NOTICE
ENTRY
RULE
RESULT
LOUNGE
CITYMAP
<< 0:00>> 2:00
[基本]OK. [スキル]OK. 




はかいしん
「……空が、青い」

地面に仰向けになって倒れたまま、ぽつりと呟く。

白く世界を照らす太陽の輝きに祝福され、空は深い青で塗り潰されていた。

この世界は自分のいるべき場所じゃない。



なぜなら、自分は破壊神だからだ。



そこは、大都市に立ち並ぶ建物と建物の隙間に唐突に生まれたような、小さく場違いな、空き地だった。

剥き出しの地面に、ぼうぼうと丈の高い雑草が生えている。
季節柄、雑草はほとんどが茶色く枯れたような色をしているが、しぶとく生き残った緑もある。
そんなまだらな草の上に、うずもれるように倒れているのは、一人の幼い女の子。

それこそが破壊神だった。

ボロ布のような大きいシャツを雑に羽織ったきり。
白い手足は剥き出しで、靴下どころか靴も履いていない。
真っ黒な髪は伸び放題で、いっそ清々しいほどに四方に激しく跳ねている。

事件性を漂わせる姿であったが、幸い、草むらに隠れて空き地の前を通る人は、誰も彼女の存在に気付かなかった。

もともと、都会の中の空き地なんて、人が注意を払うものでもないのだ。
このまま何時間、何十時間と倒れていても、誰も気付かないまま時間が過ぎたことだろう。

はかいしん
「飽きた」

しかし、ついに、破壊神は空を眺めることをやめた。

手を地面について、上半身を持ち上げる。
そうして、自分の腰から下を見下ろして、憂鬱な面持ちで溜息を吐いた。

はかいしん
「なんだこれは」

ぼそ、と呟く。

右足と、左足。それを交互に、
それをちょっと上げたり、また下ろしたり。
さいごにぐっと膝を曲げてから、ぴーんと爪先まで伸ばしてみる。

そうして急に思い立つと、幼女は手を再び地面について、勢いをつけて立ち上がった。

仁王立ちの姿勢で、破壊神は立つ。
ぐっと強く結んだ唇。足元を慎重に見下ろす瞳には緊張に震えて。額にに汗がにじむ。

そのまま前方に数歩たたらを踏んで、ついにぱたりと倒れた。

はかいしん
「……なんだこれは、滑るぞ」

うつぶせに倒れた破壊神は、視界を無遠慮に覆った地面に向かって抗議した。
雑草に埋もれた地面が返事をすることはなかった。



◆ ◆ ◆



二本の足で、地面を踏みしめて歩く。

慣れてしまえばどうといいうことはない芸当だと、破壊神は鼻息をフンと鳴らす。

この場所、すなわちイバラシティの知識が、ぼんやりと脳裏で明滅している。
自分が人間であり、同時にこの町の住人であるという認識。

破壊神はそれを正しく理解することはできなかったが、知識として利用することはできる。
つまり、二本足で歩いて、なうでヤングな若者言葉を話して、ザギンでシースーすることもできるはずだ。

シースーってなんだ。

破壊神は自分が十全の状態ではないことを認めざるを得なかった。
そもそも二本の足で歩くことが、破壊神にとっては極めて異例なことであり、過大なストレスを感じている。
地面にぺたりと座ると、多少は落ち着く。しかしこのままでは移動することができない。

ぐーっとお腹がなった。

はかいしん
「空腹を感じる。そうか、青い空の下でも、我の飢えは尽きることはないのか……」

飢えを満たすという原始的な欲求が、ぐるぐると体の中心で渦巻いている。
だが、今の自分には口がない。
お腹の下を見ても、そこにあるのは忌々しい二本の足だけ。
いったいどこから食べればいいのだ。

