NOTICE
ENTRY
RULE
RESULT
LOUNGE
CITYMAP
<< 1:00>> 3:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 




――SIDE [???]
【時間軸:???】


天地一面に拡がる宵闇を、無数の煌めきが彩る星の大海。
その最中、透明な大地を一人のエルフが歩いている。

彼に目的はない。

何処へ向かっているかはおろか、此処が何処なのか、自身の状況さえ理解せぬまま、他にすることがないからとでも言いたげな緩慢さで、ただ前へと向かう。



??
「……それ以上進むと、貴方が"消える"」


そんな彼の背後から投げかけられる澄んだ声。
振り向けば、そこには見覚えのない一人の少女。



ハイン
「君は……?」
??
「自分で言うのも、酷く変な気分だけど……
……神様、かな」



女神様
ハインをイバラシティに送り込んだ張本人。
仕事が雑な女神様。
金髪ツインテ白ゴスロリ



エルフ――ハイン・シェルストレームは、改めて声の主を凝視する。
二括りにされた金色の髪、顔以外の全てを包み隠す純白の衣。
ヴェール越しに覗く幼気に感じる容貌も含め、神、と名乗られ納得するには伝承のそれと離れているが……対峙するハインにとっては、見た目などさしたる意味を持たなかった。
彼が、エルフ族が相手を視る際に用いるもの――身に纏う魔力や気配など――は、目の前の存在がいかに規格外であるかを物語り、神という名乗りにも、確かな説得力を与えている。


ハイン
「……ああ、そうか。
僕は……死んだのか」


ハインは自嘲的に笑むと、もしかして、という曖昧な期待を放棄した。
それならば、この不可思議な空間にも、神を名乗る超常存在も、今更疑う余地もない。


女神
「そうだね。
ただ……あなたの場合は、その死に様が少しばかり問題でね。」
ハイン
「問題?」
女神
「あと、その生涯も。
具体的には……生前、あまりにも報われずに非業の死を遂げた者は、特例として蘇生を認められることがあるんだよ」
ハイン
「え……っ!?」
女神
「無条件に、とはいかないよ。
条件や制約、それに時流。色々な要素が関わるから……
今だと、最近の流行……っていうのかな? 元の世界、及び近しい時空で蘇るのは、諦めてもらうしかないね」


ハインの生涯――118年のそれに置いても、終ぞ御伽話でしか聞かなかった言葉。
例え神を名乗る存在が発したとしても鵜呑みにするのは躊躇うほど、常識の外にある事象。


女神
「今回は貴方からすれば遠い時空。
全く縁も縁も無い異世界へ、現状を維持しての転生って形になるんだけ、ど……」


魔術と幻想に彩られたハインの世界においても絵空事に過ぎぬそれを発した女神は、言葉を途中で留めると顔を覆うヴェールを捲り……金の眼をハインへ向けた。

ハイン
「え、えぇと?」
女神
「貴方、その耳……エルフ、だよね?」
ハイン
「そう、だけど……?」
女神
「え……? あれ、だって轢死って……」
ハイン
「……轢死、だったと思う」
女神
「…………」


女神はしばし沈黙した後、懐から光沢質な長方形の物体――この時のハインに知る由もないが、俗に言うガラケー――を取り出し手元で開くと、改めてハインの顔と見比べる。


女神
「……ハイン・シェルストレーム。
百十八歳、健康体、里での評価は落ちこぼれ。
筋骨隆々とした身体に憧れ、筋肉の付きづらいエルフでありながら弓の鍛錬を怠けて筋肉ばかり鍛えていた。勿論結果は伴ってない。
日課としてるミノタウロスの群れ観賞の際、発情期で気の立った彼らに跳ね飛ばされて呆気なく命を落とす」

ハイン
「……改めて並べられると、辛いなぁ」
女神
「ミノタウロス? トラックじゃなくて?」
ハイン
「……トラック?」
女神
「…………」


女神はハインの反応に顎元に手を添え、しばし悩んで見せた後……。


女神
「ああ、今のは別の世界での方言……みたいな?
ミノタウロスのことを、トラックと、そう呼ぶ世界、がね
ハイン
「……何故だろうな。
そのトラックとやらは分からないけど、君が嘘を言ってるのはすぐ分かった」
女神
「神は嘘をつきません。
そういう世界を作ります、作りました」
ハイン
「雑だな!?」
女神
「雑じゃない。神様はこうやって、ちょっとした手違いは力技で誤魔化すの。よろしい?」
ハイン
「て、手違い、って……僕は、手違いで死んだのか……」
女神
「いや、それはただの運命。
発情期を忘れてた貴方の自業自得」
ハイン
「…………」
女神
「ほんと、なんなの?
ミノタウロスの群れに突っ込まれて轢死とか前代未聞だよ?
歴史上類を見ない轢死だよ?」



