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石楠花の一週間
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Message(Personal)
取引メイ
「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」
取引メイ
「……メッセージの送信ですね。承ります」
ハム(E-No.127)
宛のメッセージを預けました。
取引メイ
「……
2
件のメールが届いております」
ハム(E-No.127)
からのメッセージ……
ハム
「僕らは当たり前のように感じているから、よくわからないけど……そうだね、少なくとも今居る世界の真逆ではない、かな
自然に囲まれたところだよ。そして、色々な者が住んでいる。……人間は居ないけどね。」
ハム
「食文化がちょっとおかしいっていうか、原始的で……果物なら果物の味にしかならないような調理法しか確立されてなくってね。
香辛料もそのあたりに生えてるのかもしれないけど、僕が知る限り使われないなあ……」
ライズ
「ぼっ、暴虐? そっ、そんな怖いことしないよ。ドラゴンはね、えっと、ちゃんと優しいんだから……
とても気高くって、賢くって、強いっていうドラゴンもちゃんと居るよ。ボクは、生憎そうじゃない、けど……」
ライズ
「べ、べつに人間がダメなんじゃないんだ。ボク人間とあまり接したことないからわかんないし……
えっと、その……なんて言ったらいいのかな、えっと……ぐ、グラハムっ(グラハムの方を振り向いた)」
ハム
「……ライズは極度の人見知りだからね。過去にあった――除け者にされるようなことがあったから、ちょっと他人に対して敏感なだけだよ。
一線を引くなんて芸当出来ないからね、ライズは。」
ライズ
「ひっ、ひどいよグラハム!
……でも、もうお別れが近づいているんだよね。ちょっとしか話せなくって残念だけど……でも、ボクらはもういかなくちゃ。」
ハム
「……楽しいひとときをどうもありがとう。どうか、お元気で。
」
チェロ(E-No.154)
からのメッセージ……
チェロ
「……モリビト、オマエはどうするんだ?
石楠花はカレイディアンだが、オマエは一応、喚ばれてきた刀だろ。
やっぱり帰る世界があったりするのかね」
チェロ
「ま、なんとなく、残りそうな気がしてるんだけどな。
刀にこんなことを言うのは妙かもしれねえが、義理堅そうだ。」
チェロ
「俺は残る。
残って、次の戦いの日まで、
このカレイディアのことを、いろいろ調べてみるつもりだ。
戦場アナ、『召喚士』、魔宝……ちょいと謎が多すぎるからな。
『召喚士』に任せっぱなしでもいられねー」
チェロ
「本当は『書架』を使えるやつらに頼むのがいいんだろうが、
ありゃどうにも情報に制限があるみてーだからな。
生の情報は、やっぱり自分の足で集めるしかねえだろう」
チェロ
「ま、いずれにせよしばらくお別れになっちまいそうだが、
悪かなかったぜ。
また会うことがあったら、
次はもう少し戦場で肩を並べてーところだな。……ハッハッハ」
依代の記憶保存
召喚士がやってきました。
召喚士
「あなたの記憶を貰うわ」
依代名……
モリビト
。
クラス……
剣聖
。
性別……
男
。
年齢……
大人
。
巫女ユミ?
「記録したぞ」
Message(Linkage)
L-No127「うちの子好きに使っていいのよ。」
でのメッセージ数……
25
。
L-No228「この『世界』が、だいすきだよ」
でのメッセージ数……
47
。
最終選択
召喚士
「ここに残るのね」
召喚士
「わかったわ。アナタがここに居られるように、再構築させてしてあげる。戦う力はもういらないから、ゆっくりしているといいわ」
召喚士
「さあ……一緒に征きましょう」
防人の意識はそこで途切れました。
その後……銀色の少女に付き添う姿があったとは、
また別の話です。
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