そこまで考えた時、イバラシティを生きるために与えられた人としての知識が、破壊神に天啓を授けた。

はかいしん
「口は、あった……」

今しゃべってるやつが口であることに破壊神は気づいたのはこの時だった。
そして、口さえあればこっちのものである。

はかいしん
「とりあえず土でも食べてみるか」

地面を掘って食べてみた。

はかいしん
……うっ

ものすごい違和感とともに、ついに耐えきれず、破壊神はぶーっと地面を吹いた。

これは毒だ。この大地が自分を拒絶していると破壊神は感じた。
青い空の下に広がる大地は、やはり自分がいるべき場所ではないのだろう。

破壊神が本来もつ、巨大なあぎとではない。
ものを食べるのに適しているとも思えぬちいさな口ですら、ものの役に立たないとは。

ぐーっとお腹が鳴る。

飢えに急かされるように、破壊神は忌々しい地面を指で掘り返す。

土が食べられないならば次に思いつくものは、一つだった。
それ、すなわち生命である。
雑草では足りない、より生命のちからに溢れたもの。

はかいしん
「……んっ、んっ、んっ」

ほんのわずかだが、かすかな生命すら存在を許さない破壊神の本能は、それを地面の中に感じていた。
雑草をかき分け、剥き出しになった土に爪を立てて、深く掘り進む。

邪魔をする石をどかし、その下の柔らかい土をかき分け、隠れたものを探り当てる。

はかいしん
「あった」

そして、地面の中からついに破壊神は、自らの望むものを掘り当てたのだ。

指の間に捕らえられたそれは、自らの無力を嘆くかのように、自らの身をくねらせていた。
人としての知識が、そのものの名前を探り当てる。
わずか10センチほどの長さの、細長く柔らかな小さな生命。すなわちミミズ。

小さな口に、それはちょうどよい大きさのように感じられた。
つるんって一口に飲み込めそうな感じ。

はかいしん
「……あーん」

その想像を現実にするために、破壊神は小さな口をいっぱいに開いてミミズを口元に運んでいく。

その寸前に、声がした。


ちょっ、まちっ、待ちなさいっ!

不機嫌を胸の中で渦巻かせながら、破壊神は声の主を見る。
見知らぬ娘が、息せき切ってこちらを見ていた。



◆ ◆ ◆



結果、見知らぬ娘は、破壊神の飢えを満たすこととなった。

その娘はミミズの代わりになるものを、カバンの中から差し出したのだ。
はじめて食べた、口の中で溶ける茶色い食べ物は、破壊神の口の中を得もいえぬ快楽で満たした。

人の知識から、その物体がチョコレートという名前であることを、破壊神は知る。



破壊神はこの青い空の世界に、チョコレートひとつぶんの好意を感じた。






特に何もしませんでした。











土とか食ってみようかな
ENo.1332
破壊神
ハザマに生きるもの
ナレハテ








はかいしん(1332)不思議な食材 を入手!






自然LV10 UP!(LV0⇒10、-10CP)
呪術LV10 UP!(LV0⇒10、-10CP)
装飾LV20 UP!(LV0⇒20、-20CP)

ストーンブラスト を習得!
ダークネス を習得!
スポイル を習得!
クラック を習得!
エナジードレイン を習得!
ブラックリリィ を習得!





次元タクシーに乗り『チナミ区 E-5:出発地』に転送されました!

チナミ区 E-6(道路)に移動!(体調30⇒29
チナミ区 F-6(道路)に移動!(体調29⇒28
チナミ区 G-6(道路)に移動!(体調28⇒27
チナミ区 H-6(道路)に移動!(体調27⇒26
チナミ区 H-7(草原)に移動!(体調26⇒25

まじかる☆ほろこ(1333) をパーティに勧誘しました!
このは(1334) をパーティに勧誘しました!
アラタ(1335) をパーティに勧誘しました!












―― ハザマ時間が紡がれる。




「・・・60分!区切り目ですねぇッ!!」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。



チャットで時間が伝えられる。




「先程の戦闘、観察させていただきました。
 ざっくりと戦闘不能を目指せば良いようで。」

「・・・おっと、お呼びしていた方が来たようです。
 我々が今後お世話になる方をご紹介しましょう!」



榊の前に1台のタクシーが止まり、窓が開く。



ドライバーさん
次元タクシーの運転手。
イメージされる「タクシー運転手」を合わせて整えたような容姿。



ドライバーさん
「どーも、『次元タクシー』の運転役だ。よろしく。」



帽子を少し頭から離し、ほんのちょっと頭を下げる。




「こちら、中立に位置する方のようでして。
 陣営に関係なくお手伝いいただけるとのこと。」
ドライバーさん
「中立っつーかなぁ・・・。俺もタクシーも同じのが沢山"在る"んでな。
 面倒なんで人と思わずハザマの機能の一部とでも思ってくれ。」
ドライバーさん
「ま・・・チェックポイントとかの行き来の際にゃ、へいタクシーの一声を。じゃあな。」