…………
……



女神
「……今のは私の手違い」
ハイン
「だろうね」
女神
「と、ともかく! あなたは今からチート異世界転生をする。
それはもう確定事項だから、覆らないよ!」
ハイン
「あ、うん。もうそれでいいけど……
ま、まさか死んだ後までこう、碌な事にならないとは……
いや、そもそも死に様が禄でもないんだけど……」
女神
「……そう悲観することもないよ。
現状は最悪でも、転生した先……次の人生は、きっと謳歌できるはず」
ハイン
「……!?」


パチン、と。
女神が指を鳴らした途端、ハインの目前に拡がる――夥しい数の天球図。


女神
「貴方がこれから転生するのは、"分割世界"と呼ばれる内の一つ。
私自身は知らない世界だけど……まあ、分割世界ならきっと根本は同じでしょう」
ハイン
「雑だ……」
女神
「雑じゃない。
彼の世界で暮らした人間は、少なくとも、私の世界から送り込まれた人は皆、何かを得た。
或いは英雄に、或いは長き道のりの果てに神へと至り、
8割の存在が、普通に生きていては辿り着けない未来を掴んだの」
ハイン
「なるほど、8割……」
女神
「あなたが、どのような生を過ごしたとしても、
そこで過ごす刹那の軌跡は、必ずあなたの宝物へと変わるはずよ」

ハイン
2割は?

女神
「…………」
ハイン
「あの、もう少し腹芸というか……
都合の悪いことを聞かれたとすぐわかる反応は……不安が増す」
女神
「二割は……まあ、うん、色々……
世界を生み出す神と成る予定が、立派な農婦になったり、とか……」
ハイン
「農婦」
女神
「だって……!
まさか殆どの時間を農場で過ごすとか……思わないじゃない……!!」
ハイン
「僕に言われてもな……でも、少し安心はしたよ。
何も掴めなかったとしても、不幸になるわけではない、と……」
女神
「……ソウダネ」



――女神は、壊滅的に腹芸ができない。
この短時間でも、表情の変化を重視するハインにとって理解するには十分過ぎた。



ハイン
「……もっと、悪い状況も有り得る……と?」
女神
「…………」
ハイン
「質問を変えよう。
……1番、最悪の事例を、頼む」
女神
「……げ、現状、最悪のケースは……
過去に囚われてしまった、というのかな……
結果として、未来へと進む意欲を根刮ぎ失った例が……」
ハイン
「なるほどよくわかった。
僕は恐らくそれを引く、転生は諦めよう、このまま普通に死ぬ」
女神
「…………」


ハインの即断に女神は苦虫を噛みつぶしたよう眉根を蹙めて見せた後……
何事かを思いついたかのよう、顔ごと視線を天へと逸らす。


女神
「……そろそろ、時間ね」
ハイン
「もう一度言うよ? 僕は普通に、このまま、死にたい」
女神
「大丈夫、あんなこと早々、いや万が一にも二度目はないから」
ハイン
「聞いてくれ、きっと僕はその万が一を引く。
いや本当に普通で……っ!?」


次の瞬間、ハインの周囲が淡い光に包まれ……天空へと真っ直ぐに伸びていく。


ハイン
「ちょっと!?」
女神
「これは、正真正銘の転生。
禁忌も期限もなく、何を成しても、神々はそれを受け入れる。
私が授けるのは無限の未来と自由。そして……ほんの少しだけの"チート"」
ハイン
「くっ、あくまで押し通す気か……!」
女神
「二度目の生……どう使うかは、貴方次第だよ。
精々、次は自業自得で死なないように」
ハイン
「いやだから、僕はそういう状況に弱いんだ。
絶対に碌な事をしない、断言できる!!」
女神
「……そんなに不安がるなら、そうだね。
女神として最後に一つアドバイス」



女神
「いいこと?
……知己と、模擬戦を行う際は短期決戦で。
間違っても溜めに溜めた必殺技とか撃たないように」
ハイン
「…………」
女神
「……これはあくまで女神としての助言であって、
傍で見ていた経験則とか、そういうのじゃないからね?」



