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自称王様の一週間

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Diary
「一度元の世界へ戻す」

祭祀殿の奥深くに設えられた星空を仰ぐ祭壇で、『彼女』を退けた召喚士が英雄達に発表したその言葉に我は耳を疑うた。
何せこの世界の闇を払うまで戦うと、重い定めていたのだ。このように戦半ばにしてその任を解かれるとは思わなんだ。

再び力を蓄え、英雄達の魂を召喚し直し立ち上がるその日までこの地に残ると言う選択も用意されているようなのだが、かそうするつもりにはならなかった。

「元の世界」

その言葉を聞いた瞬間に、乾いた砂の大地と、其処に残して来た我の国……我の置かれた状況そのものが思い出されたのだ。
それは決して大河の奔流が押し寄せるような激しいものではなかったが、乾いた砂地に見る間に泉が湧き出るように染み出して満たして行った。


「王」


しもべの呼ぶその名が、如何に現実の己にとって皮肉なものか思い出されて口元に苦笑いが浮かぶ。
然しその名を否定する事は出来ない。
我が欲し続けたものなのだから。


「お戻りになられる前に、王の力を受け継ぐ依代を残す事が出来る、との事ですが」


召喚士からの通達状を静かに読み上げるこの女の姿は、やはり我の記憶に見当たるものではなかった。
白き肌、金色の髪この常闇の地でも特別とされるらしいその色彩は、我の故郷でもまた同じく尊ばれる血筋にのみ現れるもので、決して「我」に仕える立場にあるはずもなく
ましてや彼女の名乗る『マナート』と言う名は、


王?」


思案の底に沈む我へと赤い目が向けられた。

「ああ。……何だったか、依代をな」

本来ならば、この地の住人の誰かに 今使っているこの体に力を残すと言う話であったのだろう。
然し、我は再びの要請に応える事は出来そうにない。

思い出してしまえば、我を必要としているあの国を残して戦に身を投じる事は選択肢に無いのだ。
だから、この力が使える内に残して行こう。
妄想を、思い描いたものを形に出来るこの力で、闇を払う為の礎を。



次期開始までにエピローグ予定

登録した依代

依り代325(ブラックスミス−テンコ主任のお墨付き)
男性、年齢30代前半〜半ば
名前:ミシュアル (Meshal 松明、の意味)
Message(Personal)
取引メイ
「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」
取引メイ
「……メッセージの送信ですね。承ります」
取引メイ
「……5件のメールが届いております」
  • ユディ(E-No.3)からのメッセージ……
      ユディ
      「お久しぶりね。先日は衣装有難う。活用させて貰ったわ。

      …貴方は元の世界へ戻るのかしらね、向こうのことも気にしていたようだし。
      どちらにしろ、お元気で。国のほうも大事にね(手振り)」
  • マーヤ(E-No.58)からのメッセージ……
      マーヤ
      「……色々とお世話になりました。」
  • シルバーライニング(E-No.151)からのメッセージ……
      「―― 御大尽殿。」
      常闇から少女が姿を現す。何時にも益して気配が薄い。
      「此の地平はもうすぐに鎖されるそうであるね。永劫か一時の事かは私の知る処では無いが。私が再び此の地平を訪れる事は無い故に。」
      今度は、振返り後ろの景色を見る事は無かった。己が見る機会を永遠に失った、未だ争乱の続く先を見ている。
      「貴方には長く世話になった。鍛冶も、服も、私の世迷言に付き合わせたのも。…御大尽殿自身も、貴方の生くる地平も、私は知る事の無い物語。貴方が語るのを聴くのは面白かった。魅力的でもあった。かつての或いは今より先の、此の地平でない御大尽殿がどうであれ――― 」
      其れが癖なのか、首を浅く傾げてから少女は微笑んだ。
      「貴方は、良い男だ。
      ―――と言えば、男は嬉しいのであったかな? …どうか、武運を。」
      少女の輪郭が急速に霞む。
      銀色が一つ瞬いて、其の姿は消えた。
  • ルド(E-No.398)からのメッセージ……
      「…あ、王様っ!
       えっと、ぼく、一度元の世界に戻るので皆さんにご挨拶していってまして…」
       ぺこりと頭を下げて。
      「色々とお世話になりました…お話できてとても楽しかったです…っ。いただいたお洋服は大事にさせていただきますねっ」
      「本当にありがとうございました…!もしまたお会いできたら…その時もよろしくお願いしますね。王様も…どうかお元気でっ!」
  • アリス(E-No.500)からのメッセージ……
      アリス
      「(腕を掴まれたまま暫しの間目を丸くしていた。その目は赤く腫れているようだった。
      心此処にあらずというような面持ちでぼんやりとしている。

      やがて、数度唇を動かし、何かを発しようとしたがうまくは言葉にならず。
      ようやくの思いで口をきいた。)」
      アリス
      「ご…ごめんなさい……私は………。
      (ごくりと固唾を飲んだようだった。瞳は捕まれたままの腕を見ている)


      私は……ヴァンパイアなの……。
      (それだけを言うとまた暫く沈黙し)

      アリス
      「これまで……私の身近な人は……みんな死んでしまったわ。
      家族も、私を愛してくれた人も。

      母は…、私達は呪われた種族だから、人を……愛しては、いけないと………。
      (視線を落としたまま一言一言ゆっくりと語り)

      だから……貴方もそう……私は貴方を思ってはいけないと思ってた。
      (それだけを言うと一粒の涙が零れたが、それを拭おうとはせず)」
      アリス
      「だけど、ダメだったの………。

      王様を想っていられれば、きっとその後は幸せに生きていけるって…王様がどこかで無事に生きていてくれればきっとそれで満足だって思ってたのに……!

      王様と離れた後に、もう、会えないんだって思ったら私……どうしていいか分からないくらいに…王様に会いたくなって……こんなに好きだったんだって………気づい………っ……
      (瞳の涙はどんどん大粒になり、留まることなく流れ)

      わ…わた……私………っ…っ
      (掴まれていないもう片方の手で口元を押さえながらも肩が揺れる程に)

      (そのまま勢いで王様の胸に飛び込んで大きな声でわんわんと子供のように泣いている)」
      アリス
      「私……王様が好き……好きなの………!!!
      もう、離れたくない、ずっと一緒に居たい………!


      王様の行くところへ、一緒に連れていって……!!!

  • 依代の記憶保存
    召喚士がやってきました。
    召喚士
    「あなたの記憶を貰うわ」
    • 依代名……ミシュアル
    • クラス……ブラックスミス
    • 性別……
    • 年齢……大人
    巫女ユミ?
    「記録したぞ」
    Message(Linkage)
    最終選択
    召喚士
    「ここでお別れね」
    召喚士
    「アナタを構成していたモノに強制帰還の魔法を掛けるわ。それなら『彼女』も干渉できないから……」
    召喚士
    「いままでご苦労さま」
    アル・マリクの意識はそこで途切れました。
    その後……この世界でその姿を見た者はいません。
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