エレニアの一週間

「今回の攻略拠点は「常闇の祭祀殿-涸れる涙の道」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「メッセージは届いておりません」

「そろそろ結果が出たようであると様子を見に来たが……ふむ、調べ疲れて寝てしまったようであるな」

「いいだろう。聞いているかどうか知らんが、情報をまとめてやろうではないか」

「宮廷魔術師とは！」

「分類は依代であるな」

「支援系の中級クラスの一つである。研鑽を積んだ召喚魔術師たちである。宮廷を構築する大規模魔法を使うことが出来るようだな。純粋な攻撃力はなかなかなものである。召喚魔術師だった特性もそのまま受け継ぐので注意が必要である。この依代の元となった『奴』が目指していた職業でもあるな」

「コンファインには「幻創魔法スキル修練」「情報検索サービス」「召喚魔法スキル修練」「ストーキング修練」のアビリティが、総合的に研鑽されている必要があるようだな」

「また、「召喚魔法スキル修練」がランク2以上か、パラダイムシフトしている必要もあるな」

「……ということだ。これからもしっかり励めよ」

「……こんばんは。取引サービスです」

「……入札内容を伺います」

「……1件目の入札は受理できません」

「……正常な入札はありませんでした。また次回ご利用ください」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」

「アナタは確か、私の護衛に志願してくれているようね」

「今回は必要ないわ。次の機会に頼むわね」

「やる気は十分のようね。頑張りなさい」