今日は2月20日。2月20日のはずだ。だがあの前に飛ばされた《ハザマ》の《続きから》時間が始まる。始まれば全部思い出す。ついさっきまで何をしていたのか、ここはどこなのか。榊が説明した侵略戦のルールも、《アンジニティ》の話がどうやら嘘じゃなさそうだってことも。
記憶を保てない!
これはかなりヤバいことだ。世界律ノートもハザマで書いたことは向こうの世界に持ち越せない。なかったことになっている。メッセージを残せない。あくまでここで手に入れた財産でなんとかしなくちゃならないらしい。記憶を飛ばすやつとは戦ったことがある。時間を歪めるやつとも戦ったことがある。異界の法則で現実を侵食するやつとだって。だがそのどれもこんな長期間にわたって街ひとつ巻き込むような規模じゃなかった。とんでもない異能だ。異能なのか? 探らなくちゃいけないのはそれだ。ひとまず整理しよう。いまノートにまとめよう。このハザマにいられる時間は1時間しかない。ルールを忘れているヒマはない。
1. 記憶のない侵入
アンジニティの住人たちは記憶をなくしてイバラシティにいる。
アンジニティの住人は自分たちも記憶ごと操作されて、イバラシティに溶け込んでいる。こいつらを見つける方法はない。その点ではアンジニティの連中も《侵略の異能》の被攻撃者であり、支配下にある。でもなぜアンジニティの人間をイバラシティに溶け込ませる必要がある? そいつらはアンジニティにいて、こっちばイバラシティにいて、ハザマの時間だけ集合するわけにはいかないのか?
アンジニティでも何かが起こっている?
アンジニティはいま、人を収監できない状況になっている、ないしなりつつある?
それとも、《人間を溶け込ませる》ことが、《侵略の異能》の成就にはなにか必要な要素なのか?
《侵略の異能》は一定のルールを強制的に課して、そのルール内で起こったことをかなり無理筋に実現する。ルールに従ってさえいれば、おそらく《侵略の異能》の行使者にもその結末をコントロールすることはできない(たぶん、負けを勝ちにしたりするようなことはできない)。このタイプの異能は大体の場合《異能の到達点》を持っていて、到達点を欲望する。見たところ《侵略の異能》にはかなり回り道が多い。だが、伏線もあるはずだ。それを見極めないとならない。
2. ハザマの時間
ハザマにはハザマ特有の時間が流れている。1度の滞在は1時間。
ハザマにいられる時間は1時間。ハザマにいる間はイバラシティで起こったことは反映されない。イバラシティで骨折してもハザマじゃ骨折していない、同じようにハザマの骨折はハザマでだけ持続する。『メメント』みたいなことはできない。
3. 360日の侵略
ハザマに飛ぶのは10日に1回。侵略は36回の最終ポイントを見る。
360日! 俺は途中で引っ越している。でも途中でイバラシティを抜け出した人間はどうなるんだ? 俺の体はヨコハマの大学へ行って、でも10日にいっぺんハザマで戦うのか? それともイバラシティを出た人間は侵略戦からはリタイアなのか?
4. 世界影響力
競い合うポイント……『世界影響力』は、ハザマの原生生物(ナレハテ?)やアンジニティのやつらに勝つことで増えていく。影響力が高ければ高いほど勝利時の増え幅は大きい。アンジニティのやつらに負けるとそれ自体がマイナス。どうやったらアンジニティのやつらに「勝った」ことになるのかはわからないが、勝敗判定を能力のどこかでやっているはずだ。榊は気絶でもさせればと言っていた。人殺しはできるだけしたくない。個々の試合での「勝敗」の判定のラインは必ず探りたい。たぶん逃亡も敗北判定されるだろうが、どこまで距離をとったら逃亡になるのかも知っておきたい。
ハザマには『Cross+Rose』ってゲームみたいな機能があって、ハザマ世界のことがおおまかにわかるようになっている。それを見る限りでわかったこともいくつかはある。まず、アンジニティの住人はイバラシティよりはるかに少ない。次に、ハザマは、イバラシティに似ている。というか、山や森があるだけで、ほぼそのままの姿をしている。取り巻いている奇妙な文様の壁は『隔壁』っていうらしい。聞いたことのない言葉だけど、こいつは覚えておこう、
隔壁。
わかることもわからないこともある。でも書き留めておけばなにかのきっかけにはなる。
アンジニティの連中が少ないっていうのはいいことのはずだ。影響力はハザマでしょぼい原生生物をどうにかしても伸びる。人海戦術でアンジニティから逃げながら影響力を稼いでいくこともできる。いずれにせよ36時間の最終局面で大きく引き離せていれば、一斉にあちこちへ散るなりベースキャンプへ帰るなりして逃げ切りを狙うことになるだろう。ベストは大きくリードしたうえで最後の何時間かはイバラシティ全員でベースキャンプに引きこもることだ。これをやるには原生生物をどうこうすることで世界影響力がどれくらい高まるかをちゃんと計算しなくっちゃならない。だがうまく算数やれば逃げ切りは狙えるはずだ。
逆に言うなら、相手にリードさせちゃいけない。こっちが数で有利である以上、できるだけアンジニティを封じ込めながら進みたい。まずは冒険せずに点を取っていく。それでいいはず。
見えてきた。最初は様子見だ。とりあえず、九生さんを探すこと。あの人も近くに飛ばされているだろう。ちょっとおっとりした人だから、だいぶ心配だ。
ItemNo.1 不思議な武器 を
ItemNo.8 に持ち替えました。
|
ボールをいじる。 |
九生 零(1295) から
不思議な食材 を受け取りました。
|
九生 零 「これ、なんだかわかる……?」 |
駄木(50 PS)を購入しました。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
領域LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
解析LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
合成LV を
20 UP!(LV0⇒
20、-20CP)
ItemNo.7 不思議な食材 に
ItemNo.8 不思議な食材 を合成実験し、
何か柔らかい物体 に変化することが判明しました!
⇒ 何か柔らかい物体/素材:強さ10/[武器]祝福10(LV20)[防具]鎮痛10(LV20)[装飾]防御10(LV20)
ItemNo.7 不思議な食材 に
ItemNo.4 不思議な牙 を合成し、
何か柔らかい物体 に変化させました!
⇒ 何か柔らかい物体/素材:強さ10/[武器]祝福10(LV20)[防具]鎮痛10(LV20)[装飾]防御10(LV20)/特殊アイテム
ItemNo.1 駄木 に
ItemNo.7 何か柔らかい物体 を合成実験し、
どうでもよさげな物体 に変化することが判明しました!
⇒ どうでもよさげな物体/素材:強さ10/[武器]器用10(LV2)[防具]治癒10(LV2)[装飾]回復10(LV2)/特殊アイテム
ソラ(727) とカードを交換しました!
ポケットの中のクッキー
(クイック)
イレイザー を研究しました!(深度0⇒
1)
サモン:レッサーデーモン を研究しました!(深度0⇒
1)
サモン:セイレーン を研究しました!(深度0⇒
1)
プロテクション を習得!
プリディクション を習得!
エリアグラスプ を習得!
テリトリー を習得!
クイックアナライズ を習得!
追究 を習得!