ハイン
「いや、撃てと言われても撃たな――……」


あとそれ絶対経験則だろう。
と……その言葉を最後まで言い切ることができぬまま、ハインの魂は"世界"を駆ける。




それはイバラシティにおいて、現在から時間にして8520時間ほど前。
一人の人間が、イバラシティに"居た"ことになる直前の記憶――。









――SIDE [Hazama]
【時間軸:現在】



ハイン
「っ、つつ……ぅ……ん?」


意識を取り戻したハインは、起き上がろうと壁に手を付き……その感触にふと気付く。


ハイン
「……懐かしい、な」


思えば、始めてこの世界へ来た際もこうしてコンクリートに触れ、未知の素材に戸惑ったものだ。

そして次に、身に纏う衣服。
今ではすっかり馴染みきった、当時は異質だった制服に困惑し、同時に……異なる世界に居るのだと、実感を得た。


ハイン
(……夢を、見た気がする。
ハザマへ飛ばされる前後は、寝ているようなものなのかな)


意識を取り戻す直前、垣間見たもの。
意識がはっきりするに連れ朧気となるそれを頭の隅に追い遣ると、ハインは左右、上下も含め全方位を見回し、常人離れした視力に映る世界一面を見回した。

――ハザマの世界。


ハイン
「(今は……この間の、続き。次の一時間、か。
あと一時間したら、イバラシティに戻って……ハザマの記憶は消える。
そしてまた、襲撃はいつ起こるんだってヤキモキする毎日に戻る)」


イバラシティでの記憶に加え、ハザマに降り立った途端戻った記憶――以前の一時間――に若干の戸惑いを抱くも、榊の言葉を踏まえ『そういうものだ』と無理矢理に納得することで、一つ一つ状況の精査を整える。


ハイン
(なるほど……仕組みはわかった)


ハインがそうして、ハザマでのみ辿り着ける答えに至る頃には……夢の残滓も跡形残さず消えていた。






 
――side [メタ]
前回の日記ねー、最終版が文字数超過で弾かれて途中版だったんですよー!
http://w-snow.sakura.ne.jp/ibara/nikki_01.html
というわけで完全版なんですよねー! まさか初回からチキレ負けるとはねー!!
 
