ルーシィの一週間

「…なるほどね。じゃあ、今も蛮族は跋扈してる感じなのね。私の世界と雰囲気は結構似てる部分はあるかもね。ほら、ここに来てる人達って、もっと進んだ文明から来てる人とかがいたりするから。」

「…それにしても、ルーシィも案外過酷な所で生きてきたのね。探索系の技能って言ったら、鍵開けとか探索とか罠解除とかでしょ？」

「えー？そんな事ないわよ？ほら、膝上10cmぐらいなら全然いけるわよ？」

「…って、もう学院も終わりなのね。うーん、残念だなぁ。」

「銃器ですか、私の工房はどんなものでもお受けしますが果たして無事な姿でお返しできるかどうか…
一部ではアトリエは不要装備のお炊き上げ会場などと呼ばれているそうで。」

(何かに歯がゆい思いをしているような顔でため息をついた)

「その呼び名を否定できないあたりが悔しいところです。
私としましても少し型の遅れた装備でも、もう一度戦場に送り出せる姿にしてやろうなどと思いはするのですがいかんせん腕が悪いものでして。
…次にお預かりするアイテムの形状の保障はできませんが全力を尽くさせていただきます。」

「ふむふむ、『何の染みか』ですか面白いことをお聞きになられますね。
それがですね、普通の方の場合感動や優しさは心に沁みますが私の場合どうも白衣に染みてしまうようでして
それでいつの間にかこんな染みが多くなってしまうのですよ。
こういった染みは洗ってもなかなか落ちないんですよね、困ったことに。」

「……呼ばれました。入札内容を伺います」

「……赤色で30個、緑色で31個、紫色で10個で入札します。」

「……バトルブレスレットへ総魔石71個で受付ました……良い取引を」

「……緑色で50個、黄色で10個、青色で10個で入札します。」

「……ブラックウィドウへ総魔石70個で受付ました……良い取引を」

「……赤色で20個、緑色で50個、橙色で10個で入札します。」

「……エレメンタルブレスへ総魔石80個で受付ました……良い取引を」

「……おめでとうございます。開始0、入札1、終了80で落札できました。出品者はアセバム(E-No.92)です」

「……こちらの出品物はバトルフェイズ終了後にお送りいたします。」

「……おめでとうございます。開始1、入札1、終了70で落札できました。出品者はら(E-No.113)です」

「……こちらの出品物はバトルフェイズ終了後にお送りいたします。」

「……おめでとうございます。開始0、入札1、終了71で落札できました。出品者はちょこ(E-No.419)です」

「……ですが、アイテムスロットに空きがありません。この入札は無効です」