生存 66 日目 天候:晴れ
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ピチピチお肉 を捨てました。 ピチピチお肉 を捨てました。 【食料消費】 食料405 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 ギアッチョ
【食料消費】 PetNo.2 ツインテールキャット
呪医(1738) からメッセージ 呪医(1738) から ギフト10000 を受け取りました。
体格 を 25 上昇させました。(CP- 40 ) |
叫び声が聞こえる アフロな赤眼(95) のシャウト! アフロな赤眼「皆さんお疲れ様でしたー!」
アフロなライカー(256) のシャウト!
うさ(290) のシャウト!
しの(311) のシャウト!
アフロな奏乙(644) のシャウト!
シンシア(751) のシャウト!
ハグルマ(1277) のシャウト!
虎太郎(1306) のシャウト!
フェリィ(1413) のシャウト!
シェアン(1475) のシャウト!
アフロな小狼(1535) のシャウト!
ミル(1630) のシャウト!
ライム&レム(1886) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 現実世界の自分の部屋 「要するに、不眠不食が祟って昏倒して変な夢を見ていたんだろ?」 「そうじゃないって――」 嘉島は肩を落として中川の顔から目を逸らした。 「それじゃ説明がつかないから、お前を呼んだんじゃないか」 彼の膝の上には毛足の長い金色の猫が気持ち良さそうに眠っている。その横、ベッドの上では白い巻き毛の人相、否、猫相の悪い猫がいて、先ほどからさかんに中川にガンを飛ばしていた。中川はそれに気付いてか、時折白猫にちょっかいを出している。 しかし、記憶にある限りでは嘉島は猫など飼っていなかった。ここは元々ペット禁止のアパートであるし、そもそも嘉島は動物が嫌いだ。だから、猫二匹に飛び乗られて目を醒ます筈はないし――まして。 幾ら何でも実弾入りのベレッタ三丁が床に転がっている訳がない。 猫なら何処かから入り込んだという可能性を否定出来ないが、銃が勝手に部屋に忍び込んで来るなんてメルヘンな事は起こり得ない。 この事実に説明をつけようとすると、眠り込んでいる嘉島の部屋に誰かが闖入してきたか、或いは――余り信じたくはないが――夢で見た出来事は完全な夢ではなかった、つまりアレは現実であったという事になる。 嘉島は気付いた時にはノートパソコンと携帯電話を持ってあの場所にいた。現実世界からこの二つを仮想世界に持ち込んだ、と言い換えて良いだろう。そして今度はその逆に、仮想世界から銃と猫を持ち帰った。出来事に即して素直に考えると、そういう事になってしまう。 それでは困る。何が困るでもないが、兎に角困る。 だから中川を呼んだのだ。あの仮想世界で、一時は共に戦った仲だ。壬生教授やその助手の小野寺では立場上そうそう気軽にこんな事を聞く訳にもいかないので、先ずは中川に確認をとろうと思ったのである。彼も同じ体験をしているならば何かが解るかもしれない。それで長々と話を聞かせたのだが。 その反応が最初の科白だ。 「んな事言ったって、俺はお前が寝こけてる間に大学の授業にも出てるしバンド練にも行ってたぞ。この前の日曜は対バンライブにも出てたしな。お前が何日ブッ倒れてたか知らないけど、俺が『こっち側』に居たって証拠なら幾らでもあるぜ」 お前が居なかったかどうかは元から殆ど顔見せないから判んないけど、と付け足すと、中川はあからさまに嫌がっている白猫を抱き上げた。噛み付かれても知らんぞ、と思ったが、意外にも白猫は尻尾の毛を逆立てただけで鳴き声も立てず大人しくなる。思い切り引っ掻かれたり噛み付かれたりしていた嘉島にはそれが少々不満だったが、まぁそれはいい。 「……じゃあこいつら、何なんだよ」 「知るかよ。迷い込んできたんだろ?」 「銃も?」 嘉島はM93Rを右手に持つと真っ直ぐ銃口を中川に向けた。 「馬鹿、下ろせ危ないから。知らんもんは知らんのだから仕方ないだろ」 「……弾は抜いてあるよ」 一発以外、とぼそっと呟くとすかさずリボルバーじゃないだろそれ、とテンポの良い突っ込みが入る。あぁ、日常だ、と嘉島は思う。 「なぁ中川、多重世界を信じるか?」 「何だそれは。Uranusの多重世界機構か?」 「いや、違うよ。そうじゃなくて、世界は多重構造で、どの瞬間でも常に枝分かれし続けて平行して進む別の世界が幾つも存在するっていうSF的な言葉だよ」 「パラレルワールド?」 「解り易く言えば、そういう事」 まぁそういう事もあるんじゃないの、と中川はあっさり頷いた。 「別にお前の話が端から全部嘘だと思ってる訳じゃないし。お前の『有機物嫌い』は俺も良く知ってるしさ」 金の猫がふにゃあと間抜けな声を上げて寝返りを打った。足が痺れる。 「お前があっちの世界に居た時に出会った奴はあっちの世界では現実に存在するものなんだと認めたって、別に良いんじゃん?」 「そういうものかな」 「世に不思議なし、世は全て不思議也って言うじゃないか」 「何の話だよそりゃ」 嘉島は目を伏せる。 そのような多重の世界を認めるなら、今も『あっち』の中川は怪歌で動物を伸したり時折『あっち』の自分と会話をしたりしているのだろうか。電池がなくても会話の出来るあの謎の携帯電話で。 「ま、俺からすれば夢だろうがパラレルだろうが何だって良い訳だが、一つ」 「ん?」 「何にしてもそれは『お前の世界』だった訳だろ。何でそこに俺や小野寺さんや教授が紛れ込んでるのかって事だよなぁ。教授と小野寺さんはまぁセットとして配置されたんだろうからどっちかに何かの切っ掛けがあったなら解るし、確か小野寺さんはお前のTAだったからそこからの流れかなとは思うけど。俺は?」 中川は嘉島の顎を持ち上げるとにやっと笑った。嘉島は暫く鬱陶しい前髪の奥から暫く中川を見上げていたが、やがてふんと鼻を鳴らして目を閉じる。 「……知るか。偶然だ」 「全員ファンタジックなキャラクターだったら却って説明付け易かっただろうにな?」 彼は手を放してけらけらと笑うと、白猫を床に下ろして立ち上がりギターケースを担いだ。 ――『こちらの世界』の中川はボーカリストではなくギタリストなのだ。 「さて、馬鹿話して少しは気は済んだか?」 「馬鹿じゃない、真面目だ」 「そーかそーか。んじゃ、俺はそろそろ練習行くから」 むす、と中川を睨む嘉島に、寝言は酔っ払ってから言おうぜ、と更なる油を注いで、中川は足取りも軽く部屋を出て行った。後には電化製品の唸りだけが残る。 顰め面にも飽きて、嘉島は一人溜息をついた。 この件はもう余り考えない事にしよう、と二度自分に言い聞かせる。パラレル構造の世界について思慮を巡らせてもロクな事はないに違いないし、どうせ結論を出す事は不可能なのだから。そんな彼の諦念を知ってか知らずか、珍しい容姿の猫どもが今度は部屋の中で追いかけっこを始める。 こいつらの存在を大家にバレないように細工しないとならないのか、しかも既に銃刀法違反してるのか俺――と現実的な悩みを新たに抱えながら、嘉島はどちらの世界でもそうしていたように愛用のパソコンに向かったのだった。
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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