――side [Hazama]
ハイン
「…………」
――ナレハテと対峙し、タクシーに乗り込んだ所で意識が途切れた。
ハインは先のハザマを回想しながら、改めてハザマでの自分を、身体の動きを確かめようと手を握る。
特別、強さが増した自覚はなく。
彼が期待したよう、不思議な力が漲るようなことはない。
ハイン
(……戦闘中も、思ったけど。
もしかして、戦闘に役立つようなチートは特に無い、とか……?)
ハイン
(いや、ベニーズのことを考えると『ちょっとした』所じゃないチートを受けてるけどさ……どちらかといえば、ここで役立つチートのほうが必要だった気がするな……)
既に記憶の向こうへ追い遣られた転生直後。
女神の言葉を思い返そうと試みながら……一年近い月日にうろ覚えとなったそれの回想を諦め、小さく溜息。
ハイン
(とりあえず、このよくわからない武器だと……色々辛いか)
ハイン
「…………」
ハインは再認識した現状に、ひとまずは最低限の準備を、と。
手元にあったそれ――何が何だかよくわからない不思議な牙――を媒介に、【弓矢】を【具現化】する。
ハイン
(……よかった。元々あった力は問題なく使える、と……)
そうして、ごく当たり前のことを、ごく当たり前にこなしたかのよう弓を携えると、安堵した様子で溜息1つ。
――ハインの世界の話をしよう。
作製という手順を無視し、概念のみを操る一族がいた。
集落ごと滅んだとされる一族だが、僅かに生き残りが存在し、大陸各地へ散った彼らは、細々と各々の生を謳歌した。
ハインからすれば、神話の時代の物語。
同族と交わらぬ限り血と共に少しずつ薄れていく彼の能力も、本来なら消え去って然るべき年月が過ぎている。
今日では概念作製と呼ばれている、かつて人型作製師が駆使したそれ。
――その、隔世遺伝。
【翠】に値する強度を持つ、純然たる血統能力。
該当異能における極地たる【銀】からすれば路肩の石程度のものに過ぎないが、それでも、彼の世界において最上位に位置する所謂異能。
本来なら、それを扱える段階で驚愕して然るべき異能であり、無論、その異能への知識が時を歴て薄れただとか、マイナーとかそういったわけでもない。
何故ハインがそれを知らないかと言えば……
何を隠そうこのハイン――生前はアホの子であった。
ハイン
「…………」
武器を手にし、ひとまずの安堵を得たハインは試しとばかりに掌を拡げ……その中心に小さなつむじ風を呼び起こす。
ハイン
(魔術も、問題なく扱える、と……)
――初級魔術の無詠唱行使。
彼は面倒だから省いているだけと思っているが、単一属性のみの行使ならまだしも、全属性の詠唱破棄など例え初級でも論外に過ぎる。
加えて、厳密に言えば彼のそれは魔術ですらない。
魔術という【概念】
それが産み出す【結果】
その2つを、一切の手順を省いての【作製】
【翠】の概念作製における特異性を最大限に活用した固有技術であり、だからこそ、行使できるのは彼自身が扱えると思い込める初級魔術のみに留まっている。
ハイン
(この世界にも異能があるし、初級魔術だと……少々心許ないけど……)
だが、もし彼に自信と、如何なる魔術も扱えるという思い込みさえあれば、より大規模な魔術の模倣を、無詠唱で行うことさえ容易なそれ。
それは、多少なりとも魔術に関する知見があれば気付いて然るべき異質さを孕み、ハインもまた、その知見を確かに宿しているはずなのだが……
何を隠そうこのハイン――アホの子である。
ハイン
(……とりあえず、現状でも戦う手段には困らなそう、かな。
とはいえ戦うのも、あまり得意とは言えないし……やっぱり、分かりやすいチートが欲しいなあ)
――ハインというエルフの話をしよう。
培った技能と生まれ持った異能。
それらにより、生前の彼は他に類を見ない存在へと化していた。
それを露呈させる機会こそ得なくとも、長命種たるエルフという身でそれらを宿した以上、運命が彼に死をもたらすのも謂わば必然と言えるほど。
ハインというエルフは、最早存在そのものが――所謂、チートと呼べる領域へと至っていた。
だが、異なる世界に来た以上、それらをチートだと認めてくれる人はもう居ない。
ハインは、自身にチートが授けられぬことに溜息を漏らしながら歩き出す。
自身の生涯がそれに彩られていたことは勿論――
ハイン
(ないものねだりできる状況じゃないし、できることで何とかする他はない……か)

――転生の際、授けられたソレがあることも知らぬまま。

それはさておき。
ハイン
「……ん?」
ハイン
(いや、微かだけど……知らない能力が、芽生えているような……)
ハイン
(注意しないとわからないくらい微弱だけど、もしかしてこれが……
ハザマで戦う為のチート、とか……?)
――具現LV を 20 UP!(LV0⇒20、-20CP)
――クリエイト:タライ を習得!

以下の相手に送信しました

ENo.126
箕田ウロス
ENo.137
ユミール・ハルトマン
ENo.348
ウチモ
ENo.843
多部タハル
ENo.1125
日向 月都





ハイン
「……色々と試せるのは、単独行動の強みかもな」

ItemNo.6 不思議な食材 を美味しくいただきました!
 体調が 1 回復!(25⇒26
 今回の全戦闘において 治癒10 が発揮されます。















転生チートかと思ったらバトルはタライしか使えねぇ!
ENo.27
ハイン・シェルストレーム
ハザマに生きるもの
ちわわ
















TeamNo.991
ENo.991
桐生 巡
転生チートかと思ったらバトルはタライしか使えねぇ!
ENo.27
ハイン・シェルストレーム








ハイン(27)花びら を入手!
ハイン(27) を入手!






具現LV3 UP!(LV20⇒23、-3CP)
武器LV3 UP!(LV20⇒23、-3CP)

なゆた(560) の持つ ItemNo.4 不思議な牙 から射程3の武器『ペイント用刷毛 凪』を作製しました!
アル(871) の持つ ItemNo.5 不思議な石 から射程1の武器『掃除用箒『茜』』を作製しました!
リーヴェンデルテ(1024) の持つ ItemNo.4 不思議な牙 から射程1の武器『六崩拳』を作製しました!

