エリクの一週間

「………。」

「（縋るような眼差しを向ける男を見下ろし、暫しその表情に答えを求めるように目を細めているが、相手にも知れぬ事を呪い師でもない己が悟る事が出来る筈も無し、「そうか」と低く呟いて溜息混じりに笑み）」

「汝がその答えを欲して居るのならば……それは己で見付けるのだな。
我にはどうしてやる事も出来ぬ。」

「それとも、我に仕えると決めたからにはそのような事は考えるな、と命じて欲しいか。
我の事だけを考えていろ、と。」

「幸せでなければならないかどうかは、少し疑問だとは思うけど、
少なくとも・・・幸せを求め、それに向かって動き、そして幸せを得る事は
誰にでも許されることだって・・・あたしは思う。

それに、慰み者は過去の事だし、トラウマってわけでもないから。」

「・・・力強く「護る」だなんて言われると少し照れるわ。

それに・・・そういう言葉をかけるべき人はこの世にはいっぱいいるはず。
それを忘れないで。（大丈夫、と軽くウィンク）」

「あと・・・

相手の唇を奪おうとするのなら、自分も唇を奪われる覚悟を持ったほうが・・・
いいんじゃないかな？（頭を下げた様子にくすくすっと笑って）」

「……呼ばれました。入札内容を伺います」

「……赤色で10個で入札します。」

「……赤糸威胴丸鎧へ総魔石10個で受付ました……良い取引を」

「……赤色で10個で入札します。」

「……マジカルアーマーへ総魔石10個で受付ました……良い取引を」

「……赤色で10個で入札します。」

「……肩の辺りで浮遊するパーツへ総魔石10個で受付ました……良い取引を」

「……おめでとうございます。開始1、入札1、終了10で落札できました。出品者はペリト(E-No.25)です」

「……こちらの出品物はバトルフェイズ終了後にお送りいたします。」

「……おめでとうございます。開始0、入札1、終了10で落札できました。出品者はニングル(E-No.210)です」

「……こちらの出品物はバトルフェイズ終了後にお送りいたします。」

「……残念ですが落札はできませんでした。開始0、入札3、終了700でオデン(E-No.49)が落札しました。出品者は工兵アルフレッド(E-No.495)でした」