生存 37 日目 天候:晴れ
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天使の翼 を使用した! 上位技能 天使気分 を新たに修得! 【食料消費】 料理判定に失敗… 食料153 を消費しました。
敏捷 を 18 上昇させました。(CP- 21 ) |
叫び声が聞こえる メフィ(230) のシャウト! メフィ「今日でこちらともお別れですね。ご挨拶致しませんと…」
玉藻(285) のシャウト!
小さな大妖精(自称)翠(556) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 今現在、一歩を踏み出して届く場所 この島へと足を踏み入れたのは1ヶ月程前だ。 まだたったの1ヶ月。…もっと長く居たかと思ったが。 元々島を探索し始めたのは暇潰しだ。己の見聞を広める事を目的とした旅だった。 島での相方と出会ったのは偶然である。 ここでの生活で微かに汚れた白衣に身を包み、島の生態系を調査しているという自称動物研究家。 今だから言うが、彼と島での生活を一緒にするのは正直少し……いや、多いに不安だった。 不慣れな土地でのサバイバルだからこそ、背を預けるに値するかと。 捕まえた歩行雑草を――驚いた事に、今現在でも他の生物に乗り換える事無く――大切に、それこそ愛玩ペットのように育てている年上だろう彼を、どこまで相方としてみていいか悩む所だったり。 歩行雑草とゆったり温泉に浸かっていたのを見た時は思わず笑ってしまったりもした。恋人は歩行雑草と言えた気がしなくもない。 そんな相方―――― ルナール=フィグリフ。 放っておいても大丈夫だろうと分かりつつも、時々不思議な行動をする彼を観察するのは飽きなかった。 彼が生物を研究しているのなら、その間俺は彼を研究していたと言えるかもしれない。 読み掛けの本を開いて黙読する……フリをしながら、始終視界に彼を収めていた。 年相応な態度を見せたと思うと年下だと思わせる言動。 収集や大きな生き物に心を惹かれるような、子供の心をしっかり残したまま成長したのだろう。そういう俺も彼の行動を否定出来はしないが、彼よりは子供ではないと、思いたい。 女性から見れば彼も俺も子供みたいなものなのかもしれないが。 そんな彼もいつの間にか俺の前に立ち、凶暴な”食料”達の攻撃をのらりくらりと回避しながら獲物を仕留める腕を身につけていた。 ……人とは変わるものだと、この時ほど実感した事はない。 基本的にインドアである研究家が、まさか体術で、アクロバットで回避行動をするのは20年程生きていて初めて拝んだ。キレだけを見れば体術使いの知り合いの「ソレ」に近い、流麗な動きだ。 そういえば知り合いは元気だろうか。今度様子を見に行ってみようかなと、そんな事を思ってみたりする。 その滑らかな動きに獲物が全て引き寄せられている間に、掌で包み込める大きさの紅玉――”鷲の羽ばたき”と名付けた魔石を呪の媒体に魔力を圧縮する。 その魔力が濃く強くなるに比例して魔石の光も強く紅く輝き、その眩しさに眩んだように瞼をゆっくりと伏せた。周囲に発生した詠唱の副産物、魔の風が紅い髪を緩やかに流す。 元々自分は呪を発動させる為に、魔力の流れを円滑にする媒体を必要とはしない。魔力に適応した身体全てが媒体と成り得、様々な作用を生み出せるからだ。 魔術を使うのに適していると言っても多少の訓練は必要だ。それを使いこなすとなると知識も要る。結局どんな才能だろうと、努力は多少なりとも必要だと子供の頃に思った。 ……そういえば、昔はあんなに勉強が嫌いだった俺が…と思えば、過去にも一度無意識に実感、というより体験していたのかもしれない。 そして、今もまた。 ------------------------------------------ 「……ルナさん?お待たせしました」 島での知り合いに別れの挨拶を済ませ、海岸で待つ彼の元へ戻る。 相変わらず歩行雑草と戯れていた彼が振り向いて手を振った。結局この歩行雑草は一緒に連れて行くという事だった。ここまでくると恋人と言うより親バカというべきか。 ”帰る先を想い描く”まで多少の時間はあるだろう、流石に今すぐという事はないと、2人で他愛無い話をする。 結局宝玉の伝説は嘘っぱちで残念だ、とどうでもいい事を言って笑い、島であった事を思い出す。 が、いざ思い出そうと考えると意外と出てこないものだ。一瞬シンとした空気が流れる。 そのまま口を噤んで、波の穏やかな海を見た。アクアマリンの海の地平線は遥か遠く、この偽りの島以外には何も存在しない。波が引いては寄せて繰り返し、陽光が反射して水面が煌いた。 海の音を聴きながら、2人で顔を見合わせて同時に破顔する。 そういえば、と首を傾げた彼の腕の中で歩行雑草が微かに葉を揺らした。 メフィ君、これからどうするの? …他人に愛称で呼ばせる事はあまり無い。 大抵は「メンフェ」と名乗り、それ以上の情報をこちらから出す事はしない。相手が好きな呼称で呼ぶ事は気にはならないが。 愛称で呼ばせる事は、自分にとっては1つのボーダーラインである。 ……メフィくーん? 彼が顔の前で手を振って、黙考に沈んだ意識を浮上させる。 何でもないと言いわけ、いつものように笑いかけた。 「ルナさん。お時間があるのでしたら、俺の暇潰しぶらり旅にご同行して頂けませんか?」 暫くは新しい相方と、世界を旅してみるのもいいかもしれない。
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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