窓が閉められ、タクシーが走り去っていく。




「何だか似た雰囲気の方が身近にいたような・・・ あの方もタクシー運転手が似合いそうです。」

「ともあれ開幕ですねぇぇッ!!!!
 じゃんじゃん打倒していくとしましょうッ!!!!」



榊からのチャットが閉じられる――














おのれ破壊神!茨世界もお前によって破壊された!
ENo.1332
破壊神
ENo.1333
周藤ほろこ
ENo.1334
鏃木葉
ENo.1335
獅子王 新
ハザマに生きるもの
道端ガムマン
道端ガムマン
歩行雑草
大黒猫




522 554


1st
大黒猫




4th
道端ガムマン


5th
歩行雑草


6th
道端ガムマン



















✾✿❀❁
ENo.1328
四葉 七菜
ENo.1329
ミオン・ローゼンフェルド
ENo.1330
ムメイ カタナ
おのれ破壊神!茨世界もお前によって破壊された!
ENo.1332
破壊神
ENo.1333
周藤ほろこ
ENo.1334
鏃木葉
ENo.1335
獅子王 新




116 441














ENo.1332
破壊神
それは破壊神である。

大地を喰らい、空を喰らい、自らをも喰らい
すべてを無と帰す者である。

「いずれ世界に終わりがくるなら、それを神としよう」

それは世界の誕生と終末をも支配できると思い違いをした神々の傲慢によって生み出され、神々を喰らい神代に終焉をもたらすと、世界の終わりまで大地の底で眠りにつくことにした。

「この無垢なる力を支配すれば人の世界はより豊かになる」

それは強大なる力を求める人の傲慢によって目を覚まし、その傲慢すら飲み込み世界のすべてを喰らおうとした。

「破壊神を倒そう。世界を守るために力を集めるんだ」

それは勇者に敗れ去った。

・・・・・

そして破壊神は気がつくとイバラシティにいた。

人としての戸籍を与えられ、かつては本体の付属物でしかなかった小さな人の形に押し込められて、しかしその頭の中には人としての思考が欠けたまま。

「我は破壊神である。ここはどこだ」

──────────────────────────

小さな女の子である。
真っ黒な髪は、破壊神パワーでありえない頑固さで跳ねり反骨精神を持つため、まとめようにもまとまらず、伸び放題、垂れ放題。
服とか着るのを嫌がる。いやいや着てる。
下半身が人の形であなかったので締め付けが嫌で裸足を好む。

ハザマの世界での真の肉体は、巨大な縦に裂けた顎をもち宙を浮き、同じく宙を浮くごつい二本の手のひらを従えた異形の怪物である。
下半身にあたる巨大な顎が本体であり、真の力が失われたためにめっちゃ縮んでしまっているのが現状。

なんでも食べようとする。山盛りが好き。いっぱい食べる。


イバラシティにおいては、身寄りのない孤児として、とあるマンションに保護され、そのまま住み着いている。
25 / 30
50 PS
チナミ区
H-7
行動順5【順応】AT・DF・DX・HL↑
4000
300







Noアイテム名種類強さ効果等
1不思議な武器武器10[効果1]- [効果2]- [効果3]-【射程1】
2不思議な防具防具10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
3不思議な装飾装飾10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
4不思議な牙素材10[武器]攻撃10(LV5)[防具]防御10(LV5)[装飾]器用10(LV5)
5不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
6不思議な食材食材10[効果1]治癒10(LV5)[効果2]活力10(LV10)[効果3]鎮痛10(LV15)
7不思議な食材食材10[効果1]治癒10(LV5)[効果2]活力10(LV10)[効果3]鎮痛10(LV15)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
自然10植物/鉱物/地
呪術10呪詛/邪気/闇
装飾20装飾作製と、装飾への素材の付加に影響。

アクティブ
スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク5020敵:攻撃
ピンポイント5020敵:痛撃
クイック5020敵2:攻撃
ブラスト5020敵全:攻撃
ヒール5020味傷:HP増
ストーンブラスト5040敵:地撃
ダークネス5060敵:闇撃&盲目
スポイル5070敵:闇撃&腐食
クラック50160敵全:地撃&次与ダメ減
エナジードレイン50160敵:闇撃&DF奪取
ブラックリリィ50140自:闇特性・朦朧LV増

パッシブ
スキル名/元スキルLVEPSP説明
攻撃550【戦闘開始時】自:AT増
防御550【戦闘開始時】自:DF増
器用550【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
回復550【戦闘開始時】自:HL増
活力550【戦闘開始時】自:MHP増
体力550【戦闘開始時】自:MSP増
治癒550【自分行動前】自:HP増
鎮痛550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:運増





[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名



PL / りの