チェロの一週間

「ショ、食玩を馬鹿にスル者は食玩に泣きマスよ！？　ソモソモ食玩ハ原始狩猟時代カラ続く伝統なんデス！　オマケのありがたみを知ラないチェロ君にはこれカラ何を狩っテモ骨が手ニ入らナイ呪いが降り掛かりマスよ！　お魚の小骨は喉に刺さらナイし、フライドチキンも肉シカ付いてナイんデス！　それデモいいんデスか！？」

「チェロ君は「お前のものは俺のもの」とイウ名言を知らナイのデスか？　この博愛主義に溢レタ素晴ラしきジャイアニズムの精神に則レバチェロ君の肉体は私のモノ。私の借金はチェロ君のモノなのデス。サア、観念しテ改造さレるのデス！」

「清廉潔白を信条とスル私に邪教屋とか背徳的とハなんタル屈辱！　オ、オマケにキスを「よくある」で済まセルなんテ……オネーさんはチェロ君をそんナ悪い子に育テタ覚えはありマセん！　イイですか、確かにキスは刺身にシテも揚げ物にシテも美味しいデスが、贈り物ナンてチェロ君にハ早過ギルんデス！　ワ、私が適切に処理スルので忘レるんデス！」

「ウフフ……死なナイなンテ言っテいらレルのも今ノ内だけデスよ。私の花占いにヨルとチェロ君は死ヌ運命にアルんデス。疑うナラ今、此処で実演しマスよ？
　凍死、圧死、焼死、餓死、病死、墜落死、服上死……老衰死！　チェロ君の死因は老衰死デスね。さあ、老衰死しタクなかっタら、コノ御守りを買ウのデス！」

「色恋にメリットを要求スルとハなんトいウ甲斐性ナシ！？　まア、どうシテもト言うのナラ仕方アリまセン。特別にコノ借用書の連帯保証人ノ欄に記入する権利を上げまショウ。借金取りとのスリリングな日常がチェロ君を待ってマス。溢レ出す脳内麻薬で幸福感もバッチリデスよ？」