってんねん、見てたら逆に怖いやろ。
でもこんなん調べんの初めてやし、そもそも冷静に調べられるほうがおかしいもん。
そら挙動不審にもなるってもんで。



「…こんなん絶対やばいわ。」


だってどうすんの、これから。いろいろ。問題しか無いで。
問題しか無いのに、今さら戻れる気もせえへんし。
戻る気もないし。


「じゃあなんでこんなん調べてんの…。」



まず何が知りたくて、こんなに一生懸命画面を見つめていたのか。
課題もまだ終わってないし。明日の準備も終わってないのに。

やらないといけない何もかもをあっさり諦めて、ベッドに背を沈めた。




…。



そういえば、



侵略。


侵略者。


考えれば考えるほど気が重くなる"これから"を滅茶苦茶にしてくれる、
おれにとって最高に都合のいい存在。



…。



「…あほやな。まだそんなん期待してんの。」


いつの話やねんそれ。
天井に向けてそう呟いた後、寝転んだ勢いでどこかへ放り出されていたスマホを手探りで引き寄せ。
散々世話になった検索画面を閉じてからメッセージアプリを起動する。

七坂、結城、胡桃沢、蛇乃目、瑠璃井、不死沢…
見慣れた名前が並ぶその中で、気づいたらいつも一番上にある名前に触れる。
ただ、触れたところでさっきの今だ。
普通なら簡単に埋まる入力欄も真っ白なまま、意味もなく過去の会話を遡る。

課題が訳分からん。

ちょっと遅れる。

月がきれいに見える。

アイス買ってきて。

本当にどうでもいいことしか喋ってなくてつい笑ってしまう。
向こうも向こうで、人がいいのか暇なのか。
そんな取るに足らない短文にさえ律儀にすべて返事をして。


――――――――――――　…………。











なんだか、


無性に、




「…………会いたい、かも。」




そうすれば侵略云々なんて下らないこと、考えずに済む。


とか。


…。

ENo.945 強欲 とのやりとり


ENo.1022 我孫子 とのやりとり

チェックポイントから天に向け、赤色の光柱が立つ。

次元タクシーで行けるようになったようだ。

雀部稲生(180) は 何か柔らかい物体 を入手！
雀部稲生(180) は 何か柔らかい物体 を入手！
我孫子(1022) は 何か柔らかい物体 を入手！

時空LV を 3 UP！（LV7⇒10、-3CP）
武器LV を 3 UP！（LV32⇒35、-3CP）

冷(1142) とカードを交換しました！

ストーンブラスト （ストーンブラスト）


アキュラシィ を研究しました！（深度1⇒2）
アキュラシィ を研究しました！（深度2⇒3）
ストライキング を研究しました！（深度2⇒3）

エアスラスト を習得！
シューティングスター を習得！
スニークアタック を習得！

次元タクシーに乗り『チナミ区 H-15：釣り堀』に転送されました！

我孫子(1022) に移動を委ねました。

チナミ区 I-15（道路）に移動！（体調30⇒29）
チナミ区 J-15（道路）に移動！（体調29⇒28）
チナミ区 J-16（道路）に移動！（体調28⇒27）
チナミ区 J-17（森林）に移動！（体調27⇒26）
チナミ区 J-18（森林）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - 雀部稲生(180) の選択は チナミ区 H-15：釣り堀（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 雀部稲生(180) の選択は チナミ区 H-15：釣り堀（ベースキャンプ外のため無効）

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。