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Diary | ||
見上げる星空に、流星が流れる。 今日はやけにそれが多いように感じるのは、もしかしたら故郷に帰る英雄たちの魂が星として見えているのかもしれない。 本陣から離れ、寝転がり空を見ているとそんなことを思ったりする。 誰かと別れを惜しみつつ、やっと帰れると安堵しつつ、後ろ髪を引かれつつ。 待つ人がいる場所に、帰るべき世界へと還って行く英雄たち。 そんな静かな熱気に包まれた本陣も、帰らないことを選択した自分には余り関係なく。 もちろん、帰る人へと別れの言葉をかける、という選択肢もあるのだが、もう縁があった人には挨拶しているのでさほど必要性があるわけでもない。 それよりも、ひとつの終わりという孤独感に浸りたくて。 こうして広い原に大の字で、空だけを見上げている。 ――またひとつ、流星が空を流れた。 くしゅんとくしゃみをひとつ。 あまり現世の理に縛られない英雄の身ではあるが、地面と空気に熱を吸われると流石に寒さが身に染みてくる。 でももうしばらく、こうしていよう。 そして、帰ったら残った物好き達の顔ぶれを確認しよう。 それから――次の出番があるときまでに、上着を繕ったり、あったかい料理の作り方を思い出したりしよう。 そんな益体もないことの決意を胸の中で固めつつ。 終わりの時間を過ごした。 |
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