［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

五月の頃――美樹のお宮参りを実施した。


柳も陽香も、特定に信仰する宗教は特にない人間ではあるが、クリスマスも正月も七五三もひな祭りもと、世間一般で知られる行事はだいたい行うという祝い事に対して寛容な家庭で育った。
しかしそのため、普段馴染みのない行事には疎く、実のところ二人して『お宮参り』というものをまるで意識していなかった。

出産にまつわる書類の提出も終わり、出産祝いの半返しも終わり、出産関係で他にすることはなかったはず……と、育児書を捲っていた時に見つけなければ、忘れ去られていただろう。

見つけた時には夫婦二人で「忘れてた」と声をあげて顔を見合わせてしまった。





暖かい日差しと、涼やかな風を感じられるそんな日だった。


自然豊かな神社の一角で、歌うような祝詞の声が響く。


今日のためのおろしたての白いベビードレスが日に透けながら新緑の青を反射する。
その上には桜の模様のあしらわれた晴れ着が掛けられ、赤い布地が鮮やかに、柔らかな肌を彩っている。
妻の腕の中で赤ん坊は泣く様子もなく静かだ。
その雑じりのないビー玉のように澄んだ瞳は祝詞を捧げている斎主の少女へと向けられている。


月齢的にまだ自分の意思で笑うことはできない我が子だが、どこか楽しそうにしているように見えて、柳からも思わず笑みがこぼれた。



君はどんな女の子になるのだろう。
どんな大人になるのだろう。


君の好きなものの話を、嫌いなものの話を、きちんと聴いて受け止められる。
そんな親に私は成れるだろうか……。





どうか――。



普段は宗教や神を意識して生活しているわけではない自分だが。
願いを向ける先があり、願いをはっきりとしたものに出来る場所と時があるというのは、幸せなものかもしれない……。
そんなことも思いながら。



どうか――この子が元気に、幸せに育ってくれますように。
そして、願わくば……。
この子の成長を、大事な人と共に、見守っていけたらいいのに……。






数えきれないほどの多くの親が願ったであろう願いを、柳もその日一心に祈った。

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「蒲鉾。」



蒲鉾が丸太のように横になっている。

「蒲鉾、眠っているのか？」

声をかけても返事がなく、身動きひとつない。
そうすると、蒲鉾の生態に詳しくない俺は、こいつが寝ているのか死んでいるのかよく分からないのだった。

試しに蒲鉾を縦にしてみる。
ブルブルしているので持ちづらいし、魚の死骸を焼いたような香ばしい匂いが身体に着いたがなんとか立った。
そうしてまた呼びかけてみたが、返事はない。

殴ったら起きるかもしれないが、緊急時でもないのに殴ったりしたら、怒られるかも知れない。
俺なら怒る。


「話したいことがあるんだが…。」


今度は蒲鉾の穴の中に向かって話しかけてみるが、返事はない。

別にこの穴が聴覚器だと思ったわけではないが……。


(そういえば、この穴はなんなのだろうな。)
『身体に一本通った穴』という意味では、人間の消化管と全く同じだ。
確かここに食物を入れていたし、ここから溶解液を出していたし、やはり消化管かも知れない……。
しかし問題は、この穴に入れた食材が様変わりして美味しい料理になって出てきたことだ。

俺の知っている人間は消化管で料理は作れなかった。
まあ、イバラシティの俺と、俺の周りの人間だけが特別にその能力がなかっただけかも知れないが。


── 穴はぽっかりと空いている。
もう片方につながって空いた穴は地面に付いているので、先は見えず真っ暗だ。



俺の中で好奇心がむくむくと膨らむ。

そういえば、こんな時に為になるコトワザを、イバラシティで聞いたことがある気がする。


── なんだったか…。

ああ、そうだ。




「穴があったら、入りたい。」















穴の中は暖かくて湿り気があり、意外と居心地が良い。

ぬるっとしているのと時々ピリッとするの以外は、水気を含んだ土の中に似ている。





うとうとしかけた時に、ブルリとした振動が起き、俺は急速に覚醒した。


「ああ、蒲鉾、起きたのか。おはよう。」


どうやら起きたらしい相棒に、挨拶を済ませ、俺は話したかった用件を伝えようとした。


「ジャンケンという遊びがあるのを知っているか？
　グーはチョキに勝ち、パーはグーに勝ち、チョキはパーに勝つという遊びだ。
　ちょっとやってみないか？」







ブルルルルルルルル








返事はなく、蒲鉾は激しく震えた。
中に入っている俺も一緒に震えることになり、視界が回る。


(そうか。俺が入っているので、声が出せないのか…？)



それは悪いことをした。
それでは手のない蒲鉾はジャンケンも出来ない。






ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ










ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ












ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ･･････


















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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 To Be Continued…？

磯辺焼(1622) に ItemNo.5 手に馴染む石 を手渡ししようとしましたが、特殊アイテムのため渡せませんでした。

ItemNo.10 フルーツバームクーヘン（生） を美味しくいただきました！
　体調が 1 回復！（7⇒8）
　今回の全戦闘において 敏捷10 復活10 体力15 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ヤナギ(1308) は たけのこ を入手！
磯辺焼(1622) は 古雑誌 を入手！
磯辺焼(1622) は 美味しい草 を入手！
磯辺焼(1622) は 爪 を入手！

磯辺焼(1622) に 198 PS 送付しました。

具現LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
料理LV を 3 DOWN。（LV9⇒6、+3CP、-3FP）

使役LV を 8 UP！（LV0⇒8、-8CP）
付加LV を 6 UP！（LV5⇒11、-6CP）

ItemNo.3 不思議な装飾 に ItemNo.9 毛 を合成実験しようとしましたが、LVが足りないようです。

磯辺焼(1622) の持つ ItemNo.2 不思議な防具 に ItemNo.12 ボロ布 を付加しました！
磯辺焼(1622) の持つ ItemNo.2 不思議な防具 に ItemNo.13 ボロ布 を付加しようとしましたが、既に効果2が付加されていました。

ソノエ(1396) とカードを交換しました！

Card【反射壁】 （スパイン）


シャドウラーカー を研究しました！（深度0⇒1）
シャドウエッジ を研究しました！（深度0⇒1）
エナジードレイン を研究しました！（深度1⇒2）

ラッシュ を習得！
レッドゾーン を習得！
ワイルドナーヴ を習得！
セルフプロテクション を習得！
ドローバック を習得！

特に移動せずその場に留まることにしました。

採集はできませんでした。
　　 - 磯辺焼(1622) の選択は チナミ区 E-5：出発地（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 磯辺焼(1622) の選択は チナミ区 P-3：瓦礫の山（ベースキャンプ外のため無効）

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。