リーヴェンデルテ(1024) により ItemNo.8 駄木 から防具『Benny's制服』を作製してもらいました!
 ⇒ Benny's制服/防具:強さ33/[効果1]防御10 [効果2]- [効果3]-
リーヴェンデルテ
「ちょいちょいっと…うん?」

なゆた(560) により ItemNo.7 不思議な食材 から料理『ドロリ濃厚回復ドリンク(刺激臭)』をつくってもらいました!
 ⇒ ドロリ濃厚回復ドリンク(刺激臭)/料理:強さ33/[効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]鎮痛10
なゆた
「こんにちは!
若いのに店長さんをやってる凄い人だって聞いて、きっと大変だろうと思って特製ドリンクを作ってきました!
アボカドにオクラとイモリとシソの葉とヒキガエ おっと、ふふ、これ以上は企業秘密でした!」

誠哉(1574) とカードを交換しました!

響き渡るさえずり (バトルソング)


イレイザー を研究しました!(深度0⇒1
イレイザー を研究しました!(深度1⇒2
イレイザー を研究しました!(深度2⇒3





チナミ区 I-7(草原)に移動!(体調26⇒25
チナミ区 I-8(草原)に移動!(体調25⇒24
チナミ区 I-9(沼地)に移動!(体調24⇒23
チナミ区 I-10(道路)に移動!(体調23⇒22
チナミ区 I-11(道路)に移動!(体調22⇒21













―― ハザマ時間が紡がれる。



ノウレット
「おっくれまして―――ッ!!」



ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。



チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。




「おやおや・・・、・・・おやおや。これはこれは。
 ・・・いかにも面倒そうな。」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。



ノウレット
「はぁい!初めまして初めましてノウレットって言いまぁす!!
 ここCrossRoseの管・・・妖精ですよぉっ!!皆さんよろしくおねがいしまぁーっす!!」

「ほほぉー・・・CrossRoseに管理者がいたんですか。これはこれは、いつもご苦労さまです。」
ノウレット
「はぁい!ありがとーございま―――っす!!」



元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる!




「・・・・・。先ほど次元タクシーのドライバーさんにもお会いしましたが、
 貴方も彼らと同様、ハザマの機能の一部であり、中立ということですよね?」
ノウレット
「機能なんて言わないでください!妖精です!!妖精なんです!!」

「・・・・・。妖精さんは中立なんですね?」
ノウレット
「はぁいモチロンです!私がどっちかに加勢したら圧勝ですよぉ!圧勝!!」



シュシュシュ!っと、シャドーボクシング。



ノウレット
「――ぁ、そうだ。そういえば告知があって出演したんですよぉ!!」

「告知・・・・・ですか?」
ノウレット
「はぁい!ここCrossRoseを舞台に、大大大大闘技大会をするのですっ!!
 両陣営入り乱れてのハチャメチャトーナメントバトルですよぉ!!」

「闘技大会・・・・・ハザマで常に戦っているのに、ですか?」
ノウレット
「はぁい!たまには娯楽もないと疲れちゃいますのでッ!!」

「・・・・・常に戦っているのに闘技大会、ですか?」
ノウレット
「はぁい!!」

「・・・・・」
ノウレット
「・・・え、なんかダメです?」

「・・・いえいえ!個人的な意見はありますが、個人的な意見ですので。」



ノウレット
「あ!でもすぐじゃなくてですね!!まだ準備中なんです!!
 賞品とかも考えなきゃいけませんしぃ!!」
ノウレット
「それでは!おったのしみにぃ――ッ!!!!」




「・・・はぁい。」



チャットが閉じられる――














転生チートかと思ったらバトルはタライしか使えねぇ!
ENo.27
ハイン・シェルストレーム
ハザマに生きるもの
歩行石壁




314 613



2nd
歩行石壁

















TeamNo.1558
ENo.1558
這い寄るトントン
転生チートかと思ったらバトルはタライしか使えねぇ!
ENo.27
ハイン・シェルストレーム




155 666









ENo.27
ハイン・シェルストレーム
年齢:戸籍上19、精神年齢118+1
容貌:金髪緑眼、やせぎす、179cm


イバラシティに初出店した全国チェーンのファミレス「Benny's(ベニーズ)」の若き店長。
躁鬱の傾向が激しく、つい一瞬前まで前向きだったのが途端ネガティブに振り切れたりと若干情緒が不安定な以外目立った欠点は見当たらない。
趣味は筋トレで、ある程度打ち解ければ筋肉に憧れを持っていることを教えてくれるが、本当に筋トレしているのが疑わしいレベルで圧倒的細身。



その前歴は享年百十八歳なエルフの少年。
筋骨隆々とした身体に憧れ、筋肉の付きづらいエルフでありながら弓の鍛錬を怠けて筋肉ばかり鍛えていたハインは、日課であるミノタウロス(の主に筋肉)観賞の際、発情期で気の立った彼らに跳ね飛ばされて呆気なく命を落とし、その死に様を「トラックに轢かれるのとさして違いはない」と判断した女神の手により異世界――イバラシティに無理矢理転生させられた。

里ですら上手く生きられなかった自分が、見知らぬ世界でどうすれば。
ハイン自身は思いきり悲観したものの、蓋を開ければあら不思議。

必中当然の里では落ちこぼれだった弓の腕は
――九割九分命中の才と映り
嗜む程度の魔術は
――それだけで異能として機能する
並と自認していた視力
――数値にして5.0越えのそれはアフリカレベル

平凡だと自負していた容貌は
――典型的エルフのクソ美形!!
ついでにいえば若干低めと思っていた身長もあくまでエルフ比十分過ぎる!

と、落ちこぼれかと思えば異世界だと稀有なる技能というお約束に加え、女神が用意したチート――[不労所得]による安定収入に加え、合わせて真っ当な世間体を与える為に用意された店長の座、その為に産み出された一軒のみしか存在しないのに誰もが全国チェーン店だと思い込んでしまう不思議なファミレス「Benny's(ベニーズ)」

他諸々のチートをひっさげ、今ここに何の変哲もない(元)エルフ少年の、極有り触れた異世界転生が幕を開け……



てから大体一年。
榊の言葉に「自分の世界がやったことも大概アンジニティと同レベルじゃないか」と思いつつ、そこそこ湧いた愛着に基づきイバラシティ側で参戦だ!!



余談:
転生にあたり[鏑木啓吾(かぶらぎ けいご)]の戸籍を授かっているものの、馴染むことができずに書類上でしか使っていない。


余談2:
人間に転生したなら筋肉もつくのでは、と日々筋トレに勤しんでいるものの[体型維持]のチートにより成果はない。
女神様は細身の男が好みでしたとさ。



※異世界転生チートには些細な行動を「スゲェ!」と賞賛してくれる皆様の協力が不可欠です※
※皆様お気軽に「スゲェ!」と褒め称えてあげてください。※
※「特別なことはしてないが……」と返してくれます※


第二更新サブキャラ:女神様
金髪ツインテールでゴスロリ衣装とか石を投げればガンガン当たりそうな量産型デザインだね、どこかで見たことあっても他人の空似ですね


=====================
ハインのイラスト・アイコンはりりんらさん(Eno126)に描いてもらいました、ヤッター!!

プロフ絵URL:http://w-snow.sakura.ne.jp/ibara/ibara_p.png
21 / 30
34 PS
チナミ区
I-11
行動順4【特攻】AT・DX↑
4300
315







Noアイテム名種類強さ効果等
1不思議な武器武器10[効果1]- [効果2]- [効果3]-【射程1】
2不思議な防具防具10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
3不思議な装飾装飾10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
4薄緑の短弓武器30[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程2】
5Benny's社員証装飾30[効果1]幸運10 [効果2]- [効果3]-
6花びら素材10[武器]地纏10(LV25)[防具]回復10(LV10)[装飾]祝福10(LV20)
7ドロリ濃厚回復ドリンク(刺激臭)料理33[効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]鎮痛10
8Benny's制服防具33[効果1]防御10 [効果2]- [効果3]-
9素材10[武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
具現23創造/召喚
武器23武器作製に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク5020敵:攻撃
ピンポイント6020敵:痛撃
クイック5020敵2:攻撃
ブラスト5020敵全:攻撃
ヒール5020味傷:HP増
クリエイト:タライ5040敵:攻撃&朦朧・混乱

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
攻撃550【戦闘開始時】自:AT増
防御550【戦闘開始時】自:DF増
器用550【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
回復550【戦闘開始時】自:HL増
活力550【戦闘開始時】自:MHP増
体力550【戦闘開始時】自:MSP増
治癒550【自分行動前】自:HP増
鎮痛550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:LK増
召喚強化520【常時】異能『具現』のLVに応じて、自身の召喚するNPCが強化





被研究カード名/スキルEPSP説明
炉端焼き
(ヒール)
020味傷:HP増
響き渡るさえずり
(バトルソング)
0180味列:AT・LK増(3T)




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 3 ]エキサイト[ 3 ]イレイザー



PL / kumahead