開拓前線よりもやや離れた場所。 きらきらした石を求め、探索中の一人と一匹。 途中、エピは気になっていたことをサラに聞いてみた。 ![]() 「さら さらはどうやって めいなどの なかまに なったんだ?」 ![]() 「どうやって…ですか。そうですね、私はメイナードさんの妹弟子にあたるので 同じ師をもったところからでしょうか?それ以前からも良くはしていただいていましたが。」 ![]() 「いもうと?いもうとなのか?」 ![]() 「いえ、血は繋がっていません。ですが、そうですね。妹のように接していただいているかと思います。」 ![]() 「じゃあ かぞくみたいなかんじか? かぞくで、なかまなんだな…」 先日別で知り合ったメイナードのもう一人の仲間、凍馬は、サラの番いだ。 それよりも前に仲間として紹介されたジョーカーという女性も、凍馬とは家族のような関係だと聞いていた。 みんな繋がりがあって、そうして仲間なのだ。思わず「いいな…」という言葉がぽつりと零される。 自分は一匹ぼっちだ。だから―… ![]() 「うー!おれも きれいないし さがす!」 ![]() 「…? はい。お手伝いさせていただきますね。」 慣れた足取りで山へ入り、その岩肌や川原など、目当ての石がありそうな場所を探す。 いつもの調子で何気なく進んできたが、サラはこういった場所にはあまり慣れていないのか、少し大変そうであった。 それに気がつくと、ちょっと先に進んでは後ろを振り返って待ったり、人の歩きやすい道を選んで進んでいった。 そうして探すこと暫く―― ![]() 「みつけた!さら!きらきら!きらきらだぞ!」 どうだすごいだろと、興奮気味にサラに声かけ、見つけたそれを掲げてみせる。 色鮮やかな紫水晶だ。こんな綺麗な状態で見つかるのは珍しく、天然のものか若干怪しくあったが… この不思議な星であれば、それも不思議ではない気がした。 ![]() 「きれいだな めいなどの めのいろに ちょっとにてるな」 ![]() 「わあ。すごいですね、本当に綺麗…」 ![]() 「これ めいなどに あげたら よろこぶかな? おれも めいなどの なかまにしてもらえるかな?」 それを聞くと、ああなるほどと。 サラはなにか納得したように微笑んだ。 ![]() 「ふふ。ええ、きっと。 けれどメイナードさんはもう、エピさんのことを――」 ばさり 『――!?』 突如、遮るようにしてその間を何かが通り抜けた。 黒い羽根がひらりと舞い、一瞬にしてそこにあったものを奪いとる。 それが何であったかは、すぐにわかった。 ![]() 「うあーー!おれがみつけたんだぞ!」 見つけた石を、同じく光物好きの鳥に横どられたのだ。 石を掲げていたことを少し後悔するも、急いで後を追いかける。 ![]() 「待ってください!エピさん!そっちは危ないです!」 後ろからサラの声が聞こえた。 けれど、これを逃せばもうあれと同じ石は見つからないかもしれないのだ。 空を悠々と飛ぶ鳥を、見失わないよう必死に追いかける。 しかしその差は開かれていくばかりで、ああ、自分も空を飛べたら。 そんな風に思った矢先、不意に鳥がバランスを崩し、その足から石を離した。 鳥の周りの風が妙に揺らいだように見えた。サラがなにか魔法を使ったのかもしれない。 ちらりと後ろを見やるとサラが杖を翳して、息を切らしながらこちらを見ていた。 ![]() 「だいじょぶだ さら!すぐもどる!やすんでろ!」 ![]() 「――だめですっ!エピさん!」 早く石を取りに行かないと、またとられてしまうかもしれない。 空より落とされた石はころりころころ、岩肌を転がり落ちて、下へ下へ。 けれど、これくらいならいける。 岩から岩へ。ジャンプして飛び移りながら、石を追いかけて下って行き―― ![]() 「とった!」 地面に転がった石をはしっと掴み、手に収める。 鳥を警戒して空を仰いだが、近くに鳥の姿はないようだった。ほっとする。 ![]() 「エピ!?」 サラの元へ戻らねば、と思っていると、聞きなれた声がした。 前に目を向けると、よく見知った姿があった。 メイナードだ。サラから前の方で戦っていると聞いていたが、いつの間にか近くまで来てしまったようだ。 けれど無事のようでなによりだと、石を抱え、安心した面持ちで傍へ寄る。 ![]() 「あ、そだ めいなど さっきな きれいないしみつけた」 ![]() 「これ、めいなどに――」 ![]() 「離れろ!!!そいつは俺じゃない!!!!」 ![]() 「え」 確かにメイナードの声がする。けれど、それは目の前のそこからではない。 もっとその奥。そこにもメイナードの姿があった。 焦るような表情と声色。 状況が呑み込めず、瞳をぱちくりとさせて二人のメイナードを見やる。 振り向き、こちらを見下ろしてくるメイナードからは、いつもの優しいそれではなく、冷たい視線が向けられた。 びくりと身体が固まる。 その視線には覚えがあった。 出来損ないを蔑む、仲間だったものからの視線。 これはメイナードたちが戦っているBUGというやつだ。 誰かを真似して現れると聞いた。きっとこれは偽物で、ああ、でも。 うごけない。 BUGの持つ剣が振り上げられる。 ひゅっと風を切る音がした。 |
![]() 「そう、ですか……ケイトがそんなことを……。」 ![]() 「きっと、ケイトも私と同じ気持ちだったのかなって、今ならわかる気がします。 私が大切な弟を守りたいと思うのと同じで、きっとケイトも大切なお姉ちゃんを守りたいって……。」 ![]() 「お姉ちゃんだと思ってないって言葉も、きっと伝えられなかった何かがあるんだと思います。 だから、ちゃんと聞いて、仲直りしたいです。」 ![]() 「私は、ケイトが大好きなんだもん。 また手を取って、手を繋いで、一緒に開拓がしたいです!」 それは彼女がまた、前を向いて歩き出したいと言う意思の表れなのだろう。 いつものような明るい笑顔でラーフは笑ってみせるのだ。 ……それでも彼女の涙を拭う貴方のその頼もしい言葉には彼女もはにかむようで。 ![]() 「えっと、うぅ……。また、その……困ったら、力を貸してもらえると嬉しいです……。」 頬が赤く染まるのであった。 ![]() 「―――あれ? たんぽぽの……歌? たんぽぽの歌を作ったんですか? ケイトと? ポエムじゃなくって?」 ![]() 「そっか……。」 しゅんと項垂れて、ちょっぴり寂しそうな顔をしている。 せっかく作ったんだったら、お姉ちゃんにも披露してくれたらよかったのにな……。 聞きたかったな……と言わんばかりの落ち込みようである。 ![]() 「せっかくなので、その教えてもらった花畑に行った時に聞いてみます。 どんなに綺麗なお花畑なのか、すっごく楽しみです。」 ![]() 「お花、見つかったらメイナードさんにも見せに行きますね! いろいろと……本当にありがとうございました。」 ![]() 「私も、メイナードさんの探し物を―――」 ![]() 「えっ!? 見つかったんですか!?」 ![]() 「あ、あう……お力添え出来ずに……!」 ![]() 「ああ、でも、見つかって良かったです! きっと大事なものだったんですよね? 私もメイナードさんに続いて見つけられるといいな。」 ![]() 「だからその、今からケイトのところに行ってきます。 謝って、仲直りして、お花畑に行って……それに、腕輪のお礼もしなくっちゃ!」 ![]() 「えへへ、もう作るものは決めてあるんです! でもお礼するまでの秘密ですっ。 メイナードさん、また今度会いに行きますね!」 ひとしきり挨拶を交わせば軽快に彼女はその場を立ち去るのだろう。 今度はまっすぐに前を向いて、貴方の姿を何度か振り返りつつも。 手を大きく振る。彼女の腕に灯る赤はより一層の輝きを増しているのだ。 |
![]() 「ん…んっ…??あれ…??メイナードさん??こんにちは…??? 【とても不思議そうに、体についた砂を振り払いつつ。】」 ![]() 「あれ…???サラさん…??もしかしてここは…塔…??? 【くたりと折れ曲がったまま、頭をゆるりと持ち上げて、】 【あなたの足元か後ろか、下の方から、か細い声が聞こえるかもしれない】」 |
![]() "僕"を殺すことには抵抗がなかったし、戦いづらいというのはむしろ戦略上の問題だった」 そこまで語らったところで、"生きるのは辛いか"という質問を受けて…… 彼はほんの一瞬だけ硬直した。 そして。 ![]() |
![]() 「ふむ。こんなものかな。」 |
![]() 「さて、どうかな?」 |
![]() 「荷物整理は大事だな!」 |
![]() 「計画的に進まなければな!」 |
![]() 「ダイスロール!」 |
![]() 「呼ばれて飛び出て ってね まかせて! 魔弾の雨ってのを見せてあげる」 |
![]() 「精一杯がんばるよ」 |
![]() 「………」 |
○ | Pno254 へろーにうわーるど [前 / 新 / 集]![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
VS | Pno260 メイナードPT [前 / 新 / 集]![]() ![]() ![]() ![]() |
× |
× | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
VS | Pno260 メイナードPT [前 / 新 / 集]![]() ![]() ![]() ![]() |
○ |
× | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
VS | Pno260 メイナードPT [前 / 新 / 集]![]() ![]() ![]() ![]() |
○ |
![]() 「さて、頑張らねばな。」 |
![]() ジョーカー 「さて・・ひとつやりますか」 |
![]() 「………」 |
![]() 「それでは始めようか!」 |
![]() 「戦闘か・・さて、やるわよ みんな!」 |
![]() 「邪魔をするなら、それ相応の覚悟はあるんでしょう?」 |
![]() 「この先へ行きたいんだ。だから、通らせてもらうね」 |
![]() 「………」 |
![]() 「皆さん、準備はいいですか。」 |
![]() 「人?BUG? どっちかわかんないけど邪魔するなら全力で行くよ!」 |
![]() 「あっえっとこんにちは…え?もしもーし? 」 ![]() 「…て、敵襲なのー!?」 |
![]() 「ウフフフフ…フフフフフ……行くよ!!」 |
![]() 「まだまだ見習いだけど、一流の精霊魔導師を目指して頑張ります!」 |
![]() 「えいえいおー?」 |
![]() 「あれ、打ち合わせだとここの動きはこうだった気が……」 |
![]() 「やっぱりこうだったはず!」 |
![]() 「ねぇねぇ、ここの動き、こうだったよ!」 |
![]() 「純白に染めて差し上げましょう。」 |
![]() ジョーカー 「わたしにすら当てられないなんてね 出直し・・ふがっ!?」 |
![]() 「ここは純白なる世界。」 |
![]() 「ちょっと、何この不良品!?」 |
![]() ジョーカー 「ここは魔素が濃くて助かるわ さ、続いていきましょ」 |
![]() ジョーカー 「あまり長引かせたくはないけれど、これで多少はマシになるはずよ」 |
![]() ジョーカー 「わたしがダメでもこいつがやってくれるでしょう ふふふ」 |
![]() ジョーカー 「焼け石に水だろうけどないよりマシでしょ それ!」 |
![]() ジョーカー 「・・ふぅ よし、やりましょう」 |
![]() ジョーカー 「数回しか持たないのよね コレ 効いてるうちに終わらせれるかしら?」 |
![]() ジョーカー 「これで魔弾は相手だけをとらえるわ みんな行くわよ!」 |
![]() 「始めるよ…拡がれ、”Verteidigen”!」 |
![]() 「その力は我らが糧に――”Stehlen・Schwert”!」 |
![]() 「お願い耐えきって…――”Ausdauer・Schwert”!」 |
![]() 「虹色に光る☆彡全吸天光……です!」 |
![]() 「………」 |
![]() 「………」 |
![]() 「………」 |
![]() 「………」 |
メイナードPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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BUG Chain |
![]() 「消毒です!!」 |
![]() 「ちょっと、何この不良品!?」 |
![]() 「あれ、なんで出来ないのよ!」 |
![]() ジョーカー 「わたしの前で罠を使うなんて覚悟はできているのかしら?」 |
![]() ジョーカー 「往生際が悪い子にはお仕置きね 覚悟しなさい」 |
![]() 「薄まって消えていく――”Alptraum・Spärlich”」 |
![]() 「薄まって消えていく――”Alptraum・Spärlich”」 |
![]() 「………」 |
![]() 「………」 |
![]() ジョーカー 「ここらへんにしておきなさい? 廃人にするわよ ふふっ」 |
![]() ジョーカー 「魔力回路ドライブ・・・よし、問題なしっと」 |
![]() 「魔力は枯渇する――”Alptraum・Erschöpfung”」 |
メイナードPT Chain 全活気Lv3(1) 全殺傷突刺Lv3(2) 惨殺傷天光Lv4(3) 遠殺傷投射Lv4(4) 列命傷冥闇Lv6(5) 全治癒活気Lv3(6) 惨殺傷突刺Lv3(7) 列殺傷天光Lv4(8) 運命Lv3(9) 列傷冥闇Lv7(10) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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BUG Chain ?(1) ?(2) ?(3) ?(4) ?(5) ?(6) ?(7) ?(8) ?(9) |
![]() ジョーカー 「往生際が悪い子にはお仕置きね 覚悟しなさい」 |
![]() ジョーカー 「あなたたちの力、悪くないわね でもココじゃ無意味よ!」 |
![]() 「さぁ今が好機 いくわよみんな!」 |
![]() 「いくよ」 |
![]() 「お。ありがとう!」 |
![]() 「ありがとね おねーさん助かっちゃう☆」 |
![]() 「………」 |
![]() 「追撃のセカンドブリット!」 |
![]() ジョーカー 「あははは!!いい的だわ 全弾持って・・逝きなさい!!」 |
![]() 「い”っ…これは効いたぁ…。」 |
![]() 「あら?ここが弱いの? それじゃ追加で持っていきなさい!」 |
![]() 「いい当たり・・私の魔弾からは逃げられないのよ?」 |
![]() 「あら?ここが弱いの? それじゃ追加で持っていきなさい!」 |
![]() 「まだまだぁ!」 |
![]() 「見えた!」 |
![]() 「………」 |
![]() 「すまない!助かる!」 |
![]() 「すまない!助かる!」 |
![]() 「ありがとね おねーさん助かっちゃう☆」 |
![]() 「一休みしましょ あなたも・・ね?」 |
![]() 「………」 |
![]() 「………」 |
![]() 「幸運のセブンスブリット!」 |
![]() ジョーカー 「これが魔弾 なめるんじゃないわよ?」 |
![]() 「てめぇどうやら早死したいらしいわね!!」 |
![]() 「あら?ここが弱いの? それじゃ追加で持っていきなさい!」 |
![]() 「あら?ここが弱いの? それじゃ追加で持っていきなさい!」 |
![]() 「どんな攻撃も防ぐ予定ですが、それは正直やめてほしいです!」 |
![]() 「いい当たり・・私の魔弾からは逃げられないのよ?」 |
![]() 「負けていられないな!」 |
![]() 